FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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おかえりなさいませ
王都にて・・・
王都に着いた俺たちは驚いている。だって・・・
「何これ・・・」
「意外ですね。独裁国家の統治下というから・・・」
「もうみんなヤバイことになってるのかと思ってたのに・・・」
街の中は意外にも大いに賑わっていた。どうなってるんだこれ?
「街の中にもあっさり入れたしなぁ。ん?」
「ルーエンやシッカと全然違う。遊園地みたい」
「魔力を奪ってこの王都に集中させている。国民の人気を得るために、こんな娯楽都市にしたんだわ」
「呆れた王様ね」
「信じられないよ~」
ルーシィさんの言う通りだ・・・こんなことのために俺たちの仲間を奪ったのか・・・
ていうか・・・なんでナツさんは木馬で乗り物酔いしてるんですか!!
「ん?なんか向こうの方が騒がしいですね」
ウェンディの言う通り、なんか向こうの方が騒がしいな。てかナツさん早く木馬から降りて!
「パレードとかやってんのかしら」
「ちょっと見に行ってみるか~!」
「あいさー!」
「俺も行きます!!」
「僕も僕も~!!」
「あんたたち!!遊びにきたんじゃないのよ!!」
シャルルがそういうけど、だって気になるじゃん。少しだけなら見てもいいよね?
「なんだなんだ?」
「待ってよナツ!」
「ルーシィさん早く早く!!」
俺たちはナツさんを先頭にしてどんどん前へと進んでいく。それにしてもすごい人だな。
「もう・・・あたっ!」
「痛っ!」
「きゃっ!」
俺たちは歩いているとナツさんが突然立ち止まったため、全員が前の人にぶつかる。
「ちょっとぉ、急に立ち止まらないでよぉ・・・ん?」
「どうしたんで・・・」
俺も鼻を押さえながら前を見る。そこにはかなりの大きさの魔水晶があった。
「ら・・・魔水晶?」
「まさか・・・これが・・・」
「マグノリアのみんな・・・」
「しかも一部分よ。切り取られた跡があるわ」
「これで全部じゃないの~!?」
俺たちはその魔水晶を見て驚いてしまう。それにしても・・・なんて大きさだよ・・・
すると一人の老人が魔水晶の前に立つ。
その老人を見て、観客たちの歓声はより大きくなる。つまり・・・あいつが王様か。
「エドラスの子らよ、我が神聖なるエドラス国は、アニマにより10年分の魔力を生み出した」
「何が生み出しただよ!オイラたちの世界から奪ったくせに!!」
「何我が物顔でそんなこと言ってるんだよ~!!」
「落ち着きなさい。セシリー、オスネコ」
王の言葉を聞いてハッピーとセシリーは怒りを露にする。何が神聖なる・・・だ。性根が腐ってる。
「共に歌い、共に笑い、この喜びを分かち合おう」
そう言うと観客たちは大声で喜びを表現する。
「エドラスの民にはこの魔力を共有する権利があり、また、エドラスの民のみが未来へと続く神聖なる民族。我が国からは誰も魔力を奪えない!!」
そりゃあ・・・この国に魔力がないんだから奪えないわな。
「そして、我はさらに魔力を手に入れると約束しよう・・・これしきの魔力が、ゴミに思えるほどのな」
王はそういって杖で魔水晶を叩く。その破片が、地面へと砕け落ちた・・・
その瞬間、ナツさんが魔水晶の方へと走り出そうとする。しかし、それをルーシィさんが押さえる。
「我慢して!」
「できねぇ!あれは・・・あの魔水晶は・・・」
「お願い!みんな・・・同じ気持ちだから・・・」
俺たちは汚い笑いを浮かべる王を睨み、その場を後にした。
夕方、王都のホテルにて・・・
俺たちは暗い雰囲気の中にいた。ナツさんは窓の外をじっと眺め、ルーシィさんとウェンディはソファに座って黙り込み、ハッピーとセシリーは壁にもたれ掛かって座り、シャルルは机の上で何かを一生懸命に書き、俺はそれをボーッと眺めていた。
「やっぱり我慢できねぇ!俺は城に乗り込むぞ!!」
「もう少し待ってちょうだい」
ナツさんはそういって部屋から出ていこうとするが、シャルルに止められる。
「なんでだよ!!」
「ちゃんと作戦を立てなきゃ、みんなを元に戻せないわよ」
「・・・」
ナツさんはシャルルにそう言われて黙ってしまう。
「みんな・・・あんな水晶にされちゃって・・・どうやって元に戻せばいいんだろ・・・」
「戻し方は俺知ってるよ」
「「「「「え!?」」」」」
ウェンディの問いに俺が答えるとシャルル以外の全員が驚く。エドラスに来るときにミストガンから戻し方は聞いた・・・
「ただ・・・あの魔水晶を元に戻せるのは、今のところ俺しかいませんし・・・
それにあれが一部なんだから、他のも見つけないとみんなを元に戻せないですよ?」
「だよな・・・」
「他の魔水晶の居場所も探さないといけないのか~・・・」
「でもどうやって!?」
俺たちは頭を抱えて悩んでしまう・・・一体どこにあるのかな・・・?
「王に直接聞くしかないわね」
「教えてくれるわけないよ」
「俺もそう思うよ・・・」
「殴ってやればいいんだ!!」
ナツさんがそういうけど・・・そんなのやったら王国軍に捕まりますよ?
するとルーシィさんがいきなり立ち上がる。
「そうか!王様はみんながどこにいるか知ってるんだ!!」
「おそらく」
王様自身が魔水晶のありかを知らないわけないからね。
「いけるかもしれない!もしも王様に近づくことができたら・・・」
「本当か!?」
「どういうことですか?」
ルーシィさんの言うことにナツさんが驚き、ウェンディがルーシィさんに聞く。一体どうするつもりなんでしょうか?
「ジェミニよ!ジェミニは触れた人に変身できるんだけど、その間、その人の考えていることまで分かるの」
「つまり、王様に変身すれば、みんながどこにいるかわかるってことですね!!」
「そういうこと!」
「おお!!」
ただしジェミニが変身できるの5分間だけで、ストックも二人しかできないらしい・・・ストック二人って、意外と少ないのね。
「問題は・・・どうやって王様に近づくか・・・だね」
「さすがに護衛が多すぎて簡単には・・・」
「王に近づく方法はあるわ」
「「「「「「!?」」」」」」
俺たちは驚いてシャルルの方を見る。シャルルはさっきまで書いていた紙を見せてくれる。
そこには城までの行き方が書いてあった。
「元々は城からの脱出用の通路だったんだけど・・・街はずれの坑道から城の地下へと繋がってるはず」
「すごい!なんで知ってるの!?」
「情報よ。断片的に浮かんでくるの」
なんでそんなのが浮かんでくるんだ?
シャルルの言葉を聞いたハッピーとセシリーは固まっている。
「エドラスに来てから、少しずつ地理の情報が追加されるようになったわ」
「オイラは全然だよ」
「僕も~・・・」
ハッピーとセシリーは落ち込む。なんでシャルルとセシリーたちでこんなに情報が違うんだ?
「とにかく、そこから城に潜入できれば、なんとかなるかも」
「おーし!!シリル!!お前本当にみんなを元に戻せるんだな!?」
「はい!!いけるはずです!!」
俺はナツさんにそう言う。ミストガンが教えてくれたんだ、絶対にいけるはず!!
「だったら、シリルはあの魔水晶をなんとかしておいて!!」
「そのうちにあたしたちはみんなの居場所を突き止めるわ!!」
「おし!!みんなを元に戻すぞ!!」
「あい!!」
「がんばろ~!!」
ウェンディたちも気合い十分だ。よし!!頑張るぞ!!
「待って」
「今度はなんだよ~!!」
シャルルにまたも止められてナツさんがそう言う。
「出発は夜よ。今は少しでも休みましょ」
なるほど、確かに夜なら広場の人も少ないだろうし、城に行くのにもバレにくいはず。
俺たちは夜に行動を起こすため、しばらく仮眠などをとることにした。
夜・・・
「それじゃあ、俺は広場に行ってきます」
「頼むぞ」
「気を付けてね」
「みんなの場所がわかったら、すぐに戻ってくるから!」
俺は挨拶をして皆さんと別れる。さて、広場に向かうか・・・
俺は皆さんを元に戻すため、広場に向かう。広場に着くと、そこはもう夜なのにも関わらず、たくさんの人がいまだに魔水晶の前にいた。
「人が多すぎて・・・魔水晶に近づけないなぁ・・・」
俺は人混みを掻き分けて前に進もうとするが、あまりにも人が多くてとてもじゃないけど魔水晶に近づけない・・・むぅ・・・
「どうしようかな・・・もういっそ見物人もぶっ飛ばしていくか?」
あまりの人の多さにやけを起こそうとしていたとき、
ガシッ
突然後ろから肩を捕まれる。
「!?」
俺は驚いて振り返るとそこには見覚えのある人がいた。
「よぉ」
「が・・・ガジルさん?」
そこにいたのはガジルさんだった・・・な・・・なんでここにいるん・・・あ!!そういえばガジルさんも滅竜魔導士だった!!だからアニマに魔水晶にされなかったのか!!
だけど、ちょうどいい!手伝ってもらおう!
「「あの、ちょっと手伝ってもらっいいですか?(ちょうどいい、ちょっと手を貸してくれ)・・・え?(は?)」」
まさかの二人の声が見事に被る。もしかして・・・ガジルさんも同じことを考えてるのか?
「もしかして・・・あの魔水晶のことですか?」
「ああ、そうだ。やり方はミストガンって野郎から聞いてんだろ?」
「はい。それで早く元に戻したいんですけど・・・」
俺が魔水晶を指差しながら言うと、突然ガジルさんは俺の手をつかんで魔水晶から離れていく。え?
「ちょっと・・・ガジルさん!?」
「まぁ、落ち着け」
しばらく走ると俺たちは建物の間に隠れるように入っていく。
「ガジルさん?なんですか?」
「あれを早く元に戻してぇのは分かる。だが、今動くと見物人も巻き込んじまう。だから少し待て」
「そんな悠長に構えてられるんですか!?」
魔力抽出は明日だか今日だかよくわかんないけど、時間がないんですよ!?
しかしガジルさんは全く気にした様子もなく、逆になぜか笑みを浮かべる。
「なぁに。ちょっと俺が情報を持ってくるのを待つだけだ、ギヒッ」
「?」
俺が情報を持ってくる?俺は意味がわからずに、ただ首を傾げるしかなかった・・・
一方ウェンディたちは・・・ウェンディside
「ずいぶん使われてない感じね」
「そうだよね~」
私たちは、夕方シャルルの言っていた、城へと続く坑道を歩いています。
ルーシィさんの言う通り、中は所々に壊れたところや、もう使われてないスコップなどが置いてあります。なんだか少し怖いですね。
「松明持って歩くのって変な気分だな」
「本当なら簡単に火出させるもんね」
ナツさんとハッピーがそんな話をしています。私とナツさんが松明を持って坑道の中を照らしています。
ルーシィさんが松明を坑道の入り口の前の小屋から持ってきてくれて、おまけに火までつけてくれました。
エドラスのルーシィさんもそうだったけど、こっちのルーシィさんも頼りになりますね!
するとシャルルが突然立ち止まる。どうしたのかな?
「この先、照らして!」
シャルルにそう言われて私は前を照らす。するとその先は行き止まりになっていた。
ううん、行き止まりと言うよりも、封鎖されている感じ・・・その壁にはKYー20という文字が書いてある。何かの暗号なんでしょうか?
「ここよ」
シャルルがそう言うとルーシィさんがその壁をノックします。今の私たちでも壊せるくらいの厚さかな?
「かなりの暑さよ。しかも、魔法でコーティングされてるし」
「これじゃあ進めねぇぞ」
ルーシィさんとナツさんがそう言う。今から引き返す訳にもいかないですし・・・
「でも間違いないわ。この先に、脱出経路があるはずなのよ」
「壊すしかないよね」
「どうやって~?」
ハッピーの提案にセシリーがそういいます。確かに・・・私とナツさんは魔法使えませんし・・・
「方法はあるわ!こんなときこそ、あたしの出番よ!!」
ルーシィさんが体の前で手を握りしめながらそういいます。そっか!ルーシィさんは魔法使えるんだった!!
ルーシィさんは金牛宮の星霊、タウロスさんを召喚しました。
「んMOーーー!!」
「そうか!!タウロスなら!」
「タウロスはあたしの星霊の中で、一番の力の持ち主だもん!!絶対この壁、壊せるはずよ!!」
「そりゃあMO、ルーシィさんの頼みとあらば!!」
タウロスさんはそういって壁を何度も何度も叩きます。頑張れタウロスさん!!
しばらくすると、タウロスさんのパンチで壁は見事に壊れる。その先には、確かにシャルルの言う通り、通路がありました!!
「見て!!」
「通路があった!!」
「シャルルの情報、間違ってなかったね!!」
「さすがシャルル~!!」
ハッピーとセシリーも嬉しそう!シャルルはそれを見てなぜか驚いてるけど・・・まさかシャルルも信じてなかったのかな?
そしてルーシィさんはタウロスさんにお礼を言って、タウロスさんを閉門しました。
「ちゃんと城の地下に繋がっていればいいけど・・・」
「情報は正しかったんだもの。この先だってきっと!」
私が心配そうなシャルルにそう言う。それでもシャルルは少し不安そう・・・
「・・・」
「ん? どうした?ハッピー」
するとナツさんの後ろでハッピーが暗い表情をしています。よく見ると、セシリーもいつもより暗そうな顔してる・・・どうしたのかな?
「ねぇ? なんでオイラには情報ってのがないんだろう?」
「シャルルにはいっぱい入ってくるのに~・・・」
ハッピーとセシリーはそう言う。確かに、なんでなのかな?
「同じエドラスの猫で、同じ何かの使命を与えられて、アースランドに送られたんでしょ?」
「その話はしない約束でしょ?」
「あい・・・」
「私にもわからないわ。あんたみたいなケースは」
シャルルはハッピーにそう言う。シャルルはセシリーが知ったかぶりしてるって気づいてないのかな?セシリーには何もいわないよね?
「とにかく、奥に進んでみよ」
「はい!」
「うん」
ルーシィさんに私とナツさんは返事をして、そのまま奥へと進んでいく。
その後、ナツさんが影で遊んだりしてたけど、シャルルの言う通りに進んでいくと、私たちはなんだか広いところに出ました!
「なんか広いところに出たわね」
「どうやら、ここから城の地下へと繋がってそうね」
「どういう原理かわからないけど、シャルルがいて助かったわ」
「私にもわからないわよ。次々に情報が浮かんでくるの」
「ありがとうシャルル」
「さすが僕のお嫁さん~!」
「礼を言うなら、みんなを助けてからにして。あとセシリー、あんたもメスでしょ」
私たちは、ずいぶん安心してしまってるけど、シャルルは気を引き締めたままだね。確かに、シャルルの言う通り、ここからが本番だよね。
「ここからが大変なのよ。気づかれずに王の寝室へ行き、気づかれずに脱出するの。
兵隊に見つかったら、今の私たちに勝ち目はないわ」
「いざって時は、あたしの魔法があるんだけどねー」
「あまり期待できねーけどな」
「なに言ってんのよ!!この作戦だって、あたしのジェミニあってなのよ!!」
「はいはい」
ルーシィさんとナツさんが口論してますね。でも、そんな中でもハッピーとセシリーはなんだか暗いな。大丈夫かな?
「ハッピー、セシリー、行きましょ」
「・・・あい!」
「・・・うん!」
私がそう言うと、ハッピーとセシリーも返事をしてくれる。よかった、あんまり落ち込んでないみたい。
私たちが先に進んでいると、突然ルーシィさんが何かに捕まる。
「ひっ!」
「ルーシィ!!」
「ルーシィさん!?」
何あれ!?一体どこから!
するとその謎の物体は、私の体にも飛んでくる。
「きゃあ!!」
「ふぉぼ!!」
気がついたら、私もナツさんも捕まってしまっていました。何これ・・・動けない・・・
すると遠くから足音が聞こえてきて、その足音の主たちは、私たちを囲む。まさかこの人たち・・・
「兵隊!?」
「なんでこんな坑道にこれだけの・・・」
「どうして見つかったの~!?」
私たちはよくわからずに王国軍たちを見る。すると今度は、聞き覚えのある声が聞こえてきました。
「こいつらがアースランドの魔導士か?」
「「「「「「!?」」」」」」
私たちは声のした方を向く。
「奴等とそっくりだな。ナツ・ドラギオン。ルーシィ・アシュレイ・・・とは、本当に別人なのか?」
「エルザ!!」
そこにいたのはエルザさん・・・もしかして、この人がエドラスのエルザさん!?
「つれていけ」
「「「「「はっ!」」」」」
エルザさんの指示を受けた王国軍は私たちを引っ張り始める。どこにつれていく気なの!?
「はばべー!!」
「エルザ!!話を聞いて!!」
「シャルル!!セシリー!!」
「ウェンディ!!」
「ナツ!!」
「ルーシィさん!!」
シャルルたちが私たちの方に走ってくる。だけど、その前にエルザさんが立ちふさがる。
「エクシード」
「「「え!?」」」
エルザさんがそう言うと、王国軍は突然膝をつく。なんなの!?一体
「おかえりなさいませ。エクシード」
エルザさんはシャルルたちにそう言う・・・おかえりなさいませ?
「エクシード?」
「・・・」
「ハッピー、セシリー、シャルル・・・あなたたち、一体・・・」
「侵入者の連行、ご苦労様でした」
エルザさんにそういわれた三人は、何が起きたのかわからず、みんな呆然としていた・・・
エドラス城にて・・・第三者side
「んがっ!」
「きゃ!」
ナツとウェンディは王都魔戦部隊隊長の一人、ヒューズに蹴り飛ばされるように牢の中に入れられる。
「・・・んの野郎!!」
蹴り入れられたナツはすぐに体勢を立て直し、ヒューズに向かって走り出す。
「みんなはどこだー!!」
しかしナツはすんでのところで柵を下ろされてしまい、その柵をつかみながら叫ぶ。
「みんな?」
「ルーシィさんとシャルルとセシリーとハッピーです!!」
ヒューズはナツの言葉に?マークを浮かべ、ウェンディがそれに答える。
「ルーシィ・・・ああ・・・あの女か。
悪ぃけど、あの女には用はねぇんだ。処刑されんじゃね?」
ガシャン
ナツはそれを聞いて柵を握る手に力を込める。
「ルーシィに少しでも傷をつけてみろ!!てめぇら全員灰にしてやるからな!!」
「おお!スッゲェ怖ぇ。アースランドの魔導士はみんなこんなに凶暴なのかよ」
ナツにそう言われたヒューズは別段怖がるそぶりも見せずにそう言う。
「なんでルーシィさんだけ・・・シャルルとセシリーとハッピーは!?」
「エクシードのことか?」
「ハッピーはそんな名前じゃねぇ!!」
ナツはヒューズを睨む。ヒューズはそんなナツを見ながら話す。
「任務を完遂したエクシードは母国へお連れしたよ。
今頃、褒美でももらっていいもん食ってんじゃね?」
「任務を完遂?」
ウェンディはヒューズにそう言われて疑問を持つ。シャルルが出発前に言っていたことと違っていたからだ。
「そんなことありえない!その任務の内容は知らないけど、シャルルは放棄したはず」
ウェンディはヒューズにそう返す。ヒューズはそれに対して失笑する。
「いいや、見事に完遂したよ」
ナツとウェンディはそう言われてしまい驚く。
「何なの?シャルルたちの任務って・・・」
「まだ気がつかねえのか?エクシードたちの任務は・・・」
ヒューズにシャルルたちの任務の内容を聞かされたウェンディとナツは、その内容に驚き、言葉を失った・・・
後書き
いかがだったでしょうか。
次回もよろしくお願いします。
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