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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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6楪姉妹とはぐれ悪魔


◇いのり

アーシアと祭と出会い、堕天使複数を潰した深夜私と真名はリアスさんに呼び出されて廃屋に来ていた。廃屋から、魔力を感じる……はぐれの討伐なのかな?

「夜遅くにごめんなさい。いのりさん、真名さん」

「前ぶりはいいわ。眷属を揃えてどうしたのよ?」

真名……不機嫌すぎ………

「私達グレモリー眷属にはぐれ悪魔パイザーの討伐依頼が大公からきたの。手伝ってもらえるかしら?」

リアスさんはそうは言ってるけど………本心は、『今の私達の実力を見せて上げるわ』と思ってる………

「いいわ。手伝ってあげる。いのりもいい?」

「………うん」

「ありがとう。行きましょう」




廃屋に入ってからすぐに子猫ちゃんが気づいた

「来た……」

ズンッ!

「旨そうな匂いがするぞ? でも不味そうな臭いもするぞ? 甘いのかな? 苦いのかな?」

ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタ、とおぞましい笑い声をあげるはぐれ悪魔、バイサー。

「はぐれ悪魔バイサー。貴方を消滅しに来たわ」

巨大な獣の体を揺らしながら、それは現れた。
女性の上半身とバケモノの下半身を持った、形容のしがたい異形の存在。

「主の元を逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、貴方を消し飛ばしてあげる!」

「こざかしいぃぃぃぃ! 小娘ごときがぁぁぁ! その紅の髪のように、おまえの身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!」

雑魚ほどああいう台詞を吐く、と。

「雑魚ほど洒落のきいた台詞を吐くものね。いのりさん、真名さん。最初は見ていてもらえるかしら?」

「好きにして……」

「好きにすればいいわ」

やっぱり真名…不機嫌………それと…眠い………

「そうさせてもらうわ。祐斗」

「はい!」

バッ!

近くにいた木場がリアスさんの命を受けて飛び出す。でも、遅い……

超速度でバイサーの両腕を断ち切った。

そしてバケモノの悲鳴がこだまする

「ぎゃぁぁぁぁぁぁああああ!!」
傷口から血が吹き出す。弱い。

「小虫めぇ!」
ズン、と小猫ちゃんを踏み潰さんと足で踏む。
「小猫はその程度では潰れないわ。ルークの特性は強靭な防御力と、馬鹿げた攻撃力」

「ふっとべ」
小猫ちゃんが巨体をぐぐっと持ち上げ、ぶん投げる。……豪快……。

「最後は……朱乃!」

「あらあら」

朱乃さんは雷雲を生み出し、そこから雷を落とす。

ドガがガガッ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁああああ!!」

「あらあら、部長の分がまだ残っておりますわ、ほら」

カッ!
ドガガガガガガガッ!
「ぐわぁぁぁぁぁあああああ!!!」

笑ってる……朱乃さん……怖い……

「いのり、最後私が殺るわ」

私は少し頷く

「『ギル・ラル・ラ・ラック・ライ・ラック』」

真名が魔法詠唱を始める。

「『我に従え氷の女王
     来れ とこしえの!
     えいえんのひょうが!!』」

私とグレモリー眷属を除いたバイサーと廃屋全体が凍り付く。

「『ギル・ラル・ラ・ラック・ライ・ラック』」

凍り付いたのを驚いてるグレモリー眷属を無視して再度魔法詠唱を唱える。

「『全ての 命ある者に 等しき死を
     其は 安らぎ也
     “おわるせかい”』」

唱え終えると凍ったバイサーが砕け散る。

「これで終わりね。お疲れ様。私達は帰るわ」

「わ……私の………出番が………」

自分の出番が無くなったことに落ち込むリアスさんをグレモリー眷属の全員であやしているのを無視して私達は家に帰った。

続く 
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