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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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新四天王の作戦
エンジョイ夏休み
  第27話

 
前書き
 四ツ葉町内の夏祭りクローバーフェスティバル!前夜祭には荒川河川敷で大花火大会も開催されます。こちらにもご注目です。このエピソードでは、あの人気お笑い芸人オードリーのお2人さんが大活躍します。テレビ本編との違いは、ボディビルコンテストが追加されたり、改心・更生中の西隼人が知念姉・弟との謝罪シーン、麗子ちゃんの新高島平駅お出迎えシーンなどを追加しております。最後は盆踊りでエピソードを締めくくります。
 タイトルは、テレビ本編と同一なので記載しません。ご理解・ご了承願います。 

 
 建設作業場

 「ドドドドドドド、キンコンカンコン。ドドドドドドド。」
 「隼人君。」
 「はい。」
 「相変わらず、よく頑張っているな。」
 「はい。」
 「明日から祭りだけど、何かボディビルコンテストに出るんだって。」
 「はい。」
 「この逞しい体だからな。コンテストは明後日だよな。確か、明日は荒川河川敷で大花火大会だからどうだ、一緒に行くか。」
 「はい。」

 翌日、桃園家ラブの部屋

 ラブの他美希、祈里が来ています。
 「クローバーフェスティバルって今日からだよね。」
 「今日は初日で夜、荒川河川敷で花火大会があるわ。」
 「大変な人出で、私たちだけでは行ってはダメって言われているわ。」
 「結局、パパとママと一緒でないとダメだよね。」
 「やっぱり明日、四葉稲荷神社で開催される盆踊り大会だよね。」
 「去年まで夕方からの開催だったけど、今年は大きなイベントが3つもあって朝から開催だよ。」
 「露店もいっぱい出て来るからね。綿菓子とりんご飴、鯛焼きに焼きそば。」
 「金魚すくいに輪投げ。」
 「浴衣に今日の花火。」
 「そして、何て行っても明日の目玉はコレ。オードリーゲスト出演の漫才大会、トリニティのダンスショー&コンテストと地元スポーツクラブ主催のボディビルコンテスト。」
 「す、すごい。」
 「今年のクローバーフェスティバルって豪華ね。」
 「何だろうね。ラビリンスが侵攻して来てから、芸能界全体が仕事量が急減してる影響らしいの。」
 「そう言えば、歌番組やバラエティー番組がラビリンス有事によって報道特番ばかり放映してて、中止が相次いでいるのも現実よ。」
 「だから、オードリーのようなメジャーな芸人でも仕事が急減してこっちへ回って来たと言うこと。」
 「そうらしいね。四葉会も交渉しに行ってあっさり応じてくれたのだから。」
 「トリニティなんかなおさらヒマよね。」
 「だから、事務所もプリキュア就任にあっさり応じたワケですから。」
 すると、タルトが起き上がって出て来た。
 「お、オードリーでっか。」
 「ど、どうしたのタルト。」
 「どうしたもこうしたもわいは、オードリーの若林はんの大ファンなんや。ウフフーーン、ウィッ。」
 「若林さんって。」
 「ファンからよくカワウソって呼ばれているわ。カワウソは、タルト君と同じイタチ科の哺乳動物だから、似てるって言われるらしいの。」
 「そやねん。」
 「妖精さんの間でも、オードリーは大人気だよね。」
 「そや。」
 「ラブ。」
 「スルスルスル。」
 「お母さん。」
 「一緒に花火大会行くわよ。」
 「はい。」
 今日は、蒼乃・山吹両家族全員桃園家を訪れているのであった。3組共、荒川河川敷へ向かうのであった。

 高島平駅

 大変な賑わいになっております。
 「キューーーーッキューーーッキューーーッキューーーッキューーーウーーーーーゥーーーーッ。プシュ、ピポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「高島平、高島平。」
 ゾロゾロと乗客が降りてきた。クローバーフェスティバルで花火大会開催日は、大変な混雑を見せます。ここから、荒川河川敷まで露店も多数点在し、カオルちゃんのドーナツカフェのこの辺りで営業しております。

 一方

 桃園・蒼乃・山吹の3家族は、高島平駅前界隈に近付いた。
 「うわあ、駅舎からゾロゾロ人が出て来る。」
 「今年もすごい人ね。」
 「皆、花火が好きだからね。」

 隼人が住む賃貸住宅
 
 忙しいながらもカオルちゃんとジュリアーノがいた。
 「お疲れさん。」
 「今日と明日は忙しいからね。」
 「花火大会、見に行くんかい。」
 「はい、」
 「何、息抜きでい。行って来な。」
 「はい。」

 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸謁見の間

 「イースよ、今日は休んで反省していただくぞ。」
 「ハッ。」
 「水の側でドラゴンイースに変身するものではない。だから、あのキュアベリーとやらに弱点を突かれてしまうのだ。分かったな。」
 「ハッ。」
 「下がって良いぞ。」
 「ハッ。」
 イースは去った。それと入れ替わりにノーザ母娘が入って来た。そして、国際戦闘申請書を提出した。
 「メビウス様、娘をお願いするざーます。」
 「何、今回は四ツ葉町の祭り会場へ向かうのか。」
 「ハッ、浴衣姿で潜入します。」
 「なるほど。それで、不幸の材料を探し大勢の民衆に危害を加えるのだな。」
 「ハッ。」
 「相分かった。行くが良い。」
 「ハッ。」
 「ノーサー、気を付けて行くざーます。」
 「はい、ママ。」
 ノーサーは、謁見の間から去り日本国へ向かった。

 荒川河川敷

 「ピューーピューーピューーピューー、ボンボンボンボン。」
 「すごいね。今年の花火も。」
 「まだまだこれからよ。」
 こうして、3家族と隼人と仕事仲間たちは、花火を見て一夜を過ごした。
 花火大会終了後、地下鉄は臨時列車を出しながらも大変な混雑であった。妙な光景で、ほとんどの乗客が浴衣・甚平姿であった。

 翌朝、オードリーの所属事務所

 「春日君、また地下鉄で行くの。」
 「トゥーーーーース。」
 「大人気者だから、変装しないとダメよ。」
 「分かってまーーーす。」
 「こんな厚着して行くのか。大変だな。」
 「車だと渋滞がひどくて地下鉄で行かないとね。」
 「分かったわ。現地の会場で用意した楽屋に到着したら、待っていてよ。」
 「はーーい。」
 春日氏は更衣室へ行った。
 「若林君は、私と一緒に車に乗って向かうわよ。」
 「はい。」

 クローバータウンストリート

 ラブたち3人は朝からうろついています。
 「さぁーーーて、ダンス大会のエントリー用紙もバッチリ書いたし、後はこれを出すだけだね。」
 「でも、受付ってどこかしら。」
 「そうだね。あーーっ、カオルちゃんのドーナツカフェだ。」
 「エッ、ドーナツ。」
 「私、カオルちゃんに場所を聞いてくる。」
 「ああっ、ちょっとラブ。」
 「カオルちゃーん。」
 「いらっしゃい。」
 「ああっ、大輔。」
 「うわーーっ、ラブ。」
 「こんなところで何やってんの。」
 「何って、姉貴にドーナツ買って来いと言われて来たら、カオルちゃんに『手伝って欲しい。』って。なのに、いなくなっちゃたんだよなぁ。」
 「じゃあ、私がミユキさんに買って行くよ。」
 大輔はラブの浴衣姿を見てボーッとしている。
 「うん、何か付いてる。」
 「ラブ、その浴衣。」
 「ヘッ、浴衣。」
 「いらっしゃい、お嬢ちゃん。オッ、浴衣もイカすね。最高。」
 「アハッ、本当。」
 「本当の反対の反対。良いもの見せてくれたから、ハイサービス。」
 「ありがとう、カオルちゃん。あ、あのね。ダンスコンテストの受付ってどこか知ってる。」
 「確か、天使の像の前だったぜ。」
 「分かった。ありがとう、カオルちゃん。」
 「ああっ。」
 「じゃあね、大輔。」
 「エッ、おい、ラブ。」
 「ああっ、行っちゃったぜ。少年もホメ言葉ぐらいかけてあげなきゃダメだぜ、グハアッ。」
 「フウーーーッ。」

 天使の像の前

 3つのエントリー受付箱が置いてあった。左から順にダンス、漫才、ボディビルだった。右のエントリー用紙を入れる大男がいる。西隼人である。
 「おっ、ラブちゃん、美希ちゃんに祈里ちゃんではないか。」
 「は、隼人君。」
 「お久しぶりね。」
 「今、どうしてるの。」
 「6日前からアルバイトだけど、建設作業の仕事してる。」
 「そうなの。」
 「本当に立ち直るのが早いね。もう働いているなんて。」
 「幸せゲット、近いね。」
 「そうかい、ありがとう。ところで、ミユキさんか大輔君にお会いしたいのですが。」
 隼人はポケットからビックリ箱を出した。
 「こ、これは、春の文化祭で盗まれたビックリ箱。」
 「俺が、悪のウェスターだった頃、インフィニティだと思って盗んでしまったもの。君たちに助けられてから、何としても返して謝罪したいのです。」
 「それで大輔君に謝罪したいの。」
 「そうです。それと、ミユキさんにも謝罪したいのです。」
 「確か、アカルンを捕まえようして殴りかかったよね。」
 「カオルちゃんがいなかったら、ミユキさん、大変なことになっていたかもしれないよ。」
 「今でも、プンプンカンカンだよ。そんな体で女性に暴力を振るうなんてね。」
 「でも、ここで謝罪しておけば、きっと隼人君は真人間になって幸せゲットできるはずよ。お教えするわ。」
 「ありがとうございます。」
 「大輔君は今、カオルちゃんのドーナツカフェにいるわ。それでもいなかったら、稲荷神社のイベント会場舞台裏へ行ってみて。トリニティの貼り紙貼ってあるから。」
 「分かりました。それでは失礼します。」
 「隼人は稲荷神社の方向へ向かって行った。」
 その後ラブは、既に記入したエントリー用紙をダンスの受付箱に入れた。
 「パンパン。」
 「お願いしまーーーす。」
 「エヘッ、もうラブちゃん、お参りじゃないんだから。」
 「アハッ、そうか、アハハハハッ。」
 「はい、じゃあこの番号札を付けておいてね。時間になったら、スタッフが声を掛けますので。」
 「はい。」
 ラブたち3人は、天使の像がある受付会場を後にした。
 「さあ、新高島平駅へ行こう。」
 「あの娘を迎えに。」
 「そうよ。」
 「フフフ、お願い。フリップーーゥ。」
 「フワーーーッ、ドデッ。」
 「うわぁぁぁぁ、ひっくり返った。」
 ダンスと漫才の受付箱がひっくり返った。ボディビルの受付箱は無事だった。

 数分後、新高島平駅

 「あら、由美ちゃんおはよう。」
 「赤い浴衣が似合うね。」
 「ありがとう。ところで、誰か待ってるの。」
 「麗子ちゃんだよ。」
 「あのミキタンのクラスメートの子。」
 「そう、一緒にダンスをやることになったから。」
 「是非、会ってみたいわ。」
 すると、上からアナウンスが聞こえた。
 「ピンポポポピンポポポポロローーーン。」
 「間もなく2番線に西高島平行き電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「いよいよ、来るわよ。」
 しばらくして
 「ゴオーーーーーッ。」
 「キューーーーッキューーーーッキューーーッキューーーッキューーーーウーーーゥーーーッ。プシュ、パンポンガラガラ。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「新高島平、新高島平。2番線は西高島平行き電車です。」
 「タタタタターーアーーータタタタターーアーーー。」
 「プシュ、パンポンガラガラ。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「麗子ちゃん来るかなあ。」
 ゾロゾロと降客が改札口へ向かって来た。
 「ピッピッピッ、スルッと、ピッピッピッ、スルッとパッ。」
 「あれ。」
 「この季節に何と言う格好。」
 「帽子被ってサングラスかけて更にマスクまでして。」
 「その問題の厚着着太り大男が改札を出ようとしております。」
 「ピッ。」
 「ねえ、おじさんは誰。」
 「ん、おじさん。」
 着太り大男はラブたち4人に歩み寄った。そして、マスクとサングラスを外した。
 「トゥーーース。」
 「エッ、まさか。」
 「もしかして、オードリーの春日さん。」
 「シーーーッ、本物の春日です。」
 
 一方、若林氏とマネージャーは

 マネージャーが運転する送迎車に乗車して首都高速道路を走行中です。
 「今日も渋滞がひどいね。」
 「首都高速5号線へ入れば、降りる車ばかりだからスムースに行くはずよ。」
 「それもそうだね。春日は今頃、新高島平駅到着かな。地下鉄は早くて正確だからな。」

 再び、新高島平駅では

 「ここは内緒だぜ。騒ぎになるから。詳しくは、メイン会場のステージ裏で。」
 「はい。」
 「お嬢さんたち、稲荷神社でお会いしましょう。」
 「はい。」
 「変装している春日は去った。その後、麗子が姿を現した。」
 「麗子ちゃーーーん。」
 「みんなあ。」
 麗子は改札を出た。
 「ピッ。」
 「麗子ちゃん、赤い浴衣が似合うね。」
 「ありがとう。」
 「これがラブのお母さんが作った浴衣なの。」
 「とっても綺麗。」
 「ラブちゃんのお母さんセンス良い。」
 「でしょ。」
 「お母さん、お裁縫得意なんだ。」
 「麗子、回って。」
 「うん。」
 麗子はゆっくり回り始めた。
 「良いね。あたしの着付け完璧。」
 「麗子ちゃん、今日のフェスティバル思いっ切り楽しもうね。」
 「うん。」
 こうしてラブ、美希、祈里、由美、麗子の5人は、新高島平駅を出て稲荷神社へ向かった。

 四ツ葉町稲荷神社特設ステージ裏

 
 「隼人君、いらっしゃい。」
 「大輔君はいませんか。」
 「さっきまで手伝わせたけど、返してしまったでい。恐らく、稲荷神社の特設ステージ裏のトリニティの楽屋にいるはずでい。」
 「ありがとうございます。」
 隼人はトリニティの楽屋へ向かった。

 一方、タルトは

 「あっ、ああああ、うわぁ~、アカン。ピーチはんたちと逸れてもうた。ピーチはーーん。」
 「ポワン、ドーン、ドデッ。」
 「ワグワグワグワグ、アアアーーーアッ。」
 タルトは、たくさんいる歩行者を見て恐怖の怯え樹木の植え込みに避難した。
 「あーーーあ、どないしよう。何や、お祭りでいつもの街の雰囲気がちゃうし、誰も気が付いてくれん。わい、わーーーい、ううううっ。完全にオンリーロンリーや。」
 「オッ、こんなところにフェレットが。」
 厚着変装男はフェレットを捕まえ、コートの大きなポケットに入れ稲荷神社へ向かった。

 一方

 ラブたち5人は、新高島平駅を出て稲荷神社へ向かっております。
 「あっ、これをミユキさんに渡すの忘れてたわ。」
 「待っているわよ。」
 「早く渡さないとね。」
 「行こ行こ。」

 稲荷神社特設ステージ裏

 厚着変装男が到着した。
 「楽屋はどこだろ。あれは、トリニティがリハーサルしているのか。」
 すると、トリニティのマネージャーが現れた。
 「あら、あなたは。」
 厚着変装男はマスクとサングラスを取った。
 「おはようございます。本物の春日です。」
 「早いわね、地下鉄で。」
 「そうです。」
 「おやっ、このフェレットは。」
 「どうやら、喋るらしいのですよ。相棒に是非みせてやりたいと思ってね。」
 「なるほど、確かに若林君そっくりね。」
 タルトはしゃべり出した。
 「ホンマ似てまっか、若林はんに。」
 「若林君って、ファンからカワウソって呼ばれているのよ。」
 「会うのが楽しみでんなぁ。ところで、あの女子高生たちまだ来てまへんか。」
 「ラブちゃんたちならまだだよ。」
 「そうでっか。」
 「君の飼い主は女子高生かね。」
 「ヘイ。」
 「そのうち来るでしょ。大丈夫です。春日のここはまだ空いてますよ。」
 「埋まったことないだろ。」
 「ポン。」
 「わ、若林、来ていたのか。」
 「ああ、今着いたばっかりだよ。」
 「どわぁーー。オードリーが揃った。ホンマもんや、ホンマもんの漫才コンビや。ああ....、エッ、わい、思いっ切り喋ってしもとるがな。」
 「ハハハハハハハハッ。」
 「ちょっと、若林君とフェレットの顔を並べてみて。」
 「はいよ。」
 「まあっ、本当そっくり。」
 「さあ、お2人さん楽屋へ入って。ボディビルコンテストの審査員が最初の仕事よ。着替えて準備して。」
 「はい。」
 「ウィッ。」
 オードリーの2人とオードリーのマネージャーは、楽屋へ入って行った。
 「春日君、先に着替えに行って。」
 「ウィッ。」
 春日氏は更衣室へ入った。
 「フェレット君。」
 「何や。」
 「あなたにだけ特別に見せてあげるわ。」
 「ボン。」
 「あんさんらも、妖精はんかいな。」
 「皆には内緒だよ。」
 「ヘエ。」
 「ボン。」

 トリニティの楽屋前

手伝いから開放された大輔、裕喜、健人の四ツ葉高校男子高生3人が到着した。そして、トリニティの楽屋へ向かった。
 「コンコンコン。」
 「はい。」
 「あら、大輔。ドーナツは。」
 「すいません。カオルちゃんに仕事を手伝わされてしまって、代わりに店へ来たラブちゃんに買って行って持って来るはずだから。」
 「ラブちゃんまだ来ていないわよ。」
 「そ、そんなあー。」
 「すいません。」
 「あ、あなたは。」
 「このゴリラ野郎。」
 「も、申し訳ございません。この前盗んでしまったビックリ箱をお返しに来ました。」
 「何を今更。散々ひどい目に遭わせやがって。」
 「あたしなんか、カオルちゃんがいなかったら、ダンサーでいられなくどころか、殴り殺されていたのかもしれないよ。その鋼の体、弱い者いじめをするために鍛え上げたの、恥!!!!」
 「申し訳ございません。」
 「ミユキ、大輔、一体どうしたの。」
 「この前話した憎っきチンピラ野郎ですよ。」
 「でも、大分反省しているようだよ。」
 「許してあげたらどうですか。」
 「この方って、オードリーのマネージャー。」
 「そうよ。これだけ謝っているのだし、もう2度とあなたちに危害を及ぼす意志はなさそうよ。」
 「それに、カオルちゃんの聞いた話では、自首して法の裁きを受けようとしたのよ。」
 「ケッ、国家権力でもこの男を許してしまったのかよ。」
 「今は隼人君、カオルちゃんが保護観察人になっているわ。」
 「そうなの。大輔、もう許してあげましょう。それにビックリ箱も返って来たし。」
 「うん、姉貴、分かったよ。」
 すると、ラブたち5人も現れた。
 「皆、どうしたの。」
 「隼人君が謝罪に来たのよ。」
 「お願い、ミユキさん、大輔。この私に免じて許してあげて。」
 「ラブちゃん、皆。大輔いいね。」
 「うん。」
 「許してあげるわ。」
 「ありがとうございます。」
 「ところで隼人君。」
 「はい。」
 「逞しい体しているわね。男性ダンサーとしてでもやって行けそうよ。」
 「ありがとうございます。」
 「隼人君、今仕事しているの。」
 「はい、建設・土木の作業員をアルバイトでやっています。」
 「なるほど、この体だからね。」
 「ありがとうございます。」
 「隼人君はボディビルコンテストに出場するんでしょ。」
 「はい。」
 「もう皆、並んでいるわ。」
 「早く行って。」
 「ありがとうございます。」
 隼人は、ボディビルコンテスト出場者の列の方へ向かって行った。
 「ミユキさん、これを渡すの忘れたわ。」
 「これは、ドーナツの入った袋。ありがとう。皆で食べようね。」
 「はい。」
 みんなで座ってドーナツを食べ始めた。
 「アグン。」
 「うーーん、美味しい。」
 「ヒヒヒヒヒッ。」
 「何か良いことあった。」
 「皆、楽しそうね。」
 「エヘヘヘッ。」
 「まだ、秘密。」
 「後のお楽しみです。」
 「うんうん。」
 「何だかおもしろそうね。」
 「OK。それじゃあ、お楽しみにしてるわね。」

 オードリーの楽屋

 「さあ、出番よ。」
 「はい。」
 「ウィッ。」
 オードリーの2人は特設ステージへ向かった。

 トリニティの3人は楽屋

 トリニティの3人は、ダンスの振りをチェックしています。
 「右ステップ開いて、左ステップ決めて、体を捻って。」
 「良いわね、ナナ、レイカ。」
 「バッチリよ。」
 「本番が楽しみ。」

 特設ステージ

 ボディビルコンテストが始まった。
 「皆様、お待たせしました。ボディビルコンテストを始めます。私、司会の成増スポーツクラブ所属チーフインストラクターの△△です。それでは、審査員の皆様をご紹介します。まずは、審査員長、西台フィットネスクラブチーフインストラクター□□です。」
 「パチパチパチパチ。」
 しばらく何人かの審査員が紹介された後、例の2人に回って来た。
 「それでは、特別審査員の方をご紹介します。まず、1人目はオードリーの若林正恭さん。」
 「パチパチパチパチ。」
 「若林くうーーーん。」
 「若林さあーーーん。」
 「カワウソ。」
 「どうも。オードリーの若林正恭です。」
 「すごい人気ですね。続いて2人目は、同じくオードリーの春日俊彰さん。」
 「パチパチパチパチ。」
 「春日。」
 「春日さあーーん。」
 「トゥーーーーース。」
 「アハハハハハハハハハハハッ。」
 「どうも。オードリーの春日俊彰です。」
 「それでは皆様、お待たせしました。それでは、全出場者の肉体美を披露させていただきます。」
 「パチパチパチパチ。」
 「まず、エントリーナンバー1番○×さん。
 「パチパチパチパチ。」
 こうして、ボディビルコンテストは始まった。

 一方、トリニティの楽屋前では

 「ミユキさん、ナナさん、レイカさん、私たちがダンスコンテストに出場しているの見たらビックリするよね。」
 「あたしたちの特訓の成果、見せちゃおう。」
 「ミユキさんたち楽しんでくれるかなぁ。」
 「あっ、そうだ。さっきもらった番号札をつけておかなきゃ。」
 「うん。」
 「私はいいわ。」
 「由美ちゃんはダンスを全くしていないからね。」
 「分かったわ。私とミキタン、ブッキーとれいちゃんの4人で出場するから。」
 「由美ちゃんは観客席で見ていて。」
 「うん。」
 ラブ、美希、祈里、麗子の4人は番号札を右胸に付けた。

 ボディビルコンテスト

 「次の出場者はエントリーナンバー7番、西隼人君です。」
 「パチパチパチパチパチパチ。」
 「キャッ、素敵。」
 「カッコ良い。」
 「オッ、どうした。エライ女の子にモテるな、この男。」
 「明らかに、黄色い声がこだましてる。」

 再び、トリニティ楽屋前では

 「あっ、いたいた。」
 「わっ。」
 「君たち、コンテツトにエントリーしたクローバーの4人だよね。」
 「アッ、ハイ。」
 「じゃあ、こっち来て、早く早く。」
 「エッ。」
 番号札を付けていなかった由美は、観客席の方へ向かった。 

 再び、ボディビルコンテストでは

 「出場者全員の肉体美の披露は終了しました。」
 「ちょっと待った。この俺を忘れてはならぬ。」
 「な、何と、オードリーの春日氏が服を脱ぎ始めてしまいました。これは一体、どう言うことでしょうか。」
 「いいぞ。」
 「春日、やれやれ。」
 「やあーーん。」
 春日は海パン一丁となって、舞台中央最前部まで歩み寄り肉体美を披露した。
 「トゥーーーース。」
 「ハハハハハハハハハハハ。」
 「いいぞいいぞ。」
 「もっとやれ。」

 一方

 お祭りスタッフに誘導され、ラブたち4人はオードリー楽屋前にある部屋へ来た。
 「もうすぐ、昼食休憩になります。皆様、昼食を取ってからもう1度13時にここへ集合してください。」
 「はい。」
 午前中のイベントが終了し、昼食時間に入った。コンテストの結果発表は夕方前、オードリーの漫才ショー&コンテストが終了後に行われます。

 稲荷神社特設ステージ

 「皆様、お待たせしました。トリニティダンスショーを始めます。」
 ダンスショー最初のBGMが鳴った。
 「パチパチパチパチパチパチパチパチ。」

 一方、オードリーの楽屋前にある控室では

 例の出場予定者が集まっていた。
 「あれっ、皆が着ている衣装が違うなあ。」
 「これって、ダンスコンテストに出場する顔ぶれじゃないわよ。」
 「まさか.....。」
 「ガチャッ。」
 「トゥーーーース。皆さん、本物の春日ですよ。」
 「オードリーさん。」
 「夢でお会いして以来ですね。」
 「会ってませんけど。」
 「うわぁーーーっ、わぁーーーっ。」
 「本物の春日さんだぁーーー。」
 「フフフフッ。」
 「いや、若林もいるんですけどね。」
 「ウィッ、タルトもおるでぇ。」
 「タルトちゃん。」
 「何で、オードリーと一緒にいるの。」
 「あんさんらが、わいを置いてきぼりしたんやないかい。」
 「ゲェッ、喋っちゃダメだよ。」
 「大丈夫や。オードリーはんは、こんなことで何やかんや言わへん。器の大きなお方たちやで。」
 「そうなの。」
 「トゥーーース。」
 「トゥーーース。」
 「気が合うみたいね、この2人。」
 「それにしても聞いたでぇーーー。今日は随分、思い切ったことしたなぁーー、皆。」
 「エーーーッ。」
 「何の話。」
 「君たち漫才ユニット『クローバー』でしょ。」
 「エッ。」
 「漫才ユニット。」
 「クローバー。」
 「エッ、アッウッ、アーーーアーーー。」
 「ウッ。」
 「何で、あたしたちが漫才コンテストに出ることになってるのよ。」
 「さあ、何でだろう。」
 「しかも、2人ずつコンビだなんて。」
 「ああーー、ううーーー、ああーーーっ。」
 「無理、今からでも遅くはないわ。棄権しましょう。」
 「エエーーーッ、それはダメだよ、ミキタン。」
 「うーーーん、何でよ。」
 「私たちが出るのを止めちゃったら、きっとみんな困るよ。今年のクローバーフェスティバルが楽しく無くなっちゃうね。やろうよ、漫才。」
 「ラブちゃん。」
 「やりましょ、漫才。」
 「麗子ちゃん。」
 「うん。」
 「分かったわ。こうなったら、やるしかないみたいね。でも、漫才って言ったって何をやれば良いの。」
 「ああっ、それは。」
 「それなら、わいに任せてや。笑いのテクニック教えたる。」
 その頃、オードリーの2人は、他の出場者と挨拶を交わしております。

 しばらくして

 「どうかね、クローバーのお嬢さんたち。」
 「何とか頑張ってみます。」
 「君たち、2人ずつに分けているから、エントリーナンバー7番の2人はA、エントリーナンバー8番の第2組はBと呼ばしていただくよ。」
 第2組のBの2人は、スタッフによって番号札を取替えられた。他の組でも、8番の札を付けていた2人は最終番号の札と交換されていた。
 「はい。」
 「それじゃあ皆、期待しているぜ。」
 オードリーの2人と番号札を交換したスタッフは、控室を去った。

 特設ステージ

 トリニティのダンスショーは終わりコンテストへ入った。トリニティの3人は審査員席に着いた。
 数分後、スタッフから出場者名簿が配られ、トリニティの3人は名簿を見ております。
 「やっぱり、ラブちゃんたち4人出ていないわね。」
 「一体、何があったのかしら。」
 「手続きに間違いがあったのでは。」
 審査員席で盗み聞きをする者がいた。ノーサーこと北繭螺であった。
 「オホホホッ、名簿を発見したわ。これをメビウス様に提出すれは、かなり侵攻は進むわね。」
 繭螺は審査員席の外観を見るべく、反対側へワープした。姿を現した繭螺も浴衣を着ていた。
 「オホホホッ、あそこね。次は、不幸の材料を捜していくざーます。」
 繭螺は新高島平駅へ通じる通りへワープした。

 新高島平駅へ通じる通り

 「凄い賑わいね。不幸の材料きっと、たくさん現れそうだわ。」
 「そこの綺麗なお姉さん、このおもちゃはいかが。」
 「何、いらないわよ。」
 「これ、おもしろいよ。こう吹くと...。」
 「フーーーッ、ウィーーーーーーーーン。」
 「キャハハハハハハハハ。」
 「どうでい。」
 「おもしろいわ。これ買うわ。」
 「毎度ありーい。」

 稲荷神社特設ステージ

 トリニティダンショー&ダンスコンテストが終わりいよいよ、昼の部最後のイベント『オードリーの漫才ショー&漫才コンテスト』が始まります。このイベントでは、先にコンテストが行われます。オードリーの2人は審査員席着き、出場者の審査を行います。
 漫才コンテストは始まり、数十分後
 「次の出場者はエントリーナンバー7番、クローバーAのお2人さんです。ではどうぞ。」
 「パチパチパチパチ。」
 「どうも。」
 「ヒヒーーッ。」
 「イーーッ。」
 「この前、歯磨きした時、歯磨き粉と生クリームを間違えちゃった。」
 「ヘーーーッ、結局スィーーツかーーーい。」
 「あっ、スィーーーツスィーーーツ。ありがとうございました。」
 「ワッ。」
 「ドデッ。」
 ラブと祈里はコケた。
 「ハハハハハハハハハハッ。」
 「す、滑った。」
 「わいのスィーツジョークが通じへんとは、この国の漫才レベルは高いでんなあー。」
 「続いて、エントリーナンバー8番、クローバーBのお2人さんです。ではどうぞ。」
 「パチパチパチパチ。」
 「どうも。」
 「ねえ、麗子。この間、病院に行った話なんだけどね。」
 「エッ、体調悪いの。大丈夫、美希。」
 「うん、いや、あの、ほら、ネタネタ。」
 「寝ちゃたの。やっぱり、どこか悪いのね、美希、熱は。」
 「ダメだこりゃ。」
 「ハハハハハハハッ。」
 「これは、確かに驚いたわ。」
 「麗子はん鳥越高校に通っているだけに、わいのネタをアレンジするとはなかなかやるで。ヘイッ。」

 オードリー楽屋前控室

 ラブたち4人は入って行った。
 「フゥーーーッ。」

 十数分後

 最後の漫才が終了し休憩時間に入った。コンテストの審査員でもあるオードリーも次の出番を控え一旦、楽屋へ向かった。
 「あの娘たち気になるか。」
 「ああ、Bは鳥越高校へ通っている2人だよ。会ってみるか。」
 「ウィッ。」

 しばらくして、控室では

 「ガチャッ。」
 「お疲れ様。」
 「なかなか良かったですよ。ハハハハッ。」
 「偉そうだな、オイッ。」
 「ポン。」
 「漫才ってすごい難しい。緊張するし。ステージから逃げ出したくなっちゃうし。あんなことできるなんて尊敬しちゃう。」
 「ハハハハッ。僕たちだって毎回緊張するよ。」
 「エエッ、本当。」
 「うん、『ウケなかったらどうしよう。失敗したらどうしよう。』って、不安だらけだよ。でも、見に来て来れるお客さんの笑顔を見ると、そんな気持ちどこかに吹っ飛ぶんじゃよね。」
 「皆の笑顔が春日の力になるのだ。」
 「そうなんだ。」
 「さあ、今度は俺たちの番だ。行こう。」
 「ウィッ。」
 オードリーの2人は控室を去った。
 「皆の笑顔が力になる。それって、私たちプリキュアと一緒ね。」
 「ええっ。」
 ラブたち4人も控室を後にした。

 特設ステージ

 オードリーの漫才が始まった。
 「パチパチパチパチ。」
 「うわぁーーーーーっ。」
 「キャーーーーーッ。」
 「春日さーーーん。」
 「若林さーーーん。」
 「どうも、若林です。」
 「トゥーーーース。皆さん、本物の春日ですよ。」
 「ハハハハハハハハッ。」
 「本物も偽物の無いんですけどね。」
 「ハハハハハハハハッ。」
 ここから先、お2人さんの自由台詞になります。

 しばらくして

 舞台へ通じる出入口ではラブたち4人が覗いています。
 「うわっ、すごーーーい。あっと言う間にお客さんがみーーんな笑顔になったよ。」

 一方

 客席後部ではあの繭螺がいます。
 「オホホホホホッ、ああーーーん、幸せ。うん、こんなに幸せになる場所なら、その分不幸もたっぷり集められそうざーますね。」
 繭螺は、祭りで買った商品をいれた風呂敷を開いて確認し、再度くるんで怪物カードを貼り付けた。
 「ペタッ。」
 「スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はノーサー。ラビリンス総統メビウス様が僕。クビリストーラー・デ・ナケワメーケ6号。我に仕えよ。」
 「ドンドロロロロローーーン。」
 「おめーーーんおめーーーん。」
 「うわぁーーーっ、化け物。」
 「逃げろ。」
 「キャアーーーーーッ。」
 「ナナ、レイカ、舞台裏へ行くよ。」
 「OK。」
 「由美ちゃんは、カオルちゃんに知らせて。」
 「はい。」
 由美は大通りへ、トリニティはステージ裏へそれぞれ走り始めた。
 「あたしたちと一緒ね。これが芸人魂って言うこと。」
 「ダンサーとお笑い芸人との違いはあるけど、共通点はあるわ。」

 再び、ステージ出入口では

 「麗子、逃げて。」
 「すると、2人のマネージャーが現れた。」
 「さあ、こちらへ。」
 「はい。ところで、あの娘たちって。」
 「いずれ、分かるわ。」
 「さあ、早く。」
 麗子は、2人のマネージャーと共に避難し始めた。

 一方

 ステージではラブ、美希、祈里の3人が入って来た。
 「な、何だ。」
 「あれはラビリンス。逃げてください、オードリーさん。」
 「早くこっちに。」
 「春日さん、若林さん。早く、うっ、エッ。」


 一方

 トリニティの3人は舞台裏に到着し、例の変身動作を行い始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーーートアーーーーーーッッップ。」

 特設ステージ

 「俺たちの出番はまだ終わっていない。」
 「オードリーさん。」
 「ウィッ。このまま、舞台へ降りるワケには行かんのだ。」
 「でも、春日さん。」
 「それに、皆の笑顔を奪ったアイツらは許せない。」
 「ウィッ。」
 「オードリーさん。」
 クビナケ6号は、観客席の折り畳み椅子を大量に掴んだ。
 「ラブ、来るわ。」
 「椅子の1つや2つ、この春日が受け止めてやる。」
 「ああ。」
 クビナケ6号は、集めて掴んだ折り畳み椅子を一気に投げようとしている。
 「おめーーーんおめーーーん。」
 「ドバァーーーーーッ。」
 「うわぁーーーっ、多過ぎるぅーーーーっ。」
 「ココ・ウォーーーーール。」
 「コンコンコンコンコンコン。」
 「ガシャガシャガシャガシャッ。」
 「ラブ、美希、祈里、今のうちに変身よ。」
 「OK。」
 ラブたち3人も例の変身動作に入った。
 「チェンジ。プリキュア、ヒーーーートアーーーーッッップ。」
 ラブたち3人も変身動作を終えた。
 「コンコンコンコンコンコン。」
 「ガシャガシャガシャガシャガシャッ........。」
 「何ざーますか。ぶ厚い壁を作ってガードするとは。」
 「もう、ウォール効果解除して良いわね。」
 「OK。」
 投げ付けられた椅子が無くなったものと判断し、ウォールの魔法効果を解除した。
 「助かった。アッ.....プリキュア。」
 「さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「君たちがプリキュア。」
 「皆の笑顔を奪ったことは私たちも許しません。」
 「何が幸せの証ざーます。プリキュアの始末しておやり。」
 「おめーーーーん。」
 「タアーーーッ。」

 ドーナツカフェ

 「一体、何の騒ぎでい。商売上がったりでい。」
 「カオルちゃん。」
 「隼人君か。どうしたんでい。」
 「神社の特設ステージでナケワメーケが出現しました。」
 「分かったぜ。助太刀に行くでい。」
 「はい。スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 西隼人はホワイトウェスターに変身した。
 「店を閉めたぜ。さあ、行くぜ。」
 「はい。」
 2人の男は、稲荷神社特設ステージへ向かい始めた。

 特設ステージと観客席

 「おめーーーーん。」
 「タアーーーッ。」
 「おめーーーんおめーーーん。」
 「はっ。」
 「ボン、ボンボンボンボン。」
 クビナケ6号のプヨプヨの体から大量のお面が出現した。
 「おめんよーーーう。」
 「うわぁーーーーっ。」
 「大量のお面がプリキュア向かって飛来した。」
 「カポカポカポカポカポカポ。」
 「ドテドテドテドテドテドテッ。」
 「あっ。」
 「うーーんうーーん。」
 「な、何これ。」
 「ほとんど見えない。」
 「ううーーーううーーーん。」
 「今よ、おやり。」
 「おめーーーーんおめーーーん。」
 「ポン。」
 「キャーーーーッ。」
 「プリキュア。」
 「うーーーんうーーーん。」
 「オホホホホホッ。そのまま一気に始末するざーます。」
 「おめーーーんおめん。」
 「うっ。」
 「おめんよーーーーー。」
 「カポッ」
 オードリーの春日氏にもお面を被されてしまった。
 「ああ~っ。」
 すると、若林氏がステージを降りてクビナケ6号のところへ立ち向かった。
 「そう来るざーますか。ならば、名簿をいただくざーます。」
 「ノーサーはワープして審査員席のデスクがあるステージ左端へワープした。
 「わーーーっ、ほーーーっ、やーーーっ、たぁーーーっ。」
 「コンコロロロロン。」
 「いいぞ、若林君。」
 「手伝ってくれるかい。」
 「合点でい。」
 ステージ前に到着したカオルちゃんとホワイトウェスター更に、神社境内で店を構えるたこ焼き屋も加わって、若林氏が行っているお面落としに協力した。

 一方

 ステージ左端にいるノーサーは審査員席のデスクにある名簿も探しています。
 「これは採点表ざーます。あっ、これざーます。」
 更に1枚ずつ飛ばしながら探ってみると。
 「あったざーます。ボディビルにダンスコンテストに漫才コンテスト。この3枚いただければ十分ざーます。」
 ノーサーは、3枚の名簿を持ってステージ左端からワープして去った。

 特設ステージ前

 3人の男がクビナケ6号から飛ばし続けるお面を振り落とし続けている。
 「わーーーっ、ほーーーっ。」
 「でゃーーーっ、べらーーーっ。」
 「ウォーーーッ、オラーーーーッ。」
 「ポトポトポトポトポトポト。」
 「お3人さん、後をお願い。俺は、プリキュアメンバーのお面を剥がしに行く。」
 「合点でい。」
 若林はプリキュア6人の方へ向かった。そして....
 「もおーーーーーーっ。たあ、たあ、たあ、たあ、やあ、やあ、とおー。」
 「コンコロロロロロロロン。」
 「お前もか、やあっ。」
 「パカッ。ボロッ。」
 「何じゃい、良く見えるではないか。」
 「うはぁーーー。」
 「ありがとう、若林さん。」
 「さっすがや。若林はんの正確かつ鋭いツッコミでお面が剥がれたで。」
 「ピップ~ゥ。」
 「皆、行くよ。」
 「OK。」
 「うーーーっ。」
 「別れて何をするざーます。」
 「ハアーーーーッ。」
 「皆はん。」
 「ピップウーー。」
 「トリプルプリキュア・キィーーック。」
 「トリプルプリキュア・パァーーーンチ。」
 「ポヨヨヨン、プヨヨン。」
 「ハッ。」
 「バコン。」
 「ああっ。」
 「ボン。」
 「ドカーーーン。」
 「キャアーーーッ。」
 「ドデッ。」
 「オホホホホホッ。どこから仕掛けても無駄ざーます。360度全部見えてるざーます。オホホホホッ。」
 「ポーーーン。」
 「ハアハアハアハア。」
 「お面の目が。」
 「攻撃できる死角が無いわ。」
 「何とか、一瞬でも良いから気を逸らさないと。」
 「でも、一体どうすれば。」
 「おめーーーん、おめーーーん。」
 「この春日に任せたまえ。」
 春日はステージを降りクビナケ6号の方へ向かった。
 「春日さん、一体何を。」
 「春日なら大丈夫さ。」
 「鬼瓦。」
 「おめん。」
 「何ざーます。」
 「なるほど。俺たちもにらめっこするでい。」
 「はい。」
 「ベロベロバアーーーーッ。」
 「フンガー。」
 一斉に4人の方へ向いた。
 「おめん....、アハハハハハハハッ。」
 「クビナケ6号が笑い出した。」
 「違うざーます。それは、お面でないざーます。」
 「鬼瓦、鬼瓦。」
 「バアーー、バアーーーッ。」
 「フンガー、フンガー。」
 「ハハハハハハハハハハハハハハ。」
 クビナケ6号の笑いが止まらなくなった。
 「今だ、プリキュア。」
 「はい。」
 「キィーーッ。」
 6体のピックルンがキャリーケースから出て来て、プリキュア6人一斉にリンクルンを差し出しだ。更にピックルンを差し込み、キュアスティックのコマンドをクリックし、再度同じボタンを2秒以上押し続けた。そして....
 「ハッ。」
 「トオー。」
 「エイッ。」
 「オーレ。」
 「ハーイ。」
 「ヤアー。」
 各ディスプレイからキュアスティックが飛び出した。そして、受け取った。
 「届け。愛のメロディ、ピーチロッド。」
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。チェンジ。」
 「ミ、カチャッ。」
 「シューーッ、ボン。」
 「メロンバズーカー。」
 「楽しめ。誠実のグランツィア、ココリコーダー。」
 「ドレミファソラシド。カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・クリーーーンフィルターーー。」
 「ラブサンシャイーーン。」
 「エスポワールシャワーーー。」
 「ヒーリングブレアーーー。」
 「ホットハーーーーート。」
 「バッドメモリーリムーーーーブ。」
 「フレーーーーーーーッシュ。」
 「ボン。」
 「シューーーーッ。」
 「ウッ。」
 「悪霊を捕らえた。」
 「ボンボンボンボンボン。」
 「シュシュシュシュシュッ。」
 「ウウウウウッ。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「ウイーーーーーーーーーーーーーン。」
 クビナケ6号の体が空気が抜けるかのように縮み始めた。
 「ハアーーーーーッ。」
 「ウイーーーーーーーーン、シュワシュワーーーーワーーー。」
 「悔しいざーます。またしてもメビウス様、こめーーーーんなさい。でも、名簿はいただいたざーま
す。」
 ノーサーは、名簿も持ってワープして去った。
 「俺たちも引き上げるぜ。」
 「はい、」
 「オードリさん。」
 「やったね。」
 「ウィッ。」
 「やり方は違うけど『皆の笑顔は見たい。』って、気持ちは一緒だろ。お互いに頑張ろう。」
 「若林さん。」
 「ラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃんの3人でJK兼プリキュアのスーパースター。ミユキちゃん、ナナちゃん、レイカちゃんの3人でダンサー兼プリキュアのスーパースター。そして、春日と若林、春日・春日でオードリーと言うなのスーパースター。」
 「いや、春日が2回多いだろ。」
 「パシン。」
 「ウィッ。」
 「ヘヘヘヘヘヘッ。」
 「ウフフフフフッ。」
 「アハハハハハハッ。」
 「トゥーーーーース。」
 「春日さん、若林さん、私たちのことは内緒にしてください。」
 「ああ、分かったよ。」
 「知れたら、大変なことになるから。」
 こうして、戦いは終わった。

 昼の部

 オードリーの漫才は中止になったものの、夜の部で開催されることが決定した。
 お祭りスタッフが総出でイースを整理した後、イベントが再開され、各コンテストの表彰式が開催され、ボディビル、ダンス、漫才の順に表彰が行われた。
 「ボディビルコンテスト表彰式から行います。プレゼンターはオードリーのお2人さんです。」
 「パチパチパチパチ。」
 「クローバーフェスティバル第1回ボディビルコンテスト優勝は、エントリーナンバー7番西隼人君です。」
 「パチパチパチパチ。」
 「キャーーーッ。」
 「隼人くうーーーん。」
 「表彰状、西隼人殿。あなたは、クローバーフェスティバルボディビルコンテストにおきまして。優秀な成績を収められたことをここに表します。平成21年8月?日、オードリー若林正恭。」
 「おめでとう。君はあの時の。」
 「ありがとうございます。」
 「続いて、オードリー春日俊彰氏からトロフィーを授与します。」
 「おめでとう、隼人君。ここで一発決めますか。」
 「はい。」
 「チーーーーズ。」
 「ニャッ。」
 「ハハハハハハハハハハッ。」
 「トゥーーーース。」
 「トロフィーを西隼人君に授与されました。続いて、準優勝者を発表します。」
 こうして、表彰式は続いた。ダンスコンテストでトリニティの3人がプレゼンターを努めた。
 「ダンスコンテスト優勝は、練馬区光が丘からお越しの小学6年生愛乃めぐみちゃんです。」
 「パチパチパチパチ。」
 「ます、賞状授与はナナさんが行います。」
 「表彰状、愛乃めぐみ殿。あなたは、クローバーフェスティバルダンスコンテストにおいて優秀な成績を収めた事により。ここに表彰します。平成21年8月?日、ダンスユニット『トリニティ』ナナ。」
 「パチパチパチパチ。」
 「続いて、ダンスユニット『トリニティ』のリーダーミユキさんからトロフィーが授与されます。」
 「おめでとう。」
 「ありがとう。」
 「パチパチパチパチ。」

 ダンスコンテストの表彰が終わって

 漫才コンテストの表彰式では、ラブたち4人もステージに上がった。プレゼンターはまたしてオードリーのお2人さんだった。残念なことに、ラブたち4人のクローバーA・B共入賞を逃してしまったのであった。

 夜の部

 この頃、ラブ、美希、祈里の両親も祭り会場に姿を現した。
 最初のイベント、オードリーの漫才が間もなく始まろうとしていた。ラブたち4人もステージ出入口付近にいます。
 「よし。」
 「見て置きたまえ。この春日が笑顔より上の大爆笑を取ってきますぞ。」
 「はい。」
 観客席ではかなりの歓声が上がっています。
 「バーイ。」
 オードリーの2人はステージへ向かった。

 数十分後

 オードリーの漫才は大好評に終わり。最後のイベント、盆踊りが始まった。ここでは、皆で踊りクローバーフェスティバルは終演を向かえたのであった。

                   完
 
 

 
後書き
 いろいろありました夏祭り。オードリーのお2人さんと楽しい日々を過ごせたのでありませんか。まだまだ、ラブたちの夏休み、この後でもいろんなことが起こります。 
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