いや、多すぎだろ!?
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やばす 3
前書き
更新遅れてごめんなさい!!
っていっても、楽しみにしている人はほとんどいませんよね…うん。
荒谷side
「俊」
「…誠」
寮の部屋を出て、食堂に向かおうとすると、菅谷誠が話かけてきた。
「そんなに敵意を向けるなよ、従兄弟だろ~?」
こいつとは従兄弟とは思いたくはないが、従兄弟なのだ。だから誠の性格は大体把握できている。
表では優しいが、俺といるときはあまりいい性格とは言えない。
猫を被るのは、親の前ならまだゆるせたが突然「翼君、可愛いね。狙ってみようかな?」と。
俺にはそれが許せなくなって、敵意を持つようになっていった。
「俊が休むなんて珍しいじゃないか。にしても元気そうだ。仮病かい?」
「……翼が体調悪いんだ、看病で休んだんだよ。
こんなこと、お前に言う必要あるか?」
「お前とはひどいぁ、一応年上なんだけど。てことは、翼君部屋にいるんだね」
「だからなんだ?」
「いや、手を出すつもりとか思ってるでしょ、だからお前がここに残った…ちがうかい?」
図星だ。
翼の体も心配だったが、一番の心配は誠になにかされないかってことだ。
「ハハッ、ずいぶんと信用されてないなぁ。いくら俺でも病人に手は出さないよ」
「お前を信用したことはない」
「何を言うんだ、昔はおとなしく俺に抱かれていたくせに」
「……っ」
確かにそうだ。誠には何度か抱かれたことがあった。
でもそれは、俺が抱かれたくて抱かれたわけではない。
中学一年だったからだ。その時は当たり前だが翼には会ったことはなかった。
まだ、誠のことは好きだった。抱きたいと言われて、断ることが出来なかったのだ。
今断ったら、誠は俺の前から消えてしまうんじゃないかと。
それぐらい好いていたんだと思う。
今思うと馬鹿なことをしたとしか言いようがない。
そのお陰で、その行為は俺の弱みになり、脅されたりするようになった。
ホントに最低な奴だ。
「それよりもご飯を取りに来たんだろ?翼君のと自分のと。食堂で食べればいいものを…」
「お前に関係ないだろ」
「まぁ理由は大体わかっているよ、翼君体調悪いんじゃなくて、体があれなんだろ?」
「……」
「激しすぎたみたいだね」
「……なんでそれを知ってる?」
「わかるさ、翼君のことたら何でもね」
気持ち悪い。おぞましい。
「あまり痛い思いさせると、俺が許さないよ?
体から気持ちよくすれば、俺に落ちる可能性はある」
「翼に手を出したら、俺たちが許さない」
「俺たち…ね。かっこいいな、まぁ俺は俊でもいいんだけどね」
「……お前に抱かれることな一生ない」
「翼君を守るためでもかい?」
「…それは…」
「まぁ、いいや。飯、普通ので大丈夫そうだな」
「…ああ」
「じゃあ部屋に持っていくから待ってなさい」
なんなんだろうな、この腐った人間はニコニコ笑っているが、いってることが恐ろしすぎる。
まぁ、俺がいれば手を出すことはないだろうから部屋に戻ることにした。
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