不動を継ぐ者
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
5不動を継ぐ者と観月
前書き
今回は短め。デュエル無し。サブタイに悩んでしまった。
◇遊夜
「遊夜知り合い?」
「知り合いって言うか同じクラスの九十九遊馬と観月 小鳥(みづき ことり)さんだったはず。遊馬の横にいる青白いやつは知らない。」
「十六夜先輩と不動くんにも見えるの?私だけ、見えない……」
観月さんには青白いやつは見えないらしい。
「そう、なら見えるようにしてあげるわ。こっち来て観月さん」
「あっ、はい」
咲夜姉は俺の2つ上でクラスも2つ上の中3、咲夜姉は後輩の憧れの先輩だったりする。
「私と手をつないで目を閉じて、私がいいよって言ったら目を開けて。」
「はい」
咲夜姉と観月さんが手をつなぎ観月さんが目を閉じる。
「もう、いいよ。ゆっくり目を開けて……」
「はい………見えた……」
「「!?」」
遊馬が驚き、青白いやつは表情に出していないが驚いていた。
「遊馬、彼女は何をやったのだ?」
「俺に聞くなアストラル!遊夜、十六夜先輩は何をやったんだ?」
「咲夜姉は母さん譲りのサイコデュエリストなんだよ。咲夜姉は観月さんに少しサイコパワーを流しただけ。」
遊馬の顔をみたがわからないみたいだ。
「それで、遊馬は俺達に何のようだ?」
「俺よりアストラルが遊夜にようがあるんた」
「ああ、君はNo.を持っている。そうだろ?」
なぜNo.のことを?こいつもNo.をねらっているのか?
「ああ、持っている。それがどうした?欲しいのならあげてもいいが、まともな理由がききたい」
「No.は私がこの世界に来たときに記憶と一緒に散らばったからだ」
ふ~ん、嘘は言って無いみたいだな。それでも、スターダスト・ドラゴンは渡すわけには行かないな
「わかった。No.20蟻岩土ブリリアントは遊馬にあげる。ほい」
俺はデッキケースにあるNo.20蟻岩土ブリリアントを雄馬に渡す。
「これでいいんだよな?」
「もう一枚あるはずだが?」
ち………わかっていたか
「もう一枚は無理だ。あれは父さんから俺に継がれた希望だ。それに、お前が探してるNo.とは違うはずだ。お前が探してるNo.と俺のNo.は根本的なオーラが違うからな」
そう言って俺はデッキケースから<No.01スターダスト・ドラゴン>を取り出す。
「確かにそうだな、そのNo.から神々しいオーラがあふれ出してる。私のとは違うのだろう」
「これで解決だな。それじゃあもう、遅いし二人とも家で飯食わないか?」
「いいのか?十六夜先輩?」
「いいんですか?十六夜先輩?」
「えぇ、大歓迎よ。それと、小鳥ちゃんも遊馬くんも咲夜って呼んでくれないかしら?」
そう言えば咲夜姉、苗字で言われるの嫌いだっけ。
「じゃあ、御言葉に甘えさせていただきます。咲夜先輩」
「もちろん俺もだ」
言い出しっぺ俺だけどDホイールとサイドカーで四人も乗れるかな?
「なら、行きましょうか。遊馬くんは私の後ろで小鳥ちゃんは遊夜の隣でいいかしら?」
「「はい!」」
遊馬は咲夜姉の後ろにすわる。遊馬の横にはアストラルが浮いている。
「遊夜くん。隣ごめんね」
俺の隣に観月さんがすわる。
「気にしないで観月さん。元々俺が言い出したんだからね」
「……うん」
「発進するわよ」
咲夜姉が声をかけるとDホイールは動き出す。
「ねえ、遊夜くん。」
「なに観月さん?」
隣を見ると少しだけ顔を赤くしている観月さんがいた。
「私のこと、小鳥って呼んでくれない?苗字で呼ばれるのなれないからお願い?」
「わかった。小鳥がそれでいいなら。」
「うん……ありがとう」
さらに顔を赤くする小鳥。俺達の会話を横で運転しながらニヤニヤしながら聞いている咲夜姉
「遊夜も隅に置けないわね。もう、フラグをたてるなんてね」
「なに言ってるんだよ。咲夜姉。そんなんじゃあないよ。それに………俺は父さん達を探し出すまで自分の幸せは後回しだよ。」
「遊夜………………」
それから、家に着くまで誰もしゃべらなかった。
続く
ページ上へ戻る