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ソードアート・オンライン~雷皇の狩人と双棍の闘士~

作者:村雲恭夜
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未来・略奪・感情・侵食・英雄・星核・連結体

「グアッ!」
「キャア!」
突如として、俺達は森の中に落とされた。
「イッテテ……何なんだよこれ!」
「言いたいのは私もだよ……」
尻を擦って、ユウが言う。
「それにしても……一体此処は何処だろう?」
ユウが周りを見て言うと、俺は呆れて言おうとすると。
「!あぶねぇ!!」
ユウを掴んでその場を飛ぶ。
途端、爆発が起こり、爆風に舞う。
「あぶねぇ!助かった、ネツァク!!」
『余り無茶はしないでくださいよ!相手は、かなり強大な力を持ってます!!』
ネツァクとソウルシンクロし、ハニエルロッドを持つと、すぐにユウが立ち、連結体を発動して支援してくる。
そして、その襲撃者の声がした。
「アレを避けるか、流石は異世界の人間よ」
「……正体を現しな。襲撃者!!」
エメラルドを填め込み、魔力弾を放つと、その襲撃者は斬って名乗る。
「俺は略奪王。全てを略奪する者よ。お前、名は?」
「……レインだ」
すると、略奪王は言う。
「レイン、か。ならばレイン。この世界で会った最初の異世界の人間として、この俺に貴様の力を略奪させろ!」
「随分と上から目線!!」
『馬鹿レイン!その場から離れろ!』
交代したゲブラーが言うと、自動的にその場から退避、カマエルサイズでそれを壊す。
「ぬっ。我が鎖を断ち切るとは……ますますその力が欲しい。争闘する絶対勝利の剣!!」
『馬鹿レイン!避けろ!!』
「デスサイズブレイク!!」
『馬鹿!!』
ゲブラーの指示に従わず、俺はその斬撃を真っ向から受ける。桁違いの威力を秘めたその斬撃は、逸れて両腕を吹き飛ばす。
「ふっ、やはりな……」
『……馬鹿マスター』
「馬鹿って言うなっての!」
ゲブラーの再生能力を受け、腕を再生させると、ゲブラーはケテルと交代する。
『行きますよ、マスター』
「おうとも」
メタトロンガンナーを呼び出した俺は、高出力の霊力矢を放つ。
「行けぇええええ!!!」
「効かぬわ!!ぬぅん!!」
腕を薙ぐと、俺の一撃はかき消された。
「んなっ……!」
「ぬん!」
ぼけっとしてると、俺は、略奪王から放たれた金の鎖に捕まる。
途端、コートオブアサルトが元の色に戻り、セフィラ達が弾き出される。
「ぬっ。……成る程、ギリギリの所でそやつらを逃がしたか。だが……」
略奪王は歩み寄り、言う。
「貴様の物、もらい受けるぞ」
「あいつらは……物じゃ、ねぇ……っ!」
「……ほう?」
略奪王は歩みを止める。
「なら聞こう。お前にとってあの物は何だ?」
「仲間にして……家族だよ、馬鹿が!」
「……ならば、その敬意を表して、この場で殺してやろう」
剣を持った略奪王が、俺の首にそれを向ける。
「去らばだ」
『マスター!!』
「……俺には見える。お前の剣は貫通しねぇ」
「ぬぅん!!」
そして振られた剣は。
「甘いよっ!!」
黒い剣の腕をした少年に止められた。
「何っ!?」
「間一髪……って所だよね?」
剣を弾いて略奪王を蹴り飛ばすと、略奪王は苦痛を顔に出す。
「我が体には如何なる攻撃も通用しない。何故だ、何故貴様の攻撃が……!」
「僕の名前は、『暗黒の片刃』エッジ。言えば、多分分かるんじゃない?」
すると、俺に付いていた鎖を、その腕の剣で断ち切る。
「……そうか。貴様、ダークネスウイングの魔剣か!」
「オリジンの剣じゃないよ。今は、ね?」
すると、森の奥から更に三人の人物が現れる。
「やっと見付けましたよ、略奪王」
「何処に行ったかと思えば……もう略奪に入ってたのか」
「全く、するならすると言ってください!」
「……何、この人達」
「彼らもまた、この世界に取り込まれた異世界の人間、いや、神と言っても遜色は余りないかな?」
エッジは言う。
「それにしても、君が異世界のセフィロトの後継者か。……へぇ、かなり凄いステータスだね」
「見ただけで分かるとか……お前何?腕、剣だけど」
「魂を喰う魔剣だよ。っと、来たみたいだ」
すると、エッジの隣に、新たな人物が現れる。
「……エッジの反応を追ってくれば。何?お前ら四人何やってんの?」
「……ダークさん」
「リペレウト・ゼウス・ザ・オリジン、だi」
iと呼ばれた人は言う。
「また、貴方から僕たちの記憶が消されていないんですね」
「消されないし、消すつもりもない。お前達の物語も、ある意味では俺の物語足りうる物だからな。それに、テメェ自体の存在消滅を俺が効くと思ってるならお門違いも程ほどにな。消えないぜ、そっちの馬鹿ユキが残した俺の中にあるSPIRITSのお陰さんでな」
リペレウト・ゼウス・ザ・オリジンは言うと、聖職着を脱ぎ、剣を二振り持つ。
「さて、略奪王。俺の管理区域で、勝手はさせんぞ。物語を略奪したいのなら、俺を殺してみな」
「面白いではないか、全能闇神。だが、我が鎖を解けるか?」
途端、リペレウト・ゼウス・ザ・オリジンは金の鎖に囚われた。
「ふははははっ!さしもの全能闇神も大した物ではない……」
ピキン。
と、微かな音を響かせ、囚われたオリジンは動き出す。
「……成る程、ギルガメッシュの金の鎖をかなりイジくって我流にしているか。だが、構造さえ分かれば斬れなくは無いな」
黒い瞳で略奪王を見つめながら、オリジンは言う。
「手刀で、壊しただと……!?」
「厳密に言えば、俺の身体は神の身体じゃあない。人間の身体だ。つまり、神で在り、人。言うなら、全能闇神人、と言うべきかな?」
「能力ではなく、単に力任せで壊した、と?」
「驚くことでは無いだろ?……コレが問題児と呼ばれる闇神よ」
すると、iと呼ばれた人は、略奪王の前に出る。
「……此処は分が悪い、このまま続行したとして、略奪王。貴方の力を逆に捕喰されるだけだ。彼は生半可な攻撃・能力は効かない。いや、効く前に対策を取られてしまう、が正しいか」
「それに、あの黒い少年。貴方の金の鎖を断ち切りましたしね」
感情王が言うと、略奪王は舌打ちをする。途端、誰かが飛び出す。
「なら、私とやりましょう!!」
hackだった。
「「おおおおい!?」」
感情王と略奪王が叫ぶ中。
「……うざったいな、クソ小娘が」
悉くhackの攻撃を受け止め、防ぐ。そして最後。
「地べたに這いつくばれ、牝豚が!」
最高神の審判で強制的に這いつくばる。……本人は悶えていたが。
「……相変わらず、酷いですね」
「テメェら三人よかマシな方だ。殺すぞ?」
「貴方なら、本気になれば三人を相手でも勝ってしまいそうな気がしますけどね」
「……もう、あんたら何者だよ……」
俺は言うと、オリジンは答えた。
「神と、神ならざる人達だよ。レイン」
オリジンは答えると、言う。
「……ん?りょーかいした。暫く監視の任に着くわ。ん、りょーかい。馬鹿どもは俺に任せて、オリジナル」
そして、オリジンは独り言を終えると、言う。
「さて、コレからどうするか、森の中で話をしようか?」
その笑顔は、明らかに何かをやろうとしてる悪どい笑みだった。 
 

 
後書き
オリジン乱入。あれも一応ダーク本体の一人と言えるんですよねー。
そんで、狩黒以来の登場となる、魔剣エッジの登場。特殊防壁は誰にも解けないので、ある意味では略奪王対策ですね、オリジンの。能力もその特殊防壁のせいで受け付けませんし、持った人物も対象になるわけで。……え、じゃあ略奪王に別の手段で取られたらどうするかって?……その時は潔く、オリジンがエッジの存在を無かった事に出来ますのでどちらにせよ、大丈夫。
ダーク「……まさに略奪王アンチだな」
ダークの持ち物だけど、メインマスターはゼロだしね。因みに、類似している能力を持つのはゼロのイマジン・ホープのみですかね。どんな攻撃も全て無くしてしまう能力持ちですし。何より、無効になりませんから。
ゼロ「チートだなおい」
それが俺の二次創作だ。つーことで次回もお楽しみに!! 
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