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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十五話 緒方中尉!!バスケと空軍の関係は知らん!その十四

「行くぜ兄貴!」
「ああ、弟!」
 今回も実名は言わない、他人に正体がばれそうな状況では。
「あのタックルだ!」
「あのタックルで決めるぜ!」
 こう言い合いだ、そして。
 前に向かって跳んだ、それと同時に身体を反転させて緒方に足の方を向けて。そうしてこの技の名前を叫んだ。
「ジャスティス!!」
「ダブル・・・・・・」
「ターーーーーーーーーックル!!」
 仮面ライダー一号と二号のダブルライダーキックそのままの蹴りを放ってだ、そしてだった。
 普通の体当たりが来ると思っていた緒方をだ、一気にだった。
 蹴った、すると。
 緒方は一時は受け止めた、二人の蹴りを。凄まじい衝撃が彼を襲うがそれでもだった。
 両手でそれぞれ二人の蹴りを受け凌いでいた、だが、
 その衝撃が徐々に後ろに下がってだ、そこから。
 遂に吹き飛ばされてだ、ゴール圏外まで出て観客席の壁に背中からぶつけられた。そしてそこで動きを止めた。
 その間にだ、二人は。
 体制をそれまでのダッシュのそれに戻してだ、一気に。
 尚智がトライを決めた、そしてそのトライの瞬間に。
 試合終了のホイッスルが鳴った、それと共に。
 二人は場所を白波が打つ海に移した、その中にある岩場の上にそれぞれ腕を組み堂々たるポーズを決めて。
 いつもの台詞を言ったのだった。
「正義は勝つ!」
 二人は自分達の勝利を誇った、だが。
「何じゃそのタックル!」
「巨人の星の殺人スライディングか!」
 新巨人の星である、星飛遊馬は右投手になっていてアニメ版最終回では伝説の糞親父がついにこと切れる。
「それがラグビーのタックルか!」
「また汚いことしやがって!」
「花園も汚したか御前等!」
「甲子園、万博に続いて!」
「二度とラグビーするな!」
「花園から出て行け!」
 二人の勝利を讃える者はいなかった、それどころかいつもの様に。
 ブーイングが殺到していた、そして二人は。
 その観客達に中指を突き立ててだ、言い返すのだった。
「だからルールに書いてねえだろ!」
「ルールに書いてないことは何してもいいんだよ!」
「アストロ球団のビクトリー球団見ろ!」
「ルールは絶対なんだよ!」
「逆に言えばルールに書いてないことは何してもいいんだよ!」
「それで勝って何が悪いんだよ!」
 ゲス主人公そのままの論理での反論だった。
「悔しかったら頭使ってみる!」
「それが出来ている俺達を褒め讃えろ!」
「この作品の主役だぞ俺達!」
「俺達を馬鹿にして作品が成り立つと思ってるのか!」
「ああ、そのことだが」
 侮蔑しきった目でだ、審判の戸高さん(モブです)が二人のところに来て言ってきた。その目は市民活動家あがりで原発事故を引き起こした怒鳴り散らすだけが取り柄で笑顔がとても下卑ている元首相を観ている目でであった。
「この作品路線変更するかも知れない」
「何っ、何だよそれ」
「俺達何も聞いてねえぞ」
「打ち切りの危機は何時でもあるけれどな」
「路線変更なんて話今はじめて聞いたぞ」
「それどういうことだよ」
「そんな話あったのかよ」
 二人は戸高さんのその言葉に目を瞠って返した、とはいってもその目はパワースーツなのでよくわからない。
「また急に出て来たな」
「作者の思いつきか?」
「じゃあ俺達どうなるんだ」
「主役のままだろ」
「いや、新しい主人公が出ることもだ」
 戸高さんはその二人にさらに話した。 
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