| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

詩集「棘」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

淋しい月へ



月 一つ 藍の空
宵深く 沈む
そっと堕ちゆく心
抱くものはいない

思いの丈 伝える術いずこ…?
桜 舞い落つ刹那
無垢な幻 垣間見た

淋しい月へ そっと囁く
愛した人と生きてみたい
月は黙して語らずに
光 静かに放つだけ


暁に浮かぶ月
光は霞み消え
不意に訪れる痛み
優しきものはない

想い知る 己の脆弱さ
見えぬ真昼の月
哀しい想い 連れてくる

淋しい月へ そっと呟く
恋しい人は 今いずこ
想いに耽る 侘しさに
一人静かに 立ち竦む

何も見えなくなってしまえ…
何も聞こえなくなってしまえ…
ah…消えてしまえ…

淋しい月へ そっと囁く
愛した人と生きてみたい
月は黙して語らずに
光 静かに放つだけ…



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧