リリカルアドベンチャーGT～奇跡と優しさの軌跡～

最悪のクリスマスの番外編 

ごきゅごきゅごきゅ。

もぐもぐもぐ。

ばくばくばく。

がつがつがつ。

もぎゅもぎゅもぎゅ。

もごもごもご。

ヴィータ「う～わあ…」

遼「冷凍食品だけど食うか?」

温めてきた冷凍食品を差し出す遼にブイモンは口いっぱいに食べ物を詰め込みながら頷いた。

ブイモン［食う食う!!］

がつがつがつがつがつ。

冷凍食品を凄まじい勢いで食べていくブイモンに苦笑しながら、更に食べ物を出してやる。
実際何度も進化と退化を繰り返しているから腹の減りが早い。
フェイト「……相変わらず食べるね……」

呆れたように言うフェイトに、シグナムも同感だと頷いた。

ブイモン［というかデジタルワールドより現実世界の料理の味付けが断然美味いんだよなあ。］

ずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずるずる!!

特盛りインスタントラーメン･チャルメラ醤油味を一気に平らげるブイモン。

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッ…!!

丼のラーメンスープを一気に啜るブイモン。

アリサ「塩分取りすぎじゃない?」

ドルモン［大丈夫だよブイモンだしね］

ブイモン［おい、どういう意味だそれは?大輔は食わないのか?］

大輔「いや、見てるだけで腹一杯だ」

全員【確かに】

ブイモン［むう…でも冷凍食品やインスタントじゃなあ…］

フェイト「じゃあ私、何か作ろうか?」

ブイモン［チャーハンと鳥の唐揚げがいい］

フェイト「ふふ…はいはい」

苦笑しながらはやてにキッチンを借りるといい、片手で中華なべを持ち、チャーハンをざかざか作りながら、もう片方の手で鳥唐揚げを作る。
































しばらくして特盛りチャーハンと皿にこんもりと盛られた鳥唐揚げをブイモンに差し出す。

ブイモン［うっひゃあああああ!!うんまそー!!いっただっきまーす!!］

ブイモンはチャーハン片手に唐揚げを食べる。
唐揚げをいくつか頬張り、チャーハンでそれを流し込むという凄い食べ方をしている。

スバル「………いいなあ」

羨ましそうにチャーハンと鳥唐揚げを見つめるスバル。

ルカ「後で一緒にケーキを買いに行きましょうか?」

スバル「うん」

ブイモン［ぷはあああ…食った食った］

腹をさすりながら満面の笑顔を浮かべるブイモン。

リインフォース「よく食べるなブイモン」

感心したように言うリインフォースに大輔達は苦笑するしかない。

アリシア「アルフ、ブイモンのお嫁さんになった時、大変じゃない?」

アルフ「ちょっと、何言ってんのさ!!?」

今まで様子を見ていたアルフが赤面する。
何れブイモンが大輔達並みに女難を経験するのは、リインフォースの妹にパートナーデジモンが現れる時。

ゲンナイ『選ばれし子供とパートナーデジモンはみんな、変わった奥さんや旦那を選ぶようじゃのう』

賢「ゲンナイさん、死にたいならそう言えばいいんです。僕達が快く地獄に送りますから」

全員【…シャウトモン、let's go】

シャウトモン［んじゃ、俺様の十八番。翼をくださいを歌います。い～ま～、うぁ～たし（私）の～ぬぇがあい（願い）事が～くぁな～う（叶う）な～ら～ば～つぅばぁさが～欲し～い。このせぇなか（背中）にとぉり（鳥）のように白～いつぅばさ～つけ～てく～だ～さ～い］

ゲンナイ『ぬわああああ!!耳が、耳があああああ!!』

大輔達が耳栓をしているのに対して、ゲンナイは耳栓をしていないためにダイレクトにダメージを受ける。

シャウトモン［くぉの（この）大空に翼をひろおげ（広げ）とぉんどぅえ（飛んで）ゆうきとぅわいよ（行きたいよ）～くぁなしぃみ（悲しみ）のなあい、じぃゆう（自由）な空へ、つぅばさ（翼）はためかせ～ゆうきたい（行きたい）～］

既にゲンナイが失神していることにも気づかず、シャウトモンは地獄の翼をくださいを熱唱する。 

シャウトモンの超絶音痴。