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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十五話 緒方中尉!!バスケと空軍の関係は知らん!その十三

「我が日帝衆は光速の速さで動く!」
「ああ、それはもう知ってるよ!」
「俺達だってな!」
 日帝衆の士官達はそれが出来るのだ、日帝衆の士官ならば誰もが光速で動くことが出来るのである。恐ろしいことに。
「もうとっくにな!」
「とっくの昔に知ってるよ!」
「それでその時の風でかよ!」
「汚れも吹き飛ぶのか!」
「そうだ!だから君達のユニフォームも汚れていないのだ!」
 ジャスティカイザーの二人も光速で動くことが出来る、しかしそれでも作品中ではその動きは誰でも視覚出来る。
「その設定を覚えておくのだ!」
「ああ、よくわかったよ」
「相変わらずいつも変な設定付く作品だな」
「それでかよ」
「爆発が起こってもか」
「私の軍服は汚れない!」
 空軍衆の青い軍服もだ。
「この爆発の中でもだ!」
「しかも爆発にも吹き飛ばされねえし」
「こっちが先に来る問題だけれどな」
「何て強さだ」
「折角の新兵器が効かないなんてな」
「では覚悟はいいな」
 緒方は二人に対して問うた、二人のトライは今も続いているのだ。
「私が止めてボールを奪いそして」
「逆にかよ」
「得点入れるのかよ」
「私はこの場所からでもシュートを入れられるのだ」
 自軍のゴール前からでもだ、相手のゴールにというのだ。
「そのことを言っておく」
「ラグビーだけれどキャプテン翼みたいだな」
「あの漫画でもあったからな」
「ああ、有り得ないロングシュートがな」
「ゲームだと本当に自軍のゴールからドライブシュート打って入るんだよな」
「サイクロンだと余計にな」
 ネオタイガーショット等他の強力シュートでも可能である。
「あの漫画みたいにするのか」
「そりゃまた凄いな」
「じゃあボール取られたらな」
「終わりだな」
 実に簡単に行き着く結論だった。
「それじゃあ絶対な」
「ここでトライ決めるか」
「それで点入れて勝って」
「写真集とDVDゲットだぜ」
「高崎聖子さんのな」 
 とにかく今回はこの人にこだわる、全ては煩悩の為に。
 そしてここでだ、尚武が兄に言った。
「兄貴、ここはな」
「ああ、このまま正面からぶつかってもな」
「パワーは相手の方が上だ」 
 緒方の方がというのだ。
「それこそ相手は絶対の壁だ」
「ダイアモンドの壁だな」
「熊本城の石垣みたいなものだぜ」
 忍者返しとさえ言われている反り返った石垣だ、加藤清正の築城技術の粋を集めたものと言っていいものである。
「正面からじゃ無理だ」
「正面からぶつかってもな」
「俺達が吹き飛ばされてな」
「ボールも奪われて」
「シュートされて終わりだ」
 まさにそうなって、というのだ。
「だからいいな」
「ああ、ここはな」
「奥の手だ」
 切り札の次はこちらだった。
「奥の手を使うぜ」
「そうだな、じゃあな」
「ああ、これでな」
「やるか」
「決めるか」
 こう話してだ、そしてだった。
 二人は全力で駆け続けながら顔を見合わせてだ、そのうえで言い合った。 
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