リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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第百十五話 堕天使
前書き
マグナモンVSセラフィモン
オファニモンをたやすく撃破したアルダモン。
そしてセラフィモンと戦っているマグナモンは…?
マグナモン[ふん!!]
セラフィモン[がはっ!!?]
鳩尾に叩き込まれるマグナモンの拳。
そしてセラフィモンの両肩を掴み、顔面に強烈な頭突きを喰らわせ、回し蹴りを喰らわせる。
マグナモン[どうした?結界まで使ってその程度か?俺にシャイニングゴールドソーラーストームもエクストリーム・ジハードも使わせないで終わる気かお前?]
最初にプラズマシュートを放って以来、殆ど格闘でセラフィモンの相手をしていた。
セラフィモン[ば、馬鹿な…いくらロイヤルナイツの守りの要とは言え、三大天使の私が…これは…これは何かの間違いだ。きっと結界が正常に働いていないだけ…]
マグナモン[現実逃避か?みっともないぞ]
一瞬で肉薄し、一気に殴り飛ばす。
セラフィモン[うぐっ…]
マグナモン[足だけで充分だ。何なら片足に限定してやろうか?特別に?]
挑発し、更にセラフィモンの冷静さを奪うマグナモン。
案の定セラフィモンは激昂し、マグナモンに迫る。
怒りで力は上がっているが、攻撃が単純になっていき、見切りやすくなった。
回避をしながら蹴りを喰らわせるという、本当に片足でセラフィモンを相手取る。
大輔『ほれほれどうした?三大天使とやらの力は俺達の半分の力にも満たないくらい脆弱なのか?』
セラフィモン[ぐおおおお!!卑怯だぞ貴様!!融合などという反則な進化をしおって!!]
マグナモン[卑怯か]
セラフィモンのエクスカリバーをかわしながら笑ってやる。
マグナモン[結界まで使って自分に圧倒的なフィールドで戦おうとしたお前にだけは言われたくないな!!三大天使なんだろ?せめて俺に両手足を使わせてみせろ!!]
そしてセラフィモンに強烈な蹴りが炸裂する。
セラフィモン[ぐはっ!!]
マグナモン[…片足だけでこれじゃあ話にならないな。]
セラフィモン[ならばこれならどうだ!!アセンションハーロー!!]
天から降り注ぐ雷。
マグナモン[ほう?]
セラフィモン[いくら貴様でもこれは避けられまい!!神の雷を喰らうがいい!!]
マグナモン[確かにこれは避けにくいな。]
雷を紙一重でかわしながら、マグナモンはロングソードを奇跡の紋章の力でマグナブレードに変化させる。
そしてマグナブレードを天に掲げると雷はマグナブレードに落ちる。
セラフィモン[!!?]
マグナモン[褒めてやるよ。俺に片腕を使わせるなんて…それにしても雷は金属に落ちる性質があることも知らないのか?呆れたぜ。大体お前みたいな素人の攻撃なんていくらでもかわせるぞ…さて…]
マグナブレードに聖なる光が纏われる。
マグナモン[お前の雷をプラスした一撃を喰らわせてやるぜ。エクストリーム・ソードブレイカー!!]
エクストリーム・ジハードの全エネルギーを集中させ、突進して切り付ける技だが、セラフィモンのアセンションハーローの雷を纏った為に威力が増大しているマグナブレードをセラフィモンに叩きつける。
セラフィモン[ぐおあああああ!!?]
自身の攻撃とマグナブレードの一撃を受けたセラフィモンは勢いよく壁に激突した。
マグナモン[こんなもんか?三大天使の力とやらは]
セラフィモン[く、くそおお…くそおおおおお!!]
セラフィモンの怒りとマグナモンへの憎しみが頂点に達した時、セラフィモンが変異する。
漆黒の甲冑と紅い翼のブラックセラフィモン。
大輔『堕天化か…』
マグナモン[自分で自分が嫌う闇になったか]
大輔『マグナモン、どうする?』
マグナモン[分かってる癖に…]
ブラックセラフィモン[グオオオオオ!!]
ブラックセラフィモンがエクスカリバーを構えて突撃する。
マグナモン[この程度なら光属性の技はいらない]
マグナモンがブラックセラフィモンの顎を蹴る。
マグナモン[精々使ってもプラズマシュート一発で充分だ]
技は一切使わず、格闘でブラックセラフィモンを追い詰めて行く。
暴走状態になったことでパワーは数倍跳ね上がったが、攻撃が大振りになり、見切りやすい。
マグナモン[プラズマシュート!!]
零距離で放つプラズマシュート。
まともに受けたブラックセラフィモンを撃墜する。
マグナモン[まだ分かっていないようだから教えてやろうか?無駄なんだよお前みたいな素人が俺に勝とうなんて。パワーだけが取り柄の奴が俺に勝てるわけないだろ]
ブラックセラフィモン[ウ…ググググ…]
憎々しげにマグナモンを見つめるブラックセラフィモンだが、マグナモンはどこ吹く風だ。
マグナモン[まあ、相手が悪すぎたなセラフィモン。今度はまともな奴に生まれ変わることを願うよ。]
ブラックセラフィモン[セブンズヘル!!]
マグナモン[ん?]
ブラックセラフィモンが放ったセブンズヘルをマグナモンはまるで虫を払うように弾いた。
マグナモン[しぶとい奴だな。だが、どう足掻いたところで無駄だ。この一撃でお前を完全に消し去る!!]
ブラックセラフィモン[グオオオオオ!!テスタメント!!]
マグナモン[終わりにしようぜ、セラフィモン。エクストリーム・ジハード!!]
ブラックセラフィモンの最終手段、テスタメントとマグナモンのエクストリーム・ジハードが同時に炸裂したが、マグナモンの特訓で培ってきた力がブラックセラフィモンのテスタメントの威力を上回り、テスタメントを押し返し、ブラックセラフィモンを撃破した。
マグナモン[次は努力家に生まれ変わるんだな]
それだけ言い、マグナモンは三大天使の一角、セラフィモンを撃破した。
そして、ある空間では。
[アポカリモンが浄化されてしまったとはな…]
空間の中にいるのは杖を持った老人のようなデジモンだった。
しかしその老いた外見からは想像出来ない程の圧倒的な何かを感じさせた。
[選ばれし子供達の力がここまでとは…このままではいくらわしでも負ける可能性が出て来た…]
空間に映像が映る。
映像にははやての家にある“闇の書”が映っていた。
[精々利用させてもらうか…わしが選ばれし子供達から受けた仕打ちを数倍にして返してくれるわ…ふふふ…はーっはっはっはっは!!!!]
老人は高笑いをしながら、空間から消えた。
楽屋裏
アリシア「セラフィモン撃破!!」
すずか「これで三大天使はケルビモンだけ!!」
エリオ「それにしてもブラックセラフィモンはもっと悪魔的な姿をしていませんでしたか?緑基調で悪魔の翼を生やした奴」
ルーテシア「そういえばそうだよね?」
ユーノ「ブラックセラフィモンには二つのタイプがあるんだ。一つ目が今回の話に出て来た黒い甲冑と紅い翼が特徴のタイプのブラックセラフィモン。それでもう一つがデーモンの一歩手前と言われている緑基調の甲冑と悪魔の翼が特徴のタイプのブラックセラフィモン。」
すずか「デジモンフロンティアではセラフィモンのデータをメルキューレモンが奪って、自らと融合させることで誕生したデジモンなの。闇に変異したセラフィモンの力と、メルキューレモンの狡猾さを併せ持ったデジモンなの。」
ルカ「デジモンフロンティアではセラフィモン本人よりもよっぽど大活躍しますが、堕天しても所詮は敗北率100%のデジモン。やっぱり負けましたね」
アリサ「そうねえ、どこぞの勝率100%に10%くらい勝率を分けてもらえればいいのに」
ティアナ「しかも映画ではケルビモンに瞬殺されて、デジモンフロンティアじゃあセブンヘブンズを放って、メルキューレモンに反射されて、敗北っていうなんとも言えないものだったし。」
ギンガ「登場した時点で封印されていた上に、復活してすぐに成熟期相当のメルキューレモンに必殺技を反射されて敗北ってザマだよ。」
なのは「驚異の敗北率100%を誇るデジモンだよね」
フェイト「ゲームでもホーリーエンジェモンの方が強いしね」
賢「次はケルビモンだ」
はやて「頑張るんやで賢兄!!」
賢「勿論さ」
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