| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

団結力こそ最強の力なり
成仏できない悪霊ゲキイテエー
  第39話 目指せ!ベリーダンスマスター!お母さんが危ない!!

 
前書き
 管理国家ラビリンスは、プリキュア隊の戦力を削ぎ落とすべく、伝説のプリキュアと呼ばれるママキュア(マザープリキュア)の3人を狙い更に、インフィニティのあるスウィーツ王国へ通じるワープホールの所在を突き止める作戦を決行し始めた。 

 
 
 ラビリンス首都ピョンピョン 財務省大臣執務室
 
 「人の不幸は蜜の味。嘆いて育て悲しく育って。オヤッ、3つ目が実ったざーます。」
 「ああーー、3つ揃って不幸の香りがするざーます。オホホホホッ、マザープリキュア覚悟するざーます。いずれ、スウィーツ王国へ通じるワープホールを必ず見つけ、インフィニティを手に入れるざーます。」

 2009年11月13日金曜日 板橋区赤塚公園内ドーナツカフェ

 「おっ、小ちゃいお嬢ちゃんたちどうしたんでい。」
 「ラブお姉さん待ってるの。」
 「あの女子高生のお嬢ちゃんかい。」
 「うん。」
 すると
 「千香ちゃーーん。」
 「おっ、噂をすれは何とやらでい。」
 「本当だ。」
 「ラブお姉さんだ。」
 「授業終わった、終わった。一緒に行こう。」
 「うん。」
 「どこへでい。」
 「私の家よ。皆で一緒にアクセサリー作り。」
 「そうかい。」
 ラブと千香たち3人の幼女は、一緒に桃園家へ向かった。

 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間

 「ノーザよ、作戦プランが完成したと言うのか。」
 「ハッ、今夜、女子会で誘ってみたざーます。すると、3人共喜んで会場でもある四ツ葉町のファミレスへ来ることになったざーます。」
 「そうか。それで母から順に攻めると言うのか。」
 「ハッ。それと、母を利用してスウィーツ王国へ通じるワープホールを、必ず見つけてご覧に入れるざーます。」
 「そうか。インフィニティはスウィーツ王国内のどこかにあるからな。見つかれば、不幸のゲージが満タンになった時、そこから一気に侵攻できるワケだ。」
 「そうざーます。」
 「メビウス様。」
 「何だクライン、申してみろ。」
 「ハッ。25年前に開通したあのワープホールからも行けれるようになります。」
 「そうか。そこは、本国からの兵士用とし、もう一方は、クローバー国(現実国名=日本国)に在留する兵士を送り込もう。」
 「ハッ。流石はメビウス様。」
 「メビウス様、女3幹部たちとその配下の兵士も起用したいざーます。」
 「そうか。連絡は入れているのか。」
 「ハッ。」
 「相分かった。ノーザ、行くがよい。」
 「ハッ。」
 ノーザは謁見の間から去った。

 桃園家 

 「ただいま。」
 「こんにちは。」
 「あら、いらっしゃい。」
 「おじゃましまーす。」
 「ねえ、おばさん。」
 「何。」
 「ラブお姉さんの部屋訪ねていいかしら。」
 「良いわよ。」
 「千香ちゃんが来たってきっと、シフォンも喜ぶよ。」
 「やったあ。」
 千香たち3人の幼女は、ラブの案内でラブの部屋へ向かった。

 ラブの部屋

 「スルスルスル。」
 「タルト、シフォン。」
 「おっ、ピーチはんお帰りやす。」
 「ラーブ、お帰り。」
 「今日、この子たち来てるよ。」
 「シフォンちゃん。」
 「チーーーカ、こんにちわ。」
 「来てくれましたんかい、チビピーチはんにチビベリーはんにチビパインはん。」
 「シフォンちゃん、まだ3人来る予定よ。」
 「そうそう。チビチェリーはんとチビメロンはんとチビココはんもいまっせ。」
 「楽ちみ楽ちみ。」
 「じゃあ、お母さんの部屋へ行くからね。」
 「何しまんの。」
 「アクセサリー作り。」
 「楽しみでんなあ。」
 「じゃあ、シフォンちゃんまたね。」
 「チーーカマタネ。」
 ラブと千香たち3人の幼女は去った。

 池袋駅前ダンス教室

 「こんにちは。」
 「美希ちゃん、祈里ちゃん、麗子ちゃん、今日は3人揃っているね。」
 「ミユキさん、ナナさん、レイカさんトリニティの3人も揃ってる。」
 「今日、ラブちゃん、あの幼子たちとアクセサリー作りをやるから、公園でのレッスンは中止になったのよ。」
 「ラブちゃん、振りの習得が更に遅れるね。」
 「仕方ないでしょ。でも、明日・明後日は学校休みなんだから、みっちり仕込むからね。さあ、教室へ行くわよ。」
 「はい。」

 桃園家 あゆみの部屋

 「カチャカチャカチャカチャッ。」
 「千香ちゃん、うまいね。」
 「ありがとう、おばさん。」
 「これって、赤色のブレスレット。」
 「ダンスのお姉さんでミユキさん向けに作ってみたの。」
 「あら、お上手。ミユキお姉さんって赤が好きよねえ。」
 「よく知ってるねえ。」
 「もちろん。」
 「ラブお姉さん、あゆみオバさん、他にもこんな色のも作る予定だよ。」
 「どんな色。」
 「緑と白。」
 「この色って、トリニティのナナさんとレイカさんの好きな色では。」
 「うん。」
 「カチャカチャカチャカチャッ。」
 しばらくして
 「皆さん、ジュースとお菓子持って来たわよ。しばらく休んで。」
 「はーい。」
 すると
 「ピンポーン。」
 「誰かしら。ラブ、玄関へ行って来て。」
 「はい。」

 桃園家 玄関

 「ガラガラガラ。」
 「こんにちは。」
 「この子たちって、千香ちゃんたちの。」
 「お友達です。」
 「思い出した。団栗拾いで一緒になった子たち。」
 「そうでちゅ。」
 「じゃあ、入って。」
 「ありがとう。」

 あゆみの部屋

 「こんにちは。」
 「あら、千香ちゃんたちの。」
 「はい。」
 「Mちゃん、Nちゃん、Rちゃんの3人です。」

 ラブの部屋

 「来たでチビチェリーはんとチビメロンはんとチビココはん。」
 「キタキーーーターー。」

 あゆみの部屋

 「まあっ、6人も来ちゃって。やんちゃしたらダメよ。」
 「はい、おばさん。」
 「じゃあ、残り3人分のお菓子とジュース持って来るからね。」
 「ありがとう。」
 あゆみは再び部屋を出た。
 「ねえ、再開しよう。」
 「うん。」
 「カチャカチャカチャカチャ。」

 しばらくして

 「はい、お3人さん、持って来たわよ。」
 「おばさん、ありがとう。」
 「カチャカチャカチャカチャ。」
 「あっ、緑色だ。」
 「本当だ。」
 「完成ちまちた。」
 「ナナお姉さんに送るブレスレットよ。」
 「すごいね。」

 十分後

 「カチャカチャカチャカチャ。」
 「あっ、白だ。」
 「できたあー。」
 「赤と緑と白が揃った。」
 「これって、本当にダンスのお姉さんたちの3人、トリニティに渡すの。」
 「もちろんよ。」
 「次のダンスショーステージで身に付けてくれるって言ってわ。」
 「そうなの。」
 「良かったね、千香ちゃんたち。」
 「はい、あゆみおばさんとラブお姉さん。」
 「ステージコスチュームと一緒に身に付けているトリニティの3人、是非見てみたいわぁー。」
 「もうそろそろ夕方だね。お母さんたちスーパーへ買い物に行く頃ね。今日はここまでにして一緒にスーパーへ行きましょう。」
 「ところで、このブレチュレット。いつわたちゅの。」
 「明日でも良いかな。」
 「土曜日で学校休みだからね。」
 「トリニティ、公園には来るけど、ダンス漬けだからね。」
 「ラブ、関東予選が近付いているから仕方ないでしょ。」
 「そうだよね。」
 「修学旅行の影響で、他の3人より遅れてると、マネージャーさんから聞いてるわ。」
 「そうだった。今日も本当はレッスンしなければならないからね。」
 「では皆、スーパーへ行こうね。」
 「はい。」
 全員、桃園家を出た。

 地下鉄車内

 「次は蓮根、蓮根。お出口は右側です。」
 「麗子、明日公園へ来るの。」
 「もちろんよ。オーディション関東予選、半月ぐらいしかないわよ。」
 「それもそうだね。」
 「ラブちゃん、足手まといにならなければ良いけど。」
 「キューーーーーウーーーーーゥーーーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーーッピューーーーッ。」
 「蓮根、蓮根。」
 「じゃあ、私はこれで。」
 「麗子ちゃん、バイバイ。」
 麗子は降車した。
 「タンタンタンタンターアーーーータンタンタンタンターアーーー。」
 「プシュ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッ、キューーンキューーンキューーンキューーン。」
 「次は西台、西台。お出口は左側です。」
 「ラブちゃん、ちゃんとレッスン受けているのかしら。」
 「今日も休んだらしいよ。」
 「高島平駅前にあるスーパーで会う約束してるから、詳しく聞いてみよう。」
 「そうね。」

 高島平駅南にあるスーパーマーケット

 「あっ、来てる。」
 「ママーーー。」
 「千香。」
 「これはあゆみさん。いつもお世話になっております。」
 更に、他の5人の幼女たちの母親も続々とスーパーへやって来た。
 「あゆみさん、ラブちゃん、いつもお世話になっております。」
 「良いのよ。さあ、皆で買い物しましょう。」
 ラブとあゆみ他、6組の母娘が一斉に入店した。

 高島平駅

 「ピンポポポピンポポポポロローーーン。」
 「間もなく4番線に西高島平行き電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン。ゴオーーーーーッキューーンキューーンキューーンキューーンキューーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーピューーーッ。」
 「高島平、高島平。」
 「やっと着いたわ。」
 「今回はドーナツカフェではなく、南隣にあるスーパーマーケットよ。」
 美希と祈里は改札口へ向かった。

 スーパーマーケット

 「ねえ、夕ご飯何するの。」
 「ええーーっ、今日はね、ジャーーン。クリームシチューに人参サラダ。」
 「エエーーーッ。」
 「私の献立に何か不満でも。」
 「不満なんてありません。」
 「うん、よろしい。」
 すると
 「ラブ。」
 「ラブちゃん。」
 「オバさん。」
 「これは美希ちゃんに祈里ちゃん。」
 「ちょっと、ラブと話をしたいんだけど、良い。」
 「良いわよ。用が済んだら、真っ直ぐ家へ帰って来なさい。」
 「はい。」
 ラブは、美希と祈里と一緒にスーパーを出た。

 スーパーの外

 3人は、四ツ葉町へ向けて歩いている。
 「トホホ、厳し過ぎるわ。」
 「クリームシチューと人参サラダね。如何にもあゆみさんらしいね。」
 「クリームシチュー確かに人参よく入れるからね。ところで、ラブ。」
 「何よ。」
 「ダンスレッスン遅れてるわ。」
 「修学旅行の影響で。」
 「やっぱり。」
 「一刻も早くベリーダンスをマスターして、最終振り付けを決定しないとオーディションに間に合わないわよ。」
 「そうか。」
 「明日からミッチリ、レッスンを行うってミユキさんが言ってたからね。」
 「とにかく頑張ってみる。」
 「そうこなくっちゃ。」
 「あっ、着いたわ。じゃあ、あたしはここで。」
 美希は自宅でもあるレミの店へ到着した。
 「じゃあブッキー、家へ帰るからね。」
 「うん。」
 ラブと祈里はここで別れた。

 ラビリンス総連本部

 「準備は良いざーますね。」
 「ハッ。」
 「あの3人がうまく来てくれれば、こっちのもの。」
 「後は、トイレでワナを仕掛けるだけざーます。」
 「本体は。」
 「板橋東公園に絶好の廃墟があるざーます。そこでも隠しておけば良いざーます。」
 直接やっても良いのでは。
 「イース、早まる行為をすれば、目の色変えてこの国の国家権力機関の追われるざーます。今回の狙いは街の破壊ではなく、インフィニティーのあるスウィーツ王国へ通じるワープホールを見つけることが最優先ざーます。」
 「そうか、インフィニティーか。」
 「これさえ手に入れば、アメリカ合衆国だろうがロシア連邦だろうが全然、怖く無いざーます。」

 桃園家 ダイニング

 「ラブ、元気がないね。」
 「こんなに人参だらけでは。」
 「何言ってるの。夜、女子会へ出かけるからね。」
 「エッ、出かけるの。」
 「レミさんも尚子さんも来る予定よ。」
 「そうなの。」
 「お父さんが帰って来たら、シチューを温めてちゃんと出しなさいよ。」
 「はい。」
 「では、ごちそうさま。着替えてくるわ。」
 あゆみはダイニングを後にした。

 蒼乃家

 「店の営業も終わったしこれから、女子会に行くわよ。」
 「ママ、夕食は。」
 「適当に繕って食べなさい。」
 「はーーい。」

 山吹動物病院内山吹家

 「尚子、行くのか。」
 「そうよ。」
 「誘われたんじゃ、仕方ないからな。」
 「あるもの使って夕食作って食べて。」
 尚子は家を出た。
 「パパ、私が作ってあげる。」
 「祈里、うまく作れるのか。」
 「もちろんよ。」
 「期待しているぞ。」
 「はい。」

 桃園家

 「ねえ、お母さん。そんなスカート持ってたっけ。」
 「ああーーっ、これね。若い頃のなんだけど、久しぶりに穿いてみたの、どうかしら。」
 「良いじゃん、素敵な色。」
 「そーーーう、何か照れちゃう。じゃあ、行って来るね。」
 「行ってらっしゃい。」

 ココス板橋四葉店

 「いらっしゃいませ。2名様ですか。」
 「いいえ、那由他さんのお連れです。」
 「畏まりました。ご案内します。」
 ウェイトレスに案内され、那由他のいるテーブルに案内された。

 更に

 「いらっしゃませ。お1人様ですか。」
 「いいえ、那由他様のお連れです。」
 「畏まりました。ご案内します。」
 あゆみもウェイトレスに案内され那由他のいるテーブルへ向かった。

 女子会会場

 「あーーら、いらっしゃい。」
 「こんばんは。」
 この女子会は、表向き化粧品メーカー主催になっておりますが、実際はラビリンス主催である。メンバーには北那由他の他、娘の繭螺、東せつな、西文子及び配下の女性曹官兵士が数人います。
 「ピョン化粧品主催の女子会へようこそ。」
 「今日は皆様のために精一杯おもてなしさせていただくわ。」
 「遠慮しなくていいのよ。」
 すると
 「お待たせしました。」
 「ほら、お料理が到着したわよ。皆でいただきましょう。」
 「いただきまーす。」

 数十分後

 「美味しかった。」
 「そろそろデザートタイムよ。」
 「あの.......、ちょっと。」
 「どうかしましたか。」
 「トイレへ行ってよろしいですか。」
 「どうぞ。」
 あゆみはトイレへ向かった。
 しばらくして
 「私もトイレへいくわ。」
 那由他もトイレへ向かった。
 ファミレス内女子トイレ
 「ジャーーーッ、ドン。」
 「........。」
 「ジャーーーーッ。」
 「人の不幸は蜜の味。」
 「エッ。」
 「ドーン。」
 「オホホホホホッ、お母ーーーさん。」
 「ハッ。」
 「スイッチ・オーバー。」
 「ああ。」
 「さあ、姿を現すざーます、ゲキイテエー1号A。」
 「ブワン。」
 「ああーーーっ、ウッ。」
 ゲキイテエー1号Aは、桃園あゆみの容姿をコピーした。
 「これ持っていくざーます。」
 「はい。」
 「さあ、お行き。」
 「はい。」
 桃園あゆみに扮したゲキイテエー1号Aはトイレから出た。
 「おいて。」
 ノーサー士官隊の4人が姿を現した。
 「この本体、さっさと板橋東公園にある廃墟でもほかるざーます。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー(畏まりました)。」
 ノーサー士官隊は、あゆみを抱えながらワープして去った。
 「オホホホホッ、戻るざーます。」
 ノーザは、変身を解除した後トイレを出た。

 ファミレス内女子会会場

 「あーら、あゆみさん、体調大丈夫。」
 「大丈夫よ。」
 「そうですよね。前よりも話が弾んでいる感じ。」
 「あのー、私もトイレ。」
 「どうぞ。」
 尚子はトイレへ向かった。

 しばらくして

 「あたしもトイレよ。」
 「せつなさん行って来なさい。」
 東せつなもトイレへ向かった。

 ファミレス内女子トイレ

 「ジャーーーッ。」
 「フフフフフッ、お母ーーーさん。」
 「エッ。」
 「バコン。」
 「ウッ。」
 「ゲキイテエー1号B姿を現せ。」
 「ブワン。」
 「コピな。」
 ゲキイテエー1号Bは、山吹尚子の容姿をコピーした。
 「これを持って行け。」
 「はい。」

 更に

 「おいで。」
 イース士官隊の4人が姿を現した。
 「このおばさんの本体。例の廃墟へ連れて行き。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー(畏まりました)。」
 本物の尚子は、イース士官隊に抱えられワープして去った。イースは変身を解き、東せつなに
戻ってからトイレを出た。

 女子会会場

 「あら、尚子さん肌のツヤが良いねえ。」
 「そうかしら。」
 「せっちゃんもどうかな。」
 「ええ、調子が良いみたいよ。」
 すると
 「あたしもトイレ。」
 「どうぞ。」
 今度はレミもトイレへ向かった。

 しばらくして

 「私もトイレへ行くわ。」
 「どうぞ。」
 今度は文子だった。

 三度(みたび)、ファミレス内女子トイレ

 「ジャーーーッ。」
 「人の不幸は蜜の味。」
 「エッ。」
 「ウフフフフフフッ、ママ。」
 「ハアー。」
 「スイッチ・オーバー。」
 「ああ。」
 「ドカッ、バキッ。」
 「ウッ。」
 「ガクッ。」
 「ゲキイテエー1号C、姿を現せ。」
 「ブワン。」
 ゲキイテエー1号Cは、蒼乃レミの容姿をコピーした。
 「これを持って行きな。」
 「はい。」
 ラビリンス携帯を渡した。レミに扮したゲキイテエー1号Cはトイレを出た。
 「おいで。」
 ニューウェスター士官隊4人が姿を現した。
 「さあ、このエロババアを運びな。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー。」
 「イー(畏まりました)。」
 レミを担いだニューウェスター士官隊はワープして去った。
 「よし、引き上げるよ。」
 ニューウェスターは変身を解きトイレから去った。

 女子会場

 「アハハハハハハッ。」
 「オホホホホホホッ。」
 「ウフフフフフフッ。」
 和気藹々と会話が弾んでいる。皆、ラビリンスの面々に入れ替わっているからである。

 夜の桃園家

 「あれ、玄関真っ暗だなあ。何かあったか。」
 「ガラガラガラ、パチッ。」
 「ただいま。」
 「お帰りなさい。」
 「ラブだけか。お母さんは。」
 「女子会に出席するって出かけたの。」
 「そうか、花金だからあり得るな。ところで腹減ったーー。」
 「お父さん、クリームシチュー暖めるから食べて。」
 「そうか、作ってくれたか。」
 圭太郎はダイニングへ向かった。

 ファミレス内女子会会場

 「ごちそうさま。」
 「皆様、家へ到着したら、深夜帯に一度連絡を入れます。」
 「よろしいですね。」
 「はい。」

 深夜 ラビリンス総連本部

 「そう、潜入に成功したざーますね。では、皆が眠りに就いたら、ワープホールの所在を突き止めるざーます。」
 「はい、ノーザ様。」
 「プリキュアに気付かれぬよう、慎重に、良いわね。」
 「承知しました。」
 その後、他の2人にも同様のつなぎを取った。

 桃園家 ラブの部屋

 「ああーーーっ、シフォン。」
 「すると、偽あゆみが部屋へ入って来た。」
 「ワープホールどこかしら。」
 偽あゆみは辺りを見渡した。
 「この2枚のポスターのどちらかね。」
 まず、ミユキさんのポスターを捲って覗いた。
 「これは、オレンジ色ホールになってる。入ってみよう。」
 「シューーーッ。」
 「キャーーーッ。」
 「パタッ。」
 「こ、ここは。」
 どこからか声が聞こえた。
 「ここは正義の聖地『プリキュアパレス』。貴様の来るところではない。」
 「ボン。シューーーッ。」
 「キャアーーーッ。」
 「ゴソッ。」
 「戻って来ちゃった。次はトリニティのポスターね。」
 偽あゆみは、トリニティのポスターを捲り覗いてみた。
 「これは、ブラックホール。」

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「ん、何者かが密入国しようとしている。」
 「ショコラさんに知らせなければ。」
 「今、深夜の真っ只中だよ。夜が明けてからでも遅くないのでは。皆が眠っている間、騒ぎを起こすワケには行かない。」
 すると
 「あっ、反応が消えた。」
 「そうだろ。密入国は入れないの。」
 「そうか。」
 それは、不幸のゲージが満タンになると違ってきます。

 桃園家 ラブの部屋

 「ビリビリビリビリ。」
 「キャーーーッ。」
 「ウッ、痛い。」
 「あっ。」
 「誰かいるの。」
 「パチッ。」
 「お母さん、何をしているの。」
 「いやあーー、探し物。無かったから失礼するわ。」
 「もうーーーっ。」
 偽あゆみは去った。

 一方

 ノーザは本国へ帰り、財務省大臣執務室にいる。
 「ホホホホッ。ん。」
 偽レミから着信が入った。
 「もしもし、レミ。」
 「娘の部屋、探してみましたが、ポスターの裏側まで確かめましたが見当たりません。」
 「相分かったざーます。今日はゆっくりお休みするざーます。」
 「はい。」
 通話を切った。

 しばらくして

 「今度は尚子からざーます。」
 「もしもし、尚子。」
 「書斎が多くて大変でしたが、母と娘の部屋を中心に調べてみました。」
 「で。」
 「残念ながら、それらしきものはありません。」
 「そうざーますか。今日はゆっくりお休みするざーます。」
 「はい。」
 通話を切った。

 更に数分後

 「来たざーますね。」
 「もしもし、あゆみ。」
 「はい、ノーザ様。見つかりました。」
 「何、見つけたって。」
 「はい。」
 「どこざーます。」
 「娘の部屋です。2つありました。うち1つ黒いホールになっているのが、スウィーツ王国へ通じるワープホールで間違いありません。」
 「でかしたざーます。今日はゆっくりお休み。」
 「はい。」
 通話を切った。
 「明日、メビウス様に報告を入れるざーます。」

 翌朝 桃園家 ダイニングルーム

 「朝食完成。」
 「お父さん、今日休みだよね。」
 「そう、ゆっくり寝かしておけば。」
 「それもそうだね。ところで、シフォンちゃん今どうしてるの。」
 「あっ、2階でタルトと遊んでいるよ。」

 ラブの部屋

 「おほーーっ、アンヨの上手やな。」
 「アンヨジョーズ。」

 ダイニングルーム

 「エヘヘヘッ、そう、そうそう。で、お母さん。何でシフォンの名前知ってるの。」
 「あら、忘れたの。最初、我が家を訪れてこの私にピックルンを渡したのを。」
 「あっ、そうかあ。最初一緒に戦ったもんね。」
 「そうよ。私は伝説のプリキュア『キュアピーチマザー』よ。」
 「そうだった。」

 蒼乃家

 「ママがおかしい。朝食、遠慮しておいて良かった。ドーナツカフェで朝食食べよう。」
 美希は、レッスン会場へ急いで向かおうとしている。

 山吹家

 「うわぁー、不味い。」
 「何、この味噌汁。」
 「あら、どうかした。」
 「今日の朝食、味付けがおかしいぞ。」
 「いつもの味じゃない。」
 「そうかしら。」
 「食べれるワケ無い。席を外すぞ。」
 「あなた。」

 祈里の部屋

 「絶対おかしい。今日、仕事させるワケにはいかん。」
 「パパ、解かる。」
 「ああ、祈里。今日レッスンに行くんだよな。お小遣いあげるから、ドーナツ食べて行け。」
 「ありがとう。」
 「ミユキさんにも相談してくれ。病院をメチャクチャにされてはかなわんからな。」
 「うん、パパ。」

 十数分後、赤塚公園内ドーナツカフェ

 「お嬢ちゃんたち、いらっしゃい。」
 「カオルちゃん、モーニングドーナツセットお願い。」
 「飲み物は。」
 「あたしアイスコーヒー。」
 「私はパイナップルジュース。」
 「コーヒー付は380円、ジュース付は350円でい。」
 「長身のお嬢ちゃんは400円のお預かり。20円のお返しでい。コチラのお嬢ちゃんは500円のお預かりで150円のお返しでい。テーブルに着いて待つんだぜ。」
 「はい。」

 しばらくして

 「ヘイ、お待ち。」
 「いただこう。」
 「うん。」
 「いただきまあーす。」
 「バクッ、アグアグ。」
 「美味しい。」
 すると
 「美希ちゃん、祈里ちゃんおはよう。」
 「おはようございます。」
 トリニティの3人が入園して来た。
 「何だか慌ててドーナツ食べているみたいだけど。」
 「ママがね。」
 「ママって。お母さん。」
 「ママがどうかしてるの。」
 「朝食がおかしくて食べられるものじゃないの。」
 「それで逃げ出すようにこっちへ来たの。」
 「はい。」
 すると
 「あっ、皆いるいる。」
 「ラブちゃん。」
 「ミキタンもブッキーも朝食食べてないみたいね。」
 「とにかく、2人が食べ終えたら、詳しい話を聞くよ。」
 「はい。」

 赤塚公園レッスン会場

 「本来は、ここでベリーダンスのマスターを行いたかったけど、3人の母親の様子がおかしいってことで、午前中のレッスンは中止するわ。」
 「あのーー、私は。」
 「麗子ちゃんは自習して。」
 「はい。」
 こうして6人は相談始めた。

 しばらくして

 「やっぱり、間違いなく母体が乗っ取られているとしか言えないね。」
 「ラビリンスの仕業なの。」
 「そうとしか言えないわ。」
 「本物のママは一体どこへ。」
 「連絡取ってみたけど、電池切れで連絡取れないわ。」

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「所長、マザープリキュアが消息不明です。」
 「リンクルンがつながらないのか。」
 「はい。」
 「どこかで拉致された上その間、リンクルンの電池が切れたんだな。よし、テルンをもう8体用意して探索させよう。」
 「はい。」

 赤塚公園レッスン会場

 「確か、お母さんの持っている携帯電話の色が違っていたわ。」
 「どんな色。」
 「ピンクではなく黒。」
 「黒。」
 「それって、ラビリンスの携帯電話。」
 「分かったわ。ここは2人1組になってそれぞれの家を訪ねて母親を問い詰めて。」
 「はい。」
 「まず、あたしとラブちゃんで組むわ。ナナは祈里ちゃんとレイカは美希ちゃんと組んで。」
 「はい。」
 すると
 「美希ちゃーーん。」
 「どうしたの。」
 「社長(ママのこと)がお客様に対して害ある行動をしようとしたから、皆で必死で止めて社長室
に閉じ込めたの。」
 「やっぱり。」
 「とにかく、急いで来て。」
 「分かったわ。レイカさんにも来てもらうから。」
 「これは助かります。」
 「レイカ、美希ちゃん、急いで行ってあげて。」
 「はい。」
 美希とレイカは、レミの店の従業員と一緒に店へ向かった。

 更に

 「祈里ちゃん、いませんか。」
 「はい。」
 「閉じ込めた尚子さんが大暴れしております。院長(正のこと)他部下たちで必死に食い止めております。至急、来ていただけますか。」
 「はい。」
 「ナナ、一緒に行ってあげて。」
 「はい。」
 祈里とナナは、山吹動物病院の医療スタッフの1人と共に動物病院へ向かった。
 「ラブちゃん、一緒に行くわよ。」
 「はい。」

 スウィーツ王国 プリキュアの祠

 「キィーーッ、キィーーッ。」
 「良いな、テルンたちよ。」
 「キィーーーッ。」
 「板橋区内だけでなく周辺の市区町村含めて、マザープリキュアの行方を捜すのだ。」
 「キィーーーッ。」
 8体のテルンは、一斉に飛び立った。

 桃園家 あゆみの部屋

 ラブとミユキの他、タルトもここにいます。
 「お母さん、一体どうしたの。」
 「いや何でも無い。」
 「あまりに不味い朝食を作るものだから、お父さん外へ出て行ってしまったじゃないの。」
 「いやあーー、どの調味料を使って良いか迷っちゃって。」
 すると、ミユキはラブに耳打ちをし始めた。
 「(ここから小言)やっぱり、妖しいね。食材や調味料を間違いまくるワケ無いでしょ。」
 「うん、もう少し問い詰めてみるわ。(小言はここまで)」
 「.......。」
 「何か言ったらどう。」
 「そうだお母さん。この赤いブレスレットありがとう。」
 「エッ、エエーー。その色、ラブにとっても似合うわ。」
 「ああーーーっ。」

 回想編

 「ミユキお姉さんは赤が好きよね。」
 現実に戻って
 「語るにハマったね。」
 「あなたは、本当のお母さんじゃない。」
 「ラブったら、何言ってるの。」
 「赤いブレスレットは、千香ちゃんがミユキさんのために作ったものだよ。」
 「ん。」
 ラブは立ち上がった。
 「これは『ミユキさんのだって。』本当のお母さんなら知っているはず。」
 「ふふーーん。」
 「あんさん、一体誰や。」
 「やっぱりあなたは。」
 「しょうがない子たちね。おとなしくしていれば良いのに。」
 偽あゆみは、ゲキイテエー1号Aに姿を変えた。
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「やっぱり、ラビリンスの怪物ね。ラブ、変身よ。」
 「OK。」
 ラブとミユキは、リンクルンを出し変身操作を始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーートアーーーッッップ。」

 蒼乃家

 「ママの技術・技能をなめるんじゃないよ。」
 「この偽者、正体を明かしな。」
 偽レミは正体を現した。
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「やっぱりね、レイカさん。ここは変身よ。」
 「OK。」
 美希もレイカもリンクルンを出し変身操作を始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーートアーーッッップ。」

 山吹家

 「パパ、危ないから部屋から出て。」
 「やっぱりそうなのか。本物の尚子は。」
 「今、スウィーツ王国が捜索しているよ。」
 「分かった。一旦、部屋を出る。」
 正は部屋を出た。
 「さあ、正体を明かしなさい。」
 「仕方ないわねえ。」
 偽尚子も正体を現した。
 「イタヨオーーーーッ。」
 「祈里ちゃん、一緒に変身よ。」
 「うん。」
 祈里もナナもリンクルンで変身操作を始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーートアーーッッップ。」

 再び、桃園家では

 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「表へ出ろ。」
 「出ないなら、一発お見舞いするわよ。」
 「イタイヨオーーーッ。」
 ゲキイテエー1号Aは、開いた窓から外へ出た。
 「追うよ。」
 「OK。」
 「ピーチはん、チェリーはん、頼んまっせ。」

 蒼乃家

 今回からレイカのコスチュームが変更になった。
 レイカは左胸五つ葉フレプリ紋様入り白い長袖付きブラトップ、白い超ミニパレオ、白い水着ショーツ、左頭にホワイトハート髪飾り、両耳にホワイトハートピアス、目元にホワイトアイシャドー入りダイヤモンドアイメイク、ホワイトチョーカー、右太ももにビーエヌオーガーターベルトキャリーケース、両脚にホワイトニーハイブーツ、両腕にフラワーシェルクペェを自動装着した。
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「表へ出ろ。」
 「分かんないなら、一発でかいの食らわそうか。」
 「イタイヨオーーッ。」
 「出て行ったわ。」
 「追うよ。」

 山吹家

 今回からナナのコスチュームも変更となった。
 ナナは左胸に四つ葉フレプリ紋様入り長袖メロンチュチュドレス、ダークグリーンバニエ&アンダースコート(ブルマ?)、頭に左右両方グリーンハートエンブレム付きカチューシャ、両耳にグリーンピアス、目元にエメラルドアイメイク、首にグリーンチョーカー、左太ももにビーエヌオーガーターベルトキャリーケース、両脚にグリーンニーハイソックス&グリーンハイヒール、両腕にグリーン濃淡ブレスを自動装着した。
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「表へ出なさい。」
 「イタイヨオーーーッ。」
 「プリキュア・サンダー。」
 「バチッ、ビリビリビリビリ。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「出たわ。」
 「追うよ。」
 「OK。」
 3体のゲキイテエーは、他の2体と合流するかのように赤塚公園南の森へ向かっている。
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「あれ。」
 「ピーチ、チェリー。」
 「ベリー、キュアココ。」
 「パインにメロン。」
 3体が合流した場所で着地した。
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「イテーーンダヨ、バカヤロー。」
 「3体が合体する。」
 3体のゲキイテエー1号が合体しゲキイテエー6号に変化した。
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「葉だか花だか付けたような姿に。」
 「香り。」
 「プーーーーン。」
 「そんなの通用するか。プリキュア・ブラスト。」
 「ピュウーーーーッ。」
 この攻撃を逆方向に空高く飛ばした。
 「イテッ、イテイテ(何、何なんだ)。」
 「さあ、かかって来なさい。」
 「イテーンダヨ。」
 「嫌な予感。」
 「皆、ワンダーバンクルの用意を。」
 「OK。」
 「イテエーーンダヨバカヤロー。」
 「ドドドドドドドドドドドドドド。」
 「コンコンコンコンコンコンコンコン。」
 「イテエナアーーーー。」
 「ピューーーーーッ。」
 「エイッ。」
 「バコッ。」
 「うっ。」
 「ピーチ。」
 ピーチだけ枝に絡まれてしまった。
 「しまった。」
 「どうすれば。」
 「ここはあたしに任せて。」
 「ベリー。」
 「キィーーッ。」
 ベリーはリンクルンを出し、キュアスティックを呼び出す操作を始めた。
 「イテエーダロー。」
 「ううーーっ。」
 「トオー。」
 ベリーはキュアスティックを受け取った。
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「ミシドラ、カチャッ。」
 「うわぁ、刃の部分は大きく長くなってる。」
 「イ....テッ。」
 「名付けて必殺、ベリー・一刀両断。」
 「タアーーーーッ。」
 「ザクッ。」
 「ウゴーーーッ。」
 枝が切れた。
 「エイッ。」
 「良かった。」
 「さあ、今度はあなたをブッタ斬ってやろうか。」
 「イテッ。」
 「行くよ。」
 「OK。」
 「プリキュア・ウィンドカッター。」
 「ビューーン、ザクザクザクザク。」
 「タアーーーッ、ベリー・一刀両断。」
 「ブーーン、ザクッザクッザクザク。」
 「ウゴーーーッ。」
 他の4人は一斉にジャンプした。
 「フォース・プリキュア・キィーーーック。」
 「バコン。」
 「ウゴーーーッ。」
 ゲキイテエー6号はジャンプし始めた。
 「イタイヨオーーー。」
 「ピュピュピュピュピュピュピュピューーッ。」
 上空から四方八方枝分かれした。
 「何、これ。」
 「ジャンプして。」
 「ヒョイ。」
 「ドカーーーン。」
 フレッシュ6人は、上へ上へと枝をつたって上昇している。
 「皆、ここは胴体の中にある大きな目を狙うのよ。」
 「OK。」
 「ピョンピョンピョンピョン。」
 「エーーイ。」
 「バコン。」
 「ウゴーーーッ。」
 ベリー以外の4人も同様の攻撃を食らわせた。

 ベリーは

 「トオーーーッ。」
 「グサッ。」
 「ウゴーーーッ。」
 「ゲキイテエーーーンダヨ。」
 「ブルーーーン。」
 「キャアーーーッ。」
 フレッシュ6人は地面に着地した。

 その直後

 「イテーーンダヨバカヤロー。」
 ゲキイテー6号は、体を丸めて突っ込んで来る。
 「シックス・フォールド・プリキュア・パーーーンチ。」
 「バコン。」
 「ウゴオーーーーーッ。」
 「しまった。威力が強すぎて遠くへ飛んで行ったわ。」
 「追うよ。」
 フレッシュ6人はゲキイテエー6号を追った。

 一方、ノーザたちは

 「どうやら、戦いが始まっているざーます。」
 「失敗したら、この場で始末しますか。」
 「そうざーます。」
 「キィーーーッ。」
 「誰。」
 「気のせいか。」

 ナノ研究所

 「何、発見しただと。」
 「キィーーッ。」
 「そうか。板橋東公園にいるのか。」
 「キィーーーッ。」
 「何、ノーザと女3幹部と配下の兵士たちがたくさんいるだと。」
 「キィーーッ。」
 「ゲキイテー6号を倒したら、殺されるな。いかん、助太刀可能な面々に連絡入れよう。君たちは連中のスキを見て何とか、マザープリキュアのリンクルンの鍵穴に差し込んで応急充電してくれ。」
 「キィーーーッ。」

 空を飛んでいるフレッシュ6人は

 「どうやら、吹っ飛ばされて着地した場所が分かったわ。」
 「小豆沢公園よ。」
 「急ごう。」
 「OK。」

 小豆沢公園

 「イテーイテーイテーイテー、イテエーーンダヨーーー。」
 「他の樹木を取り込んで、回復しようとしている。」
 「完全阻止よ。」
 「OK。」
 「ココ・ビスカス・リキッド。」
 「ピューーーッ。ネチネチネチネチ。」
 「イタイヨオーーーー。」
 「粘っこくなって鈍くなったわ。」
 「次。」
 「プリキュア・ウィンドカッターーーー。」
 「ブーーーーン、ザクザクザクザク。」
 更に、ベリーは立ち向かった。
 「ベリー・一刀両断。」
 「ザクザクザクザクザクッ。」
 「ウゴオーーーーッ。」
 「ココもう一発ね。ベリーは離れて。」
 「OK。」
 「ココ・ビスカス・リキッド。」
 「ピューーーーーッ。ネバネバネバネバ。」
 「粘々になってほとんど動けなくなったわ。ベリー、ブリザード。」
 「OK。」
 「ミ、カチャッ。」
 「プリキュア・ブリザーーーード・フレーーーーッシュ。」
 「ピュウーーーーーーーッ、ガチガチガチガチ。」
 ゲキイテエー6号は氷漬けになった。
 「ベリーはソードを引っ込めて。」
 「OK。」
 「皆、取り囲むわよ。レディーーーー・ゴーーー。」
 「ミコン、ミコンミコンミコンミコンミコン、ブーーーーーーッ。」
 「OK、ブザーを切って。」
 「はい。」
 「正義の女神よ、私たちに力を貸して。」
 チェリーは大きく右腕を上げた。

 ナノ研究所

 「よし、クローバーボックス改が蓋が開いて自動作動し始めたぞ。」
 「キーーン。」

 戦いの現場

 チェリーは、大きく両腕を広げた。
 「プリキュア・フォーメーション。」
 すると、メロンリンクルンに着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーン。」
 「クリーンストーク、セット。」
 メロンは、ゲキイテエー1号の頭上めがけて天高くクリーンストークを放り投げた。
 続いて、他の5人にも着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーーン。」
 「プラスワン、ハートリーフ。」
 「プラスワン、ブレアーリーフ。」
 「プラスワン、エスポワールリーフ。」
 「プラスワン、リムーブリーフ。」
 「プラスワン、ラブリーリーフ。」
 5人は同時に、各リーフを敵頭上めがけて天高く各リーフを放り投げた。
 「ピューーーーーッ、カキーーーン。」
 クリーンストークと各リーフが磁力の力でもって合体し、五つ葉フレプリ紋様を形成し肥大化し始めた。
 「ビュンビュンビュンビュンビュンビュン。」

 ナノ研究所

 「よし、ジェット噴射だ。」
 「ポチッ。」

 戦いの現場

 「ボン、ゴオーーーーーーッ。」
 「紋様の上へ来たわ。」
 「全員、着地の態勢を。」
 「OK。」
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 メロンは、中央のグリーンダイヤの上に着地した。そして、グリーンダイヤは光った。
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 続いて、チェリーがレッドハートの上に着地しレッドハートが光った。
 「パタッ。」
 パインがイエローハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 イエローハートが光った。
 「パタッ。」
 ベリーがブルーハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 ブルーハートが光った。
 「パタッ。」
 キュアココがホワイトハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 ホワイトハートが光った。
 「パタッ。」
 最後、ピーチがピンクハートの上に着地した。
 「キィーーーン。」
 ピンクハートが光った。その後、下降し始めた。
 「皆、揃っているね。」
 「はい。」
 「メロン、また行くの。」
 「はい。では皆さん、お先に。」
 「パタッ。ピュウーーーー。」
 「ドーーーーン。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ツカッ。」
 メロンは、ゲキイテェー1号の脳天で尻餅を突いた。その後、離れた間合いで地面に着地した。更に、リーフが地面の降りて来ました。リーフが地面に付く直前、メロンもリーフを踏んづけた。そして.........
 「ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ!」
 「シューーーーッ、カキン。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「ドカーーーン。」
 「シュワシュワーーー。」
 「パン、パンパン。」
 「やったあーー。」
 「待って、君たちのお母さんたち急いで見つけないと。」
 「殺されるわ。」
 すると、TV電話の着信が入った。
 「ショコラさん。」
 「場所が分かったぞ。」
 「どこですか。」
 「板橋東公園だ。急げ。」
 「はい。」
 フレッシュ6人は、板橋東公園へ向けて飛び立った。

 板橋東公園

 「残念、敗れたざーますか。始末しておやり。」
 「イーーーッ。」
 「待て。」
 「誰ざーます。」
 「俺だ。」
 「ホワイトウェスター。」
 「俺の体は、鍛錬だけで作った体ではない。おふくろのDNAのお陰で今の体があるんだ。」
 「そう、母に恩義があるざーますね。」
 「だから、命に代えてもあの娘たちのおふくろたちを守る。」
 「やっておしまい。」
 「イーーーッ。」
 「待って。」
 「おふくろたち。」
 「ホワイトウェスターくん、ありがとう。」
 「母に感謝の念を持ってくれて。」
 「ノーザ。今度こそ決着よ。」
 「やれるざーますか。」
 「私たち最後の力を振り絞って。」
 「私たちは変身する。」
 あゆみ、レミ、尚子の3人は、テルンの充電で起動したリンクルンで変身操作を始めた。
 「チェンジ。マザープリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 3人は変身を終えた。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてスウィート、キュアピーーーーチマザーーーーッ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてスウィート、キュアベリーーーーッマザーーーーッ。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてスウィート、キュアパイーーーーンマザーーーーッ。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「行け、我ら僕たち。」
 「イーーーーッ。」
 「行くぜ。」
 「オラーーーーッ。」
 「バコボコバコボコ、ブーーーン。ドカッバキッ。」
 「イーーーーッ。」
 「ドデドデドデドデッ。シューーーーン。」
 「タアーーーッ。」
 「トオーーーーッ。」
 「オリャアーーーッ。」
 「バコボコバコバコバコボコ。」
 「イーーーーッ。」
 「ドデドデドデドデッ、シューーーーン。」
 「ノーザ様、空からも。」
 「チッ、ここは引き上げるざーます。」
 ノーザは、用意したワープホールで女3幹部と共に去って行った。
 「待てっ。」
 「しまった。」
 「逃げられた。」
 更に、着地したフレッシュ6人も加勢してラビリンス士官隊を一掃した。
 「シューーーン。」
 「やったあ。」
 「一掃したわね。」
 「マザー。」
 「ホワイトウェスターも。」
 「皆、助けに来てくれたのね。」
 「はい。」
 「でも、何で変身できたの。」
 「ホワイトウェスターとテルンのお陰よ。」
 「俺が、スウィーツ王国から緊急指令が届いてここへ向かったんだ。あいつらに気付かれぬよう潜入して3人のおふくろたちを蘇生したんだ。」
 「なるほど。」
 「あれだけ鍛え抜かれた体だから、心臓マッサージなんて簡単にできるよね。」
 「お安い御用です。」
 「その最中、テルンがリンクルンの鍵穴に刺し込んで充電してくれたの。」
 「キィーーーッ。」
 「そうかあ。テルンってそんな役目もあるんだ。」
 「キィーーーッ。」
 「俺、皆の味方になって本当に良かったと実感してるぜ。」
 「本当。」
 「この体、おふくろからもらったからな。だから、君たちのおふくろさんに恩返ししたかったぜ。」
 「ありがとう、ホワイトウェスター。」
 「いやあ照れるなあーーー。」
 「さあ、皆、引き上げるわよ。」
 「OK。」
 プリキュア隊は桃園家へ向かって飛び去った。ホワイトウェスターはワープして去った。

 ラビリンス 総統官邸内謁見の間

 「メビウス様、申し訳ございません。」
 「また失敗したか。」
 「プリキュアとの戦いで失敗しましたが、スウィーツ王国通じるワープホールを見つけることに成功したざーます。」
 「何、その手がかりだけでも大きな収穫だぞ。言ってみろ。」
 「板橋区四ツ葉町(四葉2丁目)にある桃園家ざーます。」
 「そこにあるのだな。」
 「ハッ。」
 「よくやった。下がってよいぞ。」
 「ハッ。」
 ノーザは謁見の間から去った。

 桃園家 あゆみの部屋

 「これ、私からのプレゼント。」
 「ありがとう、千香ちゃん。」
 「ナナ姉さん、レイカ姉さんも。」
 「幼いのに。」
 「6にん共ありがとう。」
 「どういたしまして。」
 「気に入った。」
 「はい。」
 「ホラッ、私とお揃いだよ。」
 「ラブちゃんったら。」
 「ウフフフフフッ。」
 「それでは、レッスンを続けますので、これにて失礼します。」
 「ラブ、皆、気を付けて行くのですよ。」
 「はい。」
 6人は桃園家を出た。

 その日の夕方、赤塚公園

 「よし、合格。」
 「やったあ。ベリーダンスマスターだ。」
 「明日から、オーディションへ向けて最終レッスンへ進むわよ。」
 「はい。」

 翌日、赤塚公園

 「最終レッスンに入るわよ。曲決めてきた。」
 「はい、『H@ppy Fruits (ハッピー・フルーツ)!! 』にします。」
 「ラテン、メレンゲの新曲ね。」
 「確か、今年8月に発売された曲ね。よし、やってみよう。」
 「はい。」

 更に3日後

 トリニティのダンスショーが久しぶりに開催され、あのブレスレットも身に付けて披露することに
なった。
 「ヒューヒューヒューヒュー。」
 「キャーーーッ。」
 「素敵。」
 「ミユキちゃーーん。」
 「ナナちゃーーーん。」
 「レイカちゃーーーん。」


 
 

 
後書き
 母親たちの奪還は成功したものの、スウィーツ王国へ通じるワープホールの所在が突き止められてしまった。これが後に大きな影響をもたらすことは、間違いありません。
 今後の桃園家は、絶えず緊張状態です。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧