ハイスクールD×D大和の不死鳥
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40授業参観
◇いのり
魔王サーゼクス・ルシファーさんが来たりプールで泳いだり、ヴァーリとシュウとはなしたりとあったけど、私たちは授業参観を迎えた…
「へぇ~ここが駒王学園なんだ。昔を思い出すの」
「そうだね。昔に戻ったみたい」
「そうやな。昔みたいや…」
うしろからそんな声が聞こえた………なんで、なのはとフェイト、はやてがいるの?ヤマトと一緒に?
私が考えていると先生が入ってきて、授業開始を告げる。科目は英語であるはず……なんだろう、この配られた長方形の物体は?先生や、何で英語の授業で紙粘土が配られているの?
「いいですかー、今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でもいい、人でもいい、家でもいい。自分が今、脳に思い描いたありのままの表現を形作ってください。そういう英会話もある」
『(フェイトちゃん、はやてちゃんあると思う?)』
『(私は無いと思う……)』
『(うちもや……)』
念話で話している三人の声が聞こえる。私も無いと思う……
「………作る」
私はとりあえず作ることにした
数十分後
「………」
私は歌を口ずさみながら無意識に作っていたらシュウ、ヤマト、涯が出来上がっていた。
昼休み
「本当に似てるわね……すごいわ。いのりさん。」
「あらあら、すごいですわね。」
「……先輩、すごいです」
「……………ありがとう」
私はたまにグレモリー眷属とお昼を食べる……今日は紙粘土で作ったヤマトを見せた。
そんなとき木場祐斗が来た
「あら? 祐斗。お茶?」
リアス様が訊くと、木場は廊下の先を指さす。
「いえ、何やら魔女っ子が撮影会をしていると聞いたもので、ちょっと見にいこうかと思いまして」
木場の返答に首を傾げる一同。てか、撮影会? 魔女っ子? 木場は意外とアニメかコスプレ好きなの?
カシャカシャ!
フラッシュがたかれ、カメラを持った男どもが、体育館の一角で何かを撮影している。
見えないから人垣の中に入っていこうかなと思っていると、生徒会の匙が近づいてきた。
「オラオラ!天下の往来で撮影たーいいご身分だぜ!」
匙は人垣になっていたカメラ男子たちに向かって怒鳴る
「ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!こんなところで騒ぎを作るな!」
すぐに撮影をしていた男子は去っていく
匙の手腕に感心していると、部長は撮影されていたコスプレ魔女っ子の姿を見て何やら驚いていた。
「あんたもそんな格好をしないでくれ。って、もしかして親御さんですか?そうだとしても場に合う衣装ってものがあるでしょう」
「えー、だって、これが私の正装だもん☆」
匙が注意を促すが、聞く耳を持たない
「何事ですか? サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言って――」
ソーナさんはそこまで言いかけて、魔女っ子を見かけるなり、言葉を止めた。
「ソーナちゃん! 見つけた☆」
魔女っ子はソーナさんへ駆け出し前に立つ
「ああ、セラフォルーか。キミもここへ来てたんだな」
サーゼクスの言葉に疑問符を浮かべている祭とアーシア(ここで合流した)にリアスさんが言う。
「レヴィアタンさまよ」
ぽかんとしている祭にリアスさんはさらに説明する。
「あの方は現4大魔王のお1人、セラフォルー・レヴィアタンさま。そしてソーナのお姉さまよ」
「そうなんですか!?」
かなり驚いている祭
「セ、セラフォルーさま、お久しぶりです」
「あら、リアスちゃん☆ おひさ~☆ 元気にしてましたか?」
「はい、お陰さまで。今日はソーナの授業参観に?」
「うん☆ソーナちゃんったら、酷いのよ。今日のこと、黙っていたんだから!もう!お姉ちゃん、ショックで天界に攻め込もうとしちゃったんだから☆」
それは勘弁して、ほしい
「はじめまして☆ 私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆ 『レヴィアたん』って呼んでね☆」
ピースサインを横向きでチョキする、軽いノリの魔王レヴィアタン。
ピースサインを横向きでチョキする、軽いノリの魔王レヴィアタン。
「ねぇ、サーゼクスちゃん。この子がドライグくんなの?」
「そう、彼女が『赤い龍』を宿す者、だ」
レヴィアたんはこんどはもう1人の紅髪の男性に視線を向けた。
「あらあら、グレモリーのおじさま」
「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な衣装ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが……」
「あら、おじさま☆ ご存じないのですか? いまこの国ではこれが流行りですのよ?」
うん。一部では流行だよ。ごく一部の会場とかでは。
「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」
「ハハハハ、父上。信じてはなりませんよ」
レヴィアたんとリアスさんの親御さんのと会話に困惑する祭に、リアスさんは魔王のことを説明する。
「言いたくなかったけれど、現4大魔王さま方は、どなたもこんな感じなのよ。プライベート時、軽いのよ。酷いぐらいに」
ため息を吐きながらリアスさんは言う。
「ソーナちゃん、どうしたの? お顔が真っ赤ですよ? せっかくお姉さまである私との再会なのだから。もっと喜んでくれてもいいと思うよ? 『お姉さま!』『ソーたん!』って抱き合いながら百合百合な展開でもいいと思うのよ、お姉ちゃんは!」
ソーナさんは遺憾そうな表情で言う。
「……お、お姉さま。ここは私の学舎であり、私はここの生徒会長を任されているのです……。いくら、身内だからとしてもお姉さまの行動は、あまりに……。そのような格好は容認できません」
「そんなソーナちゃん! ソーナちゃんにそんなこと言われたら、お姉ちゃん悲しい! お姉ちゃんが魔法少女に憧れているって、ソーナちゃんは知っているじゃない! きらめくスティックで天使、堕天使をまとめて抹殺なんだから☆」
「お姉さま、ご自重ください。魔王のお姉さまがきらめかれたら小国が数分で滅びます」
まぁ、魔法少女じゃなくて魔王少女だし…
「うぅ、もうっ……もう耐えられません!」
「待って!お姉ちゃんを置いて、どこに行くの!?」
目元を潤ませて、ソーナさんは走り出した!凄く貴重な映像です!
そしてセラフォルーさんは、ソーナさんを追って走り出す!
「ついてこないでください!」
「いやぁぁぁん!お姉ちゃんを見捨てないでぇぇぇぇぇぇっ!ソーたぁぁぁぁん!」
「『たん』付けはお止めになってくださいと、あれほど言ったのにぃ!お姉様の、おたんこなす!」
姉妹レースが始まった。
続く
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