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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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12驚愕とギルマス

前回のあらすじ?


地方ギルド定例会の決定により、闇ギルド最大勢力〝バラム同盟〟の一角…六魔将軍
(オラシオンセイス)
を討伐するべく、4つの各ギルドから選出されたメンバーで構成された連合軍。


妖精の尻尾(フェアリーテイル)
からはナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、ハッピーの5名(実質4名)

青い天馬(ブルーペガサス)
からは一夜、ヒビキ、レン、イヴの4名

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)
からはリオン、シェリー…そして聖十大魔道のジュラの3名


そして最後に、放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)
から送られてきたメンバーは……何とギルドのフルメンバーの20名(実質19名)だった



「「「フルメンバー!?」」」

「「「子供!!?」」」


フルメンバーで来たこと、さらに、危険な討伐作戦であるにも関わらず、やって来た中に子供がいることに驚愕するメンバー達。

「これで全てのギルドがそろった」


「話進めるのかよっ!!!」


ただ1人、まったく動じず話を進めようとするジュラにグレイがツッコミを入れた。


「この大がかりな討伐作戦にお子様もよこすなんて……放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)
はどういうおつもりですの?」

シェリーの問い掛けに前の男が答える

「安心してくれ、子供達だけでも、妖精のナツ、エルザ。ラミアのジュラ以外なら勝てる実力はあるから問題ない」

『!?』

茶会のメンバーと妖精の尻尾のナツ、エルザ、グレイ、ハッピー以外は驚愕してしまう。

「貴様、喧嘩を売ってるのか?」

ラミアのリオンが喧嘩腰で茶会の男に歩いていくとき妖精のグレイが止めに入る

「リオンやめろ。奴の言うとおり俺達じゃあかなわない」

「知ったよあな、口振りだなグレイ」

「知ってるさ、俺とナツ、エルザにラクサスは奴に負けたことがあるからな……」

リオンも妖精の尻尾のS級魔導士エルザとラクサスが強いことを知っているからこそ驚いていた。

「そう言えばまだ、名乗っていなかったな。俺は放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)ギルマス兼魔導士の高町ヤマトだ。ギルマスだからといってかしこまる必要は無いからな。お前たちとそんなに年は変わらないからな」

「「「ギルドマスター!?」」」

知らなかった者達は驚愕していた。

「それよりも、時間がもったいないから説明を始めてくれ一夜」

「はい……私の方から作戦の説明をしよう──とその前に、トイレの香りを」


「オイ」


「そこに香りってつけんなよ……」



「ここから北へ行くとワース樹海が広がっている。古代人たちはその樹海に、ある強大な魔法を封印した。その名は、ニルヴァーナ」


「?」


「ニルヴァーナ」


「聞かぬ魔法だ」


「ジュラさんは知ってますか?」


「いや……知らんな」


ニルヴァーナの名前に、ほぼ全員が首を傾げる。


「古代人たちが封印するほどの破壊魔法という事だけはわかっているが」


「どんな魔法かはわかっていないんだ」


「六魔将軍が樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れる為なんだ」


「オレたち連合軍はそれを阻止するために、六魔将軍を討つ!!!」


口々にそう説明する青い天馬の面々。


「こっちは30人、敵は6人。だけどあなどっちゃいけない。この6人がまたとんでもなく強いんだ」


そう言うと、ヒビキは魔法を展開して、敵の顔写真を空中に映し出す。


「毒蛇を使う魔導士『コブラ』。その名からしてスピード系の魔法を使うと思われる『レーサー』。天眼
てんげん
の『ホットアイ』。心を覗けるという女『エンジェル』。この男は情報は少ないのだが『ミッドナイト』と呼ばれている。そして奴等の司令塔『ブレイン』」


「こいつ等はたった1人でギルドの1つくらいは簡単に潰せるほどの魔力を持ってる。だからオレたちは数的有利を利用するんだ」

「我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴等の拠点を見つけてくれればいい」


「拠点?」


「今はまだ奴等を補足していないが、樹海には奴等の仮説拠点があると推測される」


「もし可能なら、奴等全員をその拠点に集めて欲しい」


「どうやって?」

「殴ってに決まってんだろ」

「結局戦ってるじゃないの」

「それで、奴等を拠点に集めてどうするのだ?」

そう問い掛けると、ヒビキが天を指差しながら答える。


「我がギルドが大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る」

「天馬が持つと言われている、あの魔導爆撃艇か!?」


それを聞いて、リオンは驚愕の声を漏らす。


「てか……人間相手にそこまでやる?」


「そういう相手なのだ。よいか……戦闘になっても決して一人で戦ってはいかん。敵一人に対して、必ず二人以上でやるんだ」


ジュラのその言葉を聞いて、ルーシィの顔からサァーっと血の気が失せる。


「おしっ!!! 燃えてきたぞ。6人まとめてオレが相手してやるァー!!!!」

そう言って、いの一番に屋敷を飛び出していこうとするナツ。

「まて、ナツ・ドラグニル」

茶会のギルドマスターのヤマトが止める。

「何でだよ!」

「それはな、天馬の作戦は現段階で失敗しているからさ」

「どういう事だい?」

ヒビキがヤマトに問い掛ける

「それは、すぐにわかる…なあ、偽物の一夜?」

「「「!?」」」

茶会以外のメンバーが、驚いている。

「なんの事だい?」

「トイレに行った後からすり替えられてることくらいわかるんだよ、六魔将軍のエンジェルの精霊?」

「………」

黙り込んでしまう一夜

「まあ、すぐに暴いてあげるよ。天馬のヒビキはアーカイプで精霊、黄導十二門、変幻自在で検索して。残りの天馬でトイレの中を捜索してみて、そこに本物の一夜が居るはずだから」

「「え、あ、はい」」

「わかった」

天馬のトライメンズが動き出す。

続く 
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