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藤崎京之介怪異譚

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序章



 俺の名は藤崎京之介。
 純和風な名前だが、実はハーフだ。父がドイツ人で、母が日本人なのだ。
 俺は父の影響もあってか、今は音楽家なんぞをやっている。
 今はオルガニスト、チェンバリスト、指揮者と幅広くやらせてもらっているが、それ以外にもやっていることがある。

“悪霊払い”だ。

 時には“悪霊狩”とも呼ばれているし、“悪魔払い”とも呼ばれている。
 しかし俺の場合、一般的な霊能力者とは違うし、キリスト教カトリックでいうところの「エクソシスト」とも全く違う。

 俺は聖水や十字架なんか使わないし、数珠や線香も使わない。
 無論、御札や榊も必要とはしない。
 それでは、どうするのか?

 ま、これからゆっくり話してやるからさ…。




 
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