ガールズ&パンツァー もう一人の転校生 【リメイク】
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原作編
白河への思い 大洗の謎
大洗の現メンバーとの戦いは圧倒的としか言えなかったかもしれませんが、相手の戦車保有数がこちらと同じ、もしくは相手に経験者が数人いれば負けていたに違いありません。
そう考えるとこのチームにも反省すべき点は多くあったと思います。
しかし、私が彼女たちに教えられることと言えば、白河に残っている同級生や先輩方から技を盗み、頑張ってとしか言えないのです。
私も少し後悔しているのかもしれません。
それは、延び代がある彼女たちを教えることが出来ないこと。
それが一番思い悩むことでした。
「あの、梨華さん」
まぁ、今となっては私は部外者だから教わることはないのかもしれないね。
「梨華さ~ん。聞こえてますか~?」
「うん?」
そこにいたのははやの妹のえまだった。
えまは結構前から私に話しかけていたのか、少し疲れているように見えた。
「梨華さん。今日はありがとうございました。私たちにとってはよい経験となり、今後の練習に活かしていきたいと思います!」
なるほど、この子はこの試合の中で自分達の足りないものを自分なりに考えていたんだ。私が思っていた以上にしっかりしているんだね。
でもなんでそんな子がこんな下のチームにいるのかな?
「いつか皆さんに追い付いて、共に戦っていけるよう頑張りますので応援していてください!」
やっぱりこの子ははやに似ているよ。
はやも私にあってすぐに、
「すぐに梨華に追い付くから待っててください」
なんて言っていたもんね。
こうして見てるとはやの小さい頃を見ているようだね。
「うん。楽しみにしてるよ」
きっと私よりも強くなってくるんだろうね。
私も抜かされないように練習をしておかないといけないかな。
「このあと、深雪さんのところに行って貰っていいですか?」
お姉ちゃんのところにか。
なんか、言われることはわかる気がするんだけどね。
まあ、逃げるわけにもいかないから行くしかないかな。
「わかったよ。それじゃあ、また一緒にやろうね」
「はいっ!」
えまが見せた笑顔は今日一番のものだったと私は思った。
「梨華。作戦が少し雑だったようだな」
やっぱり。
少し鈍ったのかもしれない。
本格的に練習しようかな。
「それではこの学校の運命は変わらないぞ」
「えっ?」
この学校の運命?
なにか秘密でもあるのかな?
でも、生徒会のメンバーはなにも言ってなかったから知られると不味い事なのかもしれないけど、黙っているのはよくないよね。
独自に調べてみようかな。
彼女にとって調べると言うことは雑作のないことだけど、労力を使うと言うことで自分からはあまり動かない性格なのだが、彼女は今回のことが本当に気掛かりなのか、なんと自分で調べると言うのだ。
「あまり深くまで入るなよ」
「わかってるよ。安心してね」
それで知ってしまった。
今年の大会で優勝しなければ、大洗は廃校になってしまうことを!
おまけ『艦これ 爆爽』
リランカ島沖合い
「二航戦飛龍。第一次攻撃隊、発艦っ!」
「二航戦蒼龍。攻撃隊、発艦はじめっ!」
艦載機が空を埋め尽くしているこの海域。
練度をあげるためにこの海域にて私たち第3艦隊は訓練をしていました。
主力艦隊がこの海域を制圧してから2週間。
この海域に深海棲艦が確認されることはなく今日に至ったのですが、突如となく現れた艦隊は前回の比では有りませんでした。
今確認できているだけで空母ヲ級flagship二隻、戦艦ル級flagship三隻、そして重巡洋艦リ級flagship一隻と言うものでした。
それに比べて私たちは正規空母(改)二隻、航空巡洋艦二隻、駆逐艦(改)二隻と言う状況。
圧倒的に不利であった。
制空権は互角でしたが、火力では大差をつけられています。
「一捻りで黙らせてやりますわ!」
「さてさて、突撃いたしましょう」
圧倒的に不利なこの状況で熊野と鈴谷は戦艦ル級flagshipの機関部に大打撃を与え、一隻中破にすることに成功するのだが、
「私にこのような格好をさせるとは....あ、ありえませんわぁ!」
鈍い音と共に熊野の背面に被弾してしまった。
「熊野。下がって」
熊野は出荷しておりこれ以上は戦うことの出来ない状態だった!
それでも彼女は前線に出ようとするので、それを姉妹艦の鈴谷が留めたのであった。
「あとは私がやるから熊野は逃げて!」
それはまるで70年前を思い出させるかのようだった。
編成は違えどあのときもかなり不利な状態であった!
「そろそろ反撃よ.....全艦載機、発進!」
「よしっ、友永隊、頼んだわよ!」
空母の二人は小破しながらも敵艦載機を打ち落とし、敵空母に大打撃を与えていた。
それでも敵空母はなかなか怯むことなく、現在は一隻中破、もう一隻は小破であった。
[これでは、私たちの方が不利ですね]
航空戦力に関しては徐々に優勢に近づきつつあるが、それでも勝利は難しい。
「電の本気を見るのです!」
「もっと私に頼ってもいいのよ!」
雷で「「名前をまとめないで(なのです)」」.....電と雷は敵重巡洋艦と激戦をしていた。
彼女たちは酸素魚雷と主砲をうまく使い相手にかなりのダメージを与えていた。
それに彼女たちは二人は互いに庇いあい、それほどダメージは食らっていないようだ。
「出来れば沈んだ敵も助けたいのです!」
そう言い、投射された魚雷により彼女たちは重巡洋艦に勝ったのであった。
「退路確認!全艦離脱用意!」
雷と電のお陰で退路は確保できた。
「熊野。はやく」
しかし、問題が発生した。
熊野のダメージが一定を超え、走行不能になってしまったのだ。
「私が劣りになりますわ。皆さんは離脱してくださいまし」
彼女は動くこともできなくなり、敵艦隊の方を向き直し、高角修正ができない主砲を片手に!
「はやく!」
こう言うのだが、
「熊野!」
蒼龍に押さえられている鈴谷が必死で熊野に近づこうとするが、正規空母二隻に引っ張られ、逆に離されていた。
そして二人が
「熊野、ありがとう」
「御不運を」
と熊野に言い放つのであった!
それから数分で五隻の影は見えなくなる。
それと同じくして
ドォーーーーーーーン!!!
鈍い音と共に黒煙が立ち上る!
[鈴谷にやっと会えましたのに。今度は私から沈むのね]
2日後
第6駆逐隊、第7駆逐隊及び水上機母艦千歳、千代田、伊号潜水艦19、58、168による探索が行ったが、熊野に関することはなにも見つからなかった。
後書き
どうも!今回は熊野が轟沈してしまい、書く気にならないながらに書いていたら、「おまけに書いて見よー」と言うことで書かせていただきました。
皆さんも追悼お願いします!
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