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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第百三十四話 最悪のクリスマスⅢ

 
前書き
最悪のクリスマス第三弾 

 
大輔「…もうそろそろ予想つくけど、次は誰が相手なんだ?」

ゲンナイ『うむ。実はな。』

ブイモン[ヴァンデモンだろ?]

ゲンナイ『正解じゃ』

全員【あのナルシストか…】

大輔「まあ、片腕を持ってかれた恨みつらみをあいつの代わりにぶつけてやるとするか」

賢「人はそれを理不尽と言う」

大輔の発言に賢の冷静なツッコミが炸裂した。

はやて「まあまあ、それじゃあ次はヴァンデモンのどこら辺なんや?」

ゲンナイ『うむ、これじゃ』

画面を見つめると、太一達とヴェノムヴァンデモンが死闘を繰り広げている。
紋章の力で奴を拘束し、ウォーグレイモンとメタルガルルモンの必殺技をヴェノムヴァンデモンに喰らわせた。
消滅するかと思い、目を凝らすと、ヴェノムヴァンデモンが進化してベリアルヴァンデモンに…。

全員【進化した!!?予想外のツッコミ所だ!!】

全員の叫び声が響き渡る。
そしてベリアルヴァンデモンの必殺技で撃退される太一達。


ガブモンX[もう少し粘ればいいのに]

大輔「寧ろ、強化されたヴェノムヴァンデモンを追い詰めたんだから上等。行くぞ」

賢「ああ」

タイムゲートを潜ろうとする大輔と賢。

シャウトモン[よっしゃあ、それじゃあ俺様の十八番。翼をください…を歌います。い~ま~、うぁ~たし(私)の~ぬぇがあい(願い)事が~]

全員【うるさい!!】

超絶音痴のシャウトモンの歌に全員がツッコミを入れる。
あまりに酷い歌にゲンナイが押すボタンを間違え、全員を過去に。

ゲンナイ『あ、やってしもうた…』































手違いでヴェノムヴァンデモンを追い詰める寸前までの場面に来てしまった大輔達。
全員が辺りを見回し、太一達も驚くが。

シャウトモン[くぁな~う(叶う)な~ら~ば~つぅばぁさが~欲し~い]

過去に来たことに気付かず、まだ歌い続けるシャウトモン。

ハックモン[シャウトモン、歌が上手だね]

ヴィヴィオ「え?そ、そうかな…?」

ルカ「う、上手い…んでしょうか?これは?」

どこか人と感覚がずれている所があるルカですら上手いと思えないシャウトモンの歌。
未来での師弟が呆然となる。

シャウトモン[くぉの(この)大空に翼をひろおげ(広げ)とぉんどぅえ(飛んで)ゆうきとぅわいよ(行きたいよ)~]

フレイモン[やーかーまーしーいーーーーーーッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!]

ベビーサラマンダーがシャウトモンに炸裂。
直撃を受けたシャウトモンが建物に大きくめり込んだ。

大輔「何してるんだあいつら?」

リインフォース「こ、これが大輔だと言うのか?」

大輔「ん?ああ、小学二年生くらいな」

リインフォース「…可愛い!!」

大輔「むぐっ!!?」

フェイト、アリサ、アリシア「「「ああ!!?」」」

リインフォースは思わず大輔をギュッと抱きしめてしまった。
自身が女の子を抱き締めることはあっても女の子から抱き締められたことがない大輔はあまりの事態に赤面してしまう。

エリオ「昔の父さん達も変わらないね…」

キャロ「そだね…」

賢「何してるんだ君は?」

呆れたように言う賢。

大輔「俺は何もしてねえ!!ブイモン!!ゴールドブイドラモンにアーマー進化だ!!」

ブイモン[はいはい]

ブイモンがゴールドブイドラモンに進化し、ヴェノムヴァンデモンを睨み据えた。

ヴェノムヴァンデモン[だ、誰だ貴様!!?]

ゴールドブイドラモン[ん?理性があるのか…バルバモンのエネルギーを受けたからか。まあいい。時間が勿体ない。さっさと掛かって来やがれ]

制限時間があるゴールドブイドラモンは長期戦が出来ないため、短期決戦で決めねばならない。

ヴェノムヴァンデモン[ほざくな!!]

ヴェノムヴァンデモンの巨大な足がゴールドブイドラモンに迫るが、それをかわすと顔面に蹴りを入れた。

ヴェノムヴァンデモン[ぐっ!!]

ゴールドブイドラモン[デカけりゃあいいってもんじゃねえよウスノロ]

尻餅をついたヴェノムヴァンデモンに立ち上がる暇など与えず、寧ろ動き暇すら与えず殴り続ける。

ゴールドブイドラモン[そおおおらあ!!]

足に爪を立て、しっかりと掴むと巨体を物ともせずに上空に投げ飛ばす。

ゴールドブイドラモン[行くぞおおおおおお!!]

ヴェノムヴァンデモンの腹に強烈なラッシュ攻撃。
異世界とは言え、ヴァンデモンには色々された身なので一撃一撃に凄まじい力が込められていた。

ゴールドブイドラモン[終わりだ!!]

手を組んで、ハンマーのようにヴェノムヴァンデモンの背中に叩き付け、地面に叩き付けた。
デジモンの中では超巨体のヴェノムヴァンデモンが地面に激突すると凄まじい振動が起きた。

コテモン[そう言えば、小腹が空いてきましたね]

マリンエンジェモン[ぴ~]

シャマル「あら?お腹が空いたの?翠屋の桃子さんから貰ったクッキーがあるけど…」

遼「前々から思うけど何で言葉が通じるんだ?もしかして守護騎士なら分かるのか?」

シグナム「私にもマリンエンジェモンが何を言っているのかさっぱり分からん」

遼の言葉にシグナムが言う。

ヴィータ「おい、ヴェノムヴァンデモンが変化していくぜ」

ユーノ「確かベリアルヴァンデモンだっけ?」

アリシア「ベリアルヴァンデモン。究極体、ウィルス種。闇の王・ヴァンデモンがその進化の究極へと達した姿。強大な力と引き換えに知性を失うヴェノムヴァンデモンとは違い、野獣の如き力を邪悪な心で制御下に置く、ヴァンデモンの最終形態たる邪心の魔王。その心には僅かの正義も持たず、悪の為に悪を為す邪悪の権化である。必殺技はダークエリアより供給される邪悪なエネルギーを両肩に寄生する生体砲“ソドム”と“ゴモラ”から業火に変えて放つ“パンデモニウムフレイム”。」

アリサ「見た目は強そうね。見た目は」

キメラモンカオスを見ているためか、どうもあまり恐ろしいとは思えない。

ゴールドブイドラモン[まるでゴキブリのようにしぶとい奴だな。だが、お前がどう足掻いた所で無駄だ。この状態でもお前を塵にすることは容易いが、俺の腹の虫が収まらないからな。大サービスで俺の最強形態で葬ってやるよ]

アーマーチェンジ。

奇跡の輝き・マグナモン。

黄金の輝きを纏いながら、ベリアルヴァンデモンを見下ろすマグナモン。

ベリアルヴァンデモン[舐めるな!!貴様などが究極の進化をした私に勝てるわけがない!!パンデモニウムフレイム!!]

生体砲から放たれた業火が直撃するが、マグナモンには全く掠り傷すら付けられていない。

ベリアルヴァンデモン[な…ああ…]

マグナモン[どうした?笑えよヴァンデモン?]

嘲笑しながら歩み寄るマグナモンにベリアルヴァンデモンは鋭利な尻尾をマグナモンに振るうが、払うようにマグナモンが拳を振るい、尻尾を粉々にすると強烈な右ストレートをベリアルヴァンデモンに喰らわせる。
尻尾を砕かれた激痛に悲鳴を上げることすら出来ず、ビルに突っ込むベリアルヴァンデモン。

フェイト「いいよーマグナモン!!」

チビモン[お兄ちゃん、頑張れー!!]

エア[頑張る以前の問題じゃないかこれ?]

アグモンX、ガブモンX[[ミルクティーと茶菓子はいかがですかー?]]

フリフリピンクのエプロンをしているアグモンXとガブモンXがミルクティーと茶菓子を配る。
スバル「あ、私欲しいー」

ギンガ「私もー」

クロアグモン[む?大福と緑茶はないのか?]

アグモンX[僕は洋菓子派なんだよ]

クロアグモン[むう…]

ルーテシア「いや、残念そうな声上げないでよ」

ストラビモン[最早、見せ物だな]

ミルクティーを啜りながらマグナモンとベリアルヴァンデモンの一方的な見せ物死合いを見るストラビモン。

ティアナ「こんなにも緊張感のない戦いも珍しいね」

エリオ「いえ、寧ろ父さん達が強すぎるだけだと思いますよ」

ダスクモン[あれぐらい出来て当然だ]

瓦礫に背を預けながら言うダスクモンにエリオは苦笑した。

マグナモン[ほらほらどうした?両手も使ってないのにそのザマか?もっと頑張れ、俺に全力出させてくれよ。頼むから」

ベリアルヴァンデモン[メルティング…]

マグナモン[おっと]

腕を組んだまま、顔面に蹴りを入れる。
たたらを踏むベリアルヴァンデモンにそのまま蹴りのラッシュ攻撃を浴びせる。
そして勢いよく仰向けに倒れた。

マグナモン[あらあら申し訳ない。何なら片足だけで戦ってやろうか?]

更に頭に血を上らせ、冷静な判断を出来なくさせるマグナモンにフェイト達は苦笑した。
冷静な判断が出来なくなったベリアルヴァンデモンは片足だけのマグナモンにいいようにされる。

賢「ほら、皆さん。早くとどめ。あれだけ弱らせればウォーグレイモンとメタルガルルモンでも倒せますよ」

太一「え?あ、ああ」

ヤマト「わ、分かった」

マグナモン[終わりだ]

落下速度をプラスした踵落としを喰らわせて、地面にめり込んだベリアルヴァンデモンにウォーグレイモンとメタルガルルモンが必殺技を放った。
ヴィータが気絶しているシャウトモンを回収したのを確認すると、全員が元の時代に。 
 

 
後書き
余裕がありすぎるな 
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