ガールズ&パンツァー もう一人の転校生 【リメイク】
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原作編
打ち合わせ
前書き
旧タイトル『白河女子高との模擬戦 前編』です。
私たちがもともといた国立白河女子高等学校は、戦車道の授業を全校生徒の約半分がとっている。
その人数は、450人。
そして戦車の保持数は多分公立高校では一番多い、100両。
部隊数は一軍~五軍の五部隊。
そして私たちが所属していたのは、レッドチームと呼ばれる一軍だった。
一年生ながらも一軍にいた私たちは学校の注目の的だった。
しかし突然の転校。
私たちはみんなにどう思われているのかは、わからなかった。
そんなある日の出来事だった。
生徒会室に呼ばれて入った、私たちは目を疑った。
其処には白河女子高の現隊長である、大狩深雪がいた。
その隣には前副隊長補佐の牛目はやがいた。
はやは、通信妨害と盗み聞きを得意としている。
その二人が今、私の目の前にいた。
「梨華副隊長、お久しぶりです。どうですか大洗での暮らしは?」
仲が良かった二人は何時も通りに話していた。
「いつもと変わらないよ。それでお姉ちゃんと一緒に来て何の用なの?」
「今度、大洗と模擬戦することになってね。ブルーチームの隊長としてお願いがあるんです」
元々はレッドチームにいたはやがブルーチームに落とされるなんて。
一体何をやらかしたの?
まぁ、触れない方がいいかな。
「どんなこと?私たちが出来ることなら手伝うよ」
「ありがとう。早速何だけど今度の模擬戦で私たち、ブルーチームの隊長をやって欲しいんです」
え~と、何をいってるの?
いきなり隊長をやってほしいと言われてビックリした元白河女子高の面子。
「何でそんなことを頼むのかな?」
「模擬戦の日に私と同じ戦車の仲間で用事があってね。その都合で頼みたいんだ」
「ブルーチームに二年生は?」
はやがブルーチームに落とされているなら他にも2年生はいるはず。
それなら難なく戦えるからいいんだけどね。
「私たちだけだから、当日は全員が一年生だよ」
たしかにブルーチームが四軍であるから二年生が少ないのはわかっていたが、それがたったの四人だとは思わなかった。
本当に何があったの?
「わかった。はやのお願いだから聞いてあげる」
「うん、ヨロシクね。それとこれから一緒に頑張ろうね」
はやの発言は後の一文が強調されていた。
きっとお互い頑張ろうと言う意味かな。
「それでは私は用事がありますので失礼します」
そう言い、はやは一人で生徒会室を出ていった。
「梨華」
すると、先程まで生徒会長と話していた私のお姉ちゃんが私の方に振り返り話しかけてきた。
私はお姉ちゃんに呼ばれて、つい敬礼をしてしまった。
「もう少し楽にしな。私は去年の大会のお前の判断は正しいと思っていた。もしお前さえ良ければ白河女子高に戻ってこい」
「ありがとう。でも私は一年は戻らないと決めているから」
決意が固かったのか、キッパリと断った梨華。
「そうか。お前の指揮能力が下がっていないか、模擬戦を楽しみにしているぞ」
それに対して深雪は何か不安そうな顔をしていた。
「分かりました」
「お前達は下がれ、私と生徒会で話がある」
深雪に言われて全員が生徒会室から出ていった。
生徒会室から出てすぐ、先程まで出ていったはやがなんやらたくさんの書類をもって生徒会室に入っていった。
「角谷生徒会長、梨華達のことと、はや達のことをヨロシクお願いします」
「私からもよろしくお願いします」
私は一人では何も出来ない。
今まで梨華が入れたからついていけた。
梨華がいなくなれば私は使い物にならない。
「いいんですか?そちらの戦力ダウンではないの?」
「四軍だから問題ない。それに来年には成長して戻ってくるのだから」
私がこの1年で梨華を説得して白河女子高に連れて帰る。
「わかった。河嶋、転校許可を出しておけ。クラスは普通科2-Aだ」
「わかりました。手配しときます」
「それでは私たちはこれで」
深雪も話を終えて、生徒会室を出ていった。
------例えそれがこの前言ったことと違うことでも!
「今日の練習はここまでだ。後で車長は生徒会室に来るように。礼」
「「「「ありがとうございました」」」」
何時ものように河嶋先輩に呼ばれて集まった、私たち。
生徒会室に入ると、そこには見慣れた制服姿の女性がいた。
「みんなよく聞け。こちらは土曜日の模擬戦の対戦高校の国立白河女子高等学校の隊長の大狩梨華さんだ」
そう、そこには白河女子高の制服を着た梨華がいたのだ。
「どうも。今度の土曜日は楽しみにしています」
軽く一礼してくる梨華。
それに便乗して礼をする一同。
「私の事を知っている人は何も話さないで下さい。それでは失礼」
梨華が出ていくと、
「今度の相手は、フラッグ車の撃墜が勝利条件だ」
「それって公式戦ルールですよね」
公式戦と言いますか、全国大会のルールだね。
「相手の戦車数はいくつなんですか?」
「20両だそうだ」
「そんなの勝てるわけ無いじゃないですか」
みんなが声をあげるなか、みほは、
「大丈夫です。梨華の癖は知っていますから。私についてきてください」
みほは遠回りに宣言した。
次の模擬戦に勝つと。
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