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ドリトル先生と二本尻尾の猫

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第九幕その十一

「任せてね」
「頼りにしてるわね」
「それじゃあね」
「先生達がいてくれたら百人力よ」
 それこそ、というのです。
「私は私のやることに集中出来るわ」
「そしてだね」
「最高に幸せなはじまりにするわ」
「告白が成功して終わりじゃないね」
「それで一つのハッピーエンドだけれどね」
 それでもというのです。
「そこからまたよ」
「はじまるからね」
「そう、だからね」
 お静さんは先生に確かなお顔でお話します。
「こう言ったのよ」
「二人の交際がはじまるってことだね」
「恋愛ものだと結婚とかしてハッピーエンドになるじゃない」
「オペラでは多いね」
「けれどそこからなのよ」
 はじまる時はというのです。
「むしろね」
「その通りだね」
「お二人のそれからはそれからでお助けするわ」
 お静さんはもうそこからのことも考えています、そして。
 そうしたことをお話してでした、お静さんはです。
 先生にです、にこりと笑って言いました。
「じゃあね」
「今回はこれでだね」
「報告が終わったから」
 それで、というのです。
「これでね」
「帰るんだね」
「そうさせてもらうわ」
「そう、それじゃあね」
「日曜ね」
 その時にというのです。
「お会いしましょう」
「ではその時まで」
「ええ、あとね」
「あと?」
「先生もうお昼食べたの?」
 お静さんはここで、です。先生にこのことを尋ねました。
「そこはどうなの?」
「もう食べたよ」
 先生はお静さんのその問いににこりと笑って答えました。
「それで帰ってきたところだったんだ」
「そうだったのね」
「うん、焼きそば定食をね」
「あら、いいものを食べたわね」
「ここの学生食堂は美味しいからね」
 だからというのです。
「満足させてもらtったよ」
「味のことは」
「あと量もね」
 そちらのこともというのです。
「満足させてもらったよ」
「ならいいわ、やっぱりね」
「まずは食べないとね」
「そう、はじまらないから」
「朝も食べてお昼も食べて」
「晩も食べてね」
 三食しっかり食べてこそとです、お静さんもそのことはしっかりと言うのでした。
「そうしないとね」
「元気が出ないね」
「そうよ、わかってるのならいいわ」
 食べることの大切さがです。
「いいのよ、しかも身体にいいものを食べる」
「そのことも大事だね」
「そうよ、焼きそば定食っていうけれど」
「御飯と野菜が一杯あったよ」
「お野菜、果物もしっかりと食べないとね」
 それこそというのです。 
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