詩集｢棘｣

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初夏の目映い陽射しの中に

時計仕掛けのような毎日
ただ延々と繰り返す
突然響く不協和音は
そんないつもを破壊した

想いは声にしても届かずに
空のどこかへ散ってゆく
愛しい君は遥か遠く
僕の心はいつも雨の中…

初夏の目映い陽射しの中に
君への想いちりばめる
キラキラと風が舞い上げて
蒼い空へどこまでもたゆとう

機械仕掛けみたいに動く
ただ繰り返すだけの僕
嵐のように荒れる心を
知られぬよう押し隠してる…

まるで糸の切れた操り人形
誰も気付かず通り過ぎてく
凍てつく心溶かすものなく
一人雨にうたれてる…

初夏の目映い陽射しの中へ
君と過ごす夢を見る
ユラユラと夏草が揺れている
叶わないひとときのfantasy

初夏の目映い陽射しの中に
君への想い描き出す
叶わぬ愛を涙に変えて
蒼い空へと架かる rainbow...

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