ハイスクールD×D大和の不死鳥
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5楪姉妹とシスター
◇いのり
ヤマトが旧校舎に来た帰り道、私達はリアスさんと会った公園に来ていた。理由は特になくなんとなく来たかった………
「結局、兵藤一誠(笑)はどうなったのかしら?ヤマトは死んだ時からの記憶を無くすとか言ってたよね?」
「……うん………たぶん、家だと思うよ?ヤマトは殺すことは無いと思うから……」
少しだけ兵藤一誠(笑)の話をしてから空を見上げる。そこに……
「「あうっ!!!!」」
目の前で二人のシスターが転んだ。なにもないところで転んだ。私達は倒れたシスター達へ向かい手を差し伸べる。
「大丈夫?」
「は、はい・・・ありがとうございます。」
「すみません………ありがとうございます」
あれ?この声……祭?
「……祭?」
「え?なんで私の……………え!?いのりさん?いのりさんだよね?」
やっぱり………祭だ……………
「祭さん、知り合いなんですか?」
「あっ、はい。私といのりさんは前世………前の世界での友達なんです。私は友達を助けようとして………ぐす……」
「そう………なんですか……あっ、私はアーシア・アルジェントです。祭さんとは教会を追放されてからの友達です」
「追放?アーシアは何をしたの?」
ヤマトには少しだけ聞いたけど……本人から聞きたい……
「・・・それは、私の過去にあるんです」
――私は、生まれてすぐに両親から捨てらたんです。
――教会兼孤児院で育てられたんですが、八歳の頃に不思議な力、神器が宿ったんです。
――そこからカトリック教会の本部に連れて行かれ、「聖女」として担ぎ出されたんです。
――ですが、皆が裏で自分の力を異質なものを目で見ていたんです。
――そんなある日の事でした。怪我をしていた悪魔を助けたんですが、悪魔祓いを殺して逃げたのです。
――それが原因で私は「聖女」ではなく、「魔女」と恐れられ、カトリックから追放されたんです。
「そのあと、祭さんと知り合い。それから私達は"はぐれ悪魔祓い"の組織と堕天使に拾われたんです・・・」
「そうなんだ……アーシアは悪魔が嫌い?」
アーシアは少し顔を下げる。
「よく………わかりません……教会の教えでは嫌いです………だけど、たとえ悪魔でも怪我しているのなら助けて上げたいです!」
「アーシアちゃんは優しいよね。私は悪魔や天使、堕天使とかわからないけど助けられるなら助ける。」
祭……成長した……………
「アーシア、祭…………私と真名は悪魔なの………」
そう言って私と真名は悪魔の羽を広げる。
「ほんと………なんですね」
「嫌いになった?」
「私は気にしないよ。悪魔になってもいのりさんはいのりさんだよ。」
「いのりさん達は嫌いになれません………悪魔でも優しい方がいると教えてくれましたから」
アーシア優しい……ヤマトに似ている………
「アーシア、祭………これから話すことよく聞いて………二人が教会に呼ばれた理由は……二人の神器が目的だと思う………そうよね?堕天使レイナーレ?」
「ふふふ、気づいていたみたいね。」
空からゆっくりと黒い羽を広げている堕天使レイナーレが降りてくる。
「「レイナーレ様……」」
二人ともあっていたんだ……
「アーシアに祭、来なさい。悪魔と一緒にいると危ないわ」
「「………」」
私と真名は二人の前に出る。
「何のつもりかしら?悪魔がシスターをまもるの?」
「うるさいわね。祭は集の大事な友達なの。アーシアは私の大事な友達なの。姉として友達として簡単に堕天使に渡すわけ無いじゃない。」
「祭はとアーシアは仲間……………仲間を傷つけるのは許さない………たとえ、私達の仲間のあなたでも……………真名……お願い…」
真名は少し頷く。
「下級悪魔が私に勝てるわけ無いでしょ!死になさい!」
レイナーレは光の槍を形成して私達に投げてくる。
「……………バカな人………」
「いのり違うわ。バカな〝人〟じゃなくてバカな〝堕天使〟よ」
「あっ、そうか………」カチ
ポン
「「「!!!???」」」
余裕で話しながら私が指を鳴らすと光の槍は消える。それにアーシア、祭とレイナーレが驚いていた。
「堕天使レイナーレ。あなたは、喧嘩を売る相手を間違えた……………二天の龍……………赤き龍と白き龍の怒りを買うことになったのだから………」
「「エヴォリューションユニゾンインフィニティ!!!」」
『『INFINITHIDragon Breaker』』
二人の声と二つの機械音と共に私達の姿は竜巻で隠れる。
「『さあ、二天龍の怒りを買ったのを後悔させる……』」
竜巻から出てきた私の姿は『赤龍帝の鎧』と『白龍皇の鎧』を合わせた赤白の鎧で顔は全部は隠さず素顔が見えるまででている。
「な、なによ!その姿…………まるで、二天龍じゃあない………」
「『そう……私達は二天龍………今代の〝赤龍帝〟と〝白龍皇〟………』」
私達は赤白の翼を広げて空に舞い上がる。
「『行くよ?』」
そう言って私達は高速でレイナーレの目の前に飛ぶ
「っ!!」
レイナーレは驚きながら後ろに下がる。
「『遅い………』」
後ろに下がるレイナーレだったが私達の拳がヒットし池の中に落ちる。
レイナーレはびしょびしょになりながらも池から出てくる。
「くっ………こうなったら!ドーナシーク、ミッテルト、カラワーナ!手をかして!」
レイナーレが言うとレイナーレの後ろから三人の堕天使が現れる。
『(いのり、めんどくさいから次の一発で決めるわよ)』
「(わかった……ドライグ………)」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!Explosion!!』
連続で倍化しそれを解放する。
「『氷輪丸!!!』」
私が魔法陣を展開すると氷の龍が現れ三人を飲み込む。
「そ……そんな………私達が負けた………」
私はレイナーレにゆっくりと近づく
「『あなた達の負け………ここで退いてくれるなら殺しはしない………だから退いて?』」
レイナーレは少し悔しそう
「わかったわ。最後にアーシア達に謝らせて……」
「わかった……」
私達はエヴォリューションユニゾンインフィニティと禁手を解除する。
「アーシア、祭ごめんなさい。あなた達を私のために利用してたわ。本当にごめんなさい」
「「レイナーレ様……………」」
「二人のことはあの二人に任せることにしたわ。お金は教会に残してあるからそれを使ってちょうだい。また、会いましょう……」
レイナーレは天高く飛んでいった。
続く
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