ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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二回戦 立ちはだかる脅威 前編
前書き
最近全く無関係のガンプラを製作してて、小説を更新していなかった作者でございます。まあ今も完成していないんですけどね…。
実はその製作途中で、息抜きに違うガンプラを100%直感で三分で完成させたんですけど、奇跡的に「あっ。これ採用w」というのが出来ましたwwというわけで、今回はそれを早速出すんで、当てて見てくださいねw
聖鳳学園の試合はただ一言で言えば、快勝だった。ユウが一人で突っ込んで、他の二人ほとんど何もしていなかった。つまり、ユウだけで一回戦を勝ち上がったというわけだ。
「やっぱり化け物並の強さだなおい…」
「化け物とは失礼な事言うわねヒロヤ。あれでもちゃんと女の子なのよ? 」
「あれってのも酷いような気がするよシノさん」
そんな事を言い合いながらも他の試合にも目を配っており、バトルロワイアルで戦ったニシヤマ・シライ・ミズノも勝ち上がっており、ガンプラ学園のイガラシも、一人だけで突っ込んで勝ち上がってきた。そしてもう一人。あの時トウイが秒殺された相手も…。
「───! 」
「落ち着けトウイ。今は堪えろ」
「わかってるよ」
そうは言ってくるも、やはり声には怒気が混じっていた。あの時のストライクは、今も相手を痛めつけながら戦っているのだから。
「にしても他の二人は、あの行為に対して何も思わないのかしら?見た感じだと、顔には嫌だというよりも、むしろ認めているようにさえ見えるわね」
「だとしたら、最悪のチームだな」
そうして一回戦は全て終了し、宿舎に戻ろうとすると、トウイが宿舎とは逆の方向に走っていた。
「おい!どこ行くつもりだー!? 」
「野暮用を済ませに行ってまいりまーす! 」
「なんじゃそりゃ」
まあ野暮用ならすぐに戻ってくるだろうと思い、そのまま俺とシノだけで宿舎に戻った。
ーーー--
「え~と。どこにいったっけなぁ? 」
ヒロヤ君達と離れた後、すぐにある人を追うために走った。まあ見失ったというのは伏せとくけど、勘でなんとかなるよね?
そのまま周囲を見渡しながら走っていると、目的の人物が自販機の前にいた。
「は、発見………てかなんで僕は走ってるんだろう……」
走りから歩きへと移行し、ゆっくりと目的の人物のところに行った。
「ん?…………っ! 」
「ようやく見つけた…ゲホッゲホッ!む、むせた! 」
気づいたのか、その目的の人物………合宿の時に戦った人は、缶ジュースを口に入れようとしていたところで止めた。フードを被っていてよくわからないが、間違いない。
「……何の用だ? 」
「聞きたいことがあってね。いいかな? 」
「言うだけなら個人の自由だろ」
「じゃあ直球に聞かせてもらうけど、君は誰なの?あの時………合宿の時に、僕の名前を聞いて驚いていたけど。君はどうしてそこまで僕を嫌悪してくるの? 」
「………やっぱり覚えてねえのか。なら教えてやるよ」
すると、左手でフードを下ろした。
「……ユウキ君? 」
「ようやくわかったか。まあ小学生の頃に転校したし、覚えてねえのも無理もないか」
顔を見せられただけで、二つの疑問が一気に解決した。けどなんで………。
「なんで君があんな戦い方を………」
「勝つためだよ。それ以上でもそれ以下でもない。もうあんな風にされないためにもな」
「───! 」
「それだけか?なら俺はもう行かせてもらう」
こちらに背を向け、ユウキ君は宿舎に戻るために歩き出した。そしてそのまま、僕は呆然と立ちすくしていた。
「なんで……」
ーーー--
「ただいまより、全日本ガンプラバトル選手権中高部 二回戦 第一試合を開始します。宮城代表天之川学園、チームトライホープ対。千葉代表上草学園、チームジークジオンの試合を開始します」
「今日はよろしくお願いしますッスね! 」
「ああ。バトルロワイアルでは時間切れで終わったが、今日で決着をつけてやる」
「こちらこそ、負けるつもりはないッス! 」
バトルロワイアルで、インフェルノジオングで参戦してきたシライと握手を交わし、バトルシステムにつく。
「さて。じゃあやるか」
「ええ」
「………」
「オイコラトウイ。聞いてんのか? 」
「へっ!?ああごめんごめん。全然聞いてないや」
「たくっ…。試合中にボーッとだけはするなよ」
「わかってるってば」
そう返してくるも昨日のあの後戻ってきてから、トウイの様子がどこが変になっていた。
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to A』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 2 colony』
フィールドは、インダストリアル7の、メガラニカ内部だ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「トオサカ シノ!V2ガンダムホロスコープ! 」
「フゥ…。ハルカゼ トウイ!ヴァルキリーフリーダム! 」
「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダムエクシード! 」
「チームトライホープ!出ます! 」
「行きます! 」
「出る! 」
機体はフィールドへと放り出され、メガラニカ内に着地した。
「インダストリアル7に、相手はパーフェクトジオングの改造機………嫌な予感がするわね」
「嫌な予感?それってなんだよ? 」
「それは………」
シノが言いかけたところ、突如下からメガ粒子砲が放たれており、それをギリギリのところで回避した。
「ちっ!いきなりか! 」
「この穴を利用して降りましょう! 」
メガ粒子砲によって空けられた穴に入ると、そこには屋敷と広大な土地が広がっていた。その屋敷の前には、インフェルノジオングと、その両脇にはなにやら変わった機体が二機いた。てかあれガンプラなのか?
「バトルアームアームズを二個使っているね。シールドを本体としてのベースにしてあるし、さらに武装がてんこ盛りだね」
「となると、あれを倒すのは難しいってか? 」
「シールドを真っ二つに出来れば問題ないと思うわよ? 」
「フッフッフッ。考えているッスね!このポエンティアは伊達じゃないッスよ! 」
名前までも変だな!?
心の中でツッコミをいれていると、インフェルノジオングとポエンティア二機で一斉に攻撃をしてきた。インフェルノジオングは全身のメガ粒子砲。ポエンティアはガトリング二門と、手(?)を形作っているところから、六門のメガ粒子砲が放たれた。
「シールドガン・ファンネル! 」
V2ガンダムホロスコープの左肩に設置されているシールドガン・ファンネル五基が前に射出され、ビームシールドを展開して相手の攻撃を防いでいる。
反撃にトウイがマイクロミサイルとMDEビーム砲で攻撃するも、インフェルノジオングのメガ粒子砲とIフィールドで防がれてしまった。
「くっ! 」
「ならっ! 」
両サイドアーマーからソードファンネルを二刀抜き、シールドガン・ファンネルから飛び出してインフェルノジオングの方へと向かっていく。
「あっ!ちょっと! 」
「甘いッスよ! 」
インフェルノジオングとポエンティア二機で、さっきと同じように攻撃してきたのをソードファンネルで弾いて進もうとするも。
「やべっ!数が多すぎる! 」
ぼやいた直後に、ケルサスガンダムエクシードの周囲にシールドガン・ファンネルのビームシールドが展開されており、相手の攻撃が防がれていた。
「ヒロヤ」
「………すいません…」
「まあいいわ。そのまま突っ込んで」
言われた直後に、すぐにインフェルノジオングに向かって突っ込もうとすると、ポエンティアがミサイルを一つ飛ばしてきた。
「こんなもの」
シールドガン・ファンネルの一基がビームシールドを展開してミサイルを受け止めると、ただのミサイルとは言えない爆風が起きた。
「!?危ない!! 」
ケルサスガンダムエクシードの前にシールドガン・ファンネルが一列に並べられて爆風を防ぐが、受け止めきれずに吹き飛ばされてしまった。
「ぐぅっ!………てかあれもう核だろ!? 」
「核ね」
「核だね」
即答乙。てか今の一発でメガラニカに穴が空いてしまった。どんだけ穴を空ける気なんだよ…。
「まあいい!宇宙空間に逃げるぞ! 」
「「了解」」
メガラニカの穴から逃げようとすると、穴付近にメガ粒子砲とガトリングの攻撃が阻止してきた。
「ちぃっ!! 」
「天之川の皆さん………悪いッスけど、ここから先は通さんと行っておきますね」
すると、インフェルノジオングとポエンティアが穴の中心にそびえ立った。
「いくッスよ!先輩方! 」
「ああ! 」
「任せろ! 」
「フォーメーションD! 」
シライの合図と共にポエンティア二機の機体がバラバラにパージすると、今度はそのポエンティアのシールドがインフェルノジオングの前後にドッキングし、その他の間接パーツは腕と足に。そしてスタビライザーは背部に円を描くかのように配置され、手(?)は、両腕に二つずつ。他の手は見失ってしまった。足にはブースターが四つ装備され、武装はガトリングを二門ずつ両腕に、核ミサイルはバックパックに装備され、その姿は完成した。
「こ、これは………」
「一言で言うなら、ネオ・ジオング擬きね」
「うわーお」
「これがインフェルノジオングの真の姿………ネオ・インフェルノジオングッス!さあ行きますよ! 」
すると、ネオ・インフェルノジオングは両腕のガトリングと手(?)のメガ粒子砲で一斉に攻撃をしてきた。
それを辛うじて回避し、V2ガンダムホロスコープとヴァルキリーフリーダムが反撃にロングシューティングライフルⅡとビームカノンでネオ・インフェルノジオングを撃つも、ビームが弾かれてしまった。
「Iフィールド。厄介ね」
「しかもこんな狭いところだ、尚更だ」
「…………」
「おい!ボーッとすんなって言ったろ! 」
「!あ~………ごめんごめん」
「試合中に止めろよな……んで、なんか策はないのか? 」
「ふっ………策なら一つある」
「ん?珍しいわね。何かしら? 」
「それは……………」
溜めんなよ!今も攻撃を避けたり防いだりで大変なんだから!
「まず宇宙空間に出よう!というわけで、シノさんのメガランチャーで穴を空けてもらい、そこから抜け出そう。というわけで、その間は僕達が防ごう」
「わかった!シノ! 」
「もうやっているわ!メガランチャーチャージ完了!発射! 」
メガランチャーがメガラニカに穴を空け、すぐに入ろうとするとネオ・インフェルノジオングが核ミサイルを一発放ってきていた。
「やばっ!急げ! 」
最後にケルサスガンダムエクシードが穴に入ると同時に核ミサイルが穴付近に直撃し、爆発を起こした。
「くそったれーーー!!! 」
爆風がすぐに傍まで来ており、メガラニカを抜けた直後、メガラニカが崩壊しだした。
「あ、危ねえ~…」
「これで崩壊に巻き込まれててくれればいいのだけども…」
「まあ残念ながら、そんなことはないと思うけどね」
予想通りに、メガラニカの瓦礫からネオ・インフェルノジオングが姿を現してきた。
「さあ!まだまだいきますよ! 」
ネオ・インフェルノジオングがまた同じように攻撃を開始し、また避けながら防ぐことになり、後手に回ってしまった。
「くっそぉ。このままじゃ」
「どうするの?ここであれを使う? 」
「いや。まだ使わない。けど、僕の切り札の一つを使う。ヒロヤ君!シノさん!時間を稼いで! 」
「何するつもりだ!? 」
ヴァルキリーフリーダムが、ビームカノンをバックパックに装備すると、代わりにGNソードVを引き抜いた。
「なんだか知らないけど、稼ぐしかないか。シノ、頼んだぞ」
「わかったわ」
V2ガンダムホロスコープがシールドガン・ファンネル四基をヴァルキリーフリーダムの周囲にビームシールドを展開した。
「いくぞ!シライ! 」
「受けてたつッス! 」
ネオ・インフェルノジオングに向かって接近し、ソードファンネルを両サイドアーマーに装備させ、グラディウスとルミノックスを鞘から抜いた。
「トランザム!! 」
ケルサスガンダムエクシードが赤く染まり、機体性能が跳ね上がり、ネオ・インフェルノジオングに突っ込んでいく。
「はああああああっ!! 」
グラディウスとルミノックスに粒子を纏わせ、ネオ・インフェルノジオングの攻撃を弾きながら進み、目の前まで来ると捕らえようとするつもりか両腕で左右から迫ってきていた。
「ふっ! 」
ギリギリのところで下へと潜り込み、グラディウスを振りかざそうとすると、今度は背後から四つの腕が現れ、グラディウスを捕まれてしまった。
「しまっ! 」
左上からも腕が迫っており、ルミノックスで受け止めようとするも上手い具合に捕まれてしまい、下からも二つの腕が捕らえてこようとする。すぐにグラディウスとルミノックスを手離してネオ・インフェルノジオングから離れる。
「あちゃー!避けきりましたか!伊達にミヤモト ユウとずっと戦っていた訳じゃないッスね! 」
「そりゃどうも」
ソードファンネル二つを引き抜き構えるも、ネオ・インフェルノジオングの六つの腕に装備されている武装から一斉に攻撃をされ、弾くことすらもままならないことになった。
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