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悪魔と人間

作者:新島幸治
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第二十二の罪

 
前書き
芽吹が魔人化しなかったのは花宮と交えた時にエクソシストの実力の内を知っていたから 

 
どちらも臨戦態勢に入りただならぬ緊張感が走る中、大津宮が数珠を全て手繰り寄せた時「グチャ!」と何かが落ちた音がした。この異様な空気に不自然だった音にその場にいた全員は、大津宮はそんな音に気にしていなく、花宮は二人の対決の方が気になって聞こえておらず、だが芽吹はこの音に敏感に反応して一瞬殺気を解き一体何が落ちたか確認して見るとそこにあったのは見るも無惨にぐちゃぐちゃになったがらがらの景品でそれを見た芽吹は魂が抜けたかのような顔になり、柵に手を掴み動かなくなった。大津宮は今の芽吹に臨戦態勢を解いたと思い、右手を上げた。するとそれが合図となって武器を持ったエクソシスト達が一斉に現れて芽吹に迫ってきた。さすがにこれには大津宮や見ていた花宮もこれで決まりだと思った瞬間、血煙が舞い上がり勝利を確信した次の瞬間、今度は大量のグラサンスーツが吹っ飛んだ。この吹っ飛んだ連中は全員エクソシスト[救裁]ユーラシア支部の精鋭達だった。そして血煙が突然の風で消え、そこにいたのは、両腕が血に染まり顔に影が入った芽吹だった。
「はぁー、はぁー、久しぶりだな人を殴り殺したいなんておもうなんて、覚悟しろよ」
呼吸が荒くなり、両手をコキンと鳴らし、すぐさま大津宮のいる所まで迫った。さすが大津宮もこれには焦りを感じすぐさま懐に入れている札を出した、そして大津宮は
「我が盟に従いし、式神よ、悪しきもの滅したまえ」
そして唱えると札から、鎧武者が十五、六体現れ芽吹に斬りかかってきたが幾度も一対十以上の変則的集団戦を経験してきた芽吹にとってはこんなの屁でもなかった。
「あらら、やっぱこんな雑魚式神じゃ、君は倒せないか」
と先ほど汗を掻いた汗をハンカチで拭いていたが、一方芽吹は怒りを通り越して別境地までいっていた
「どうしたまだ本気じゃないだろ?だせよ」
鎧武者の兜を大津宮に投げるが大津宮は数珠でギリギリの所で止めると大津宮は
「ああ、いいよこれからね」
お互い手の内を出し合いこれからが本番という感じが出てきており、端っこで見てる花宮でさえ巻き込まれるか否か心配するくらいだった。そして先に動いたのは芽大、そして大津宮に迫ろうとした瞬間、何者かが芽吹の脇腹をグサッと刺した。そう先ほどの芽吹が倒したと思った鎧武者だった。そして鎧武者の兜が割れそこから数珠が現れ芽吹を数珠で締め付けたが、芽吹は咄嗟に力を込め数珠をバラバラにしに大津宮を蹴りかかろうとしたが、大津宮は指揮棒を持ってるかのような動きをした、すると芽吹の背後から強い何かだった。芽吹がすぐさま見るとそこには黒い球が無数に浮いていた。それを見て困惑している芽吹に大津宮は
「困惑しているね、わかるよこの球体のことだよねこれはねさっき君がバラバラにした数珠だよ」
とさっきの事を思い出す芽吹、だが
「もう遅いよ」
と数珠の何個がまた合体しまた芽吹を締め付けてきたがまた芽吹は脱出するが二回の脱出で使った体力を消耗し、さらに先ほどの出血も段々と酷くなりしだいに体力も低下していた。そして大津宮はそれを見逃すわけがなく数珠をまたバラし芽吹に一斉砲撃をするが、芽吹も何とか持ちこたえるが大津宮ももう相手が詰んだと思い、数珠を全て集めドリル状にし芽吹に放った、もう流石に体力も残ってないこれで決まったと思った、しかし何と芽吹はドリルを止めており、しかも先端の球を粉々に砕いたが芽吹に意識はほとんどなかったが大津宮にはもう一つ別の何かを感じた大津宮そしてまた数珠をバラバラにし一斉砲撃の準備をし
「腕輪奪うだっけだったけど、殺した方が良さそうだ」
といい腕を上げばっと振り落とした。そして芽吹に思ったが何と数珠は全て落とされていた。そしてそこにいたのは
「いやー、危なかった間一髪だった、大丈夫芽吹ちゃん」
と朦朧する意識の中、そこにいたのは芽吹同様悪魔と契約した男、居酒屋店主懐とその相方である吸血鬼のヴァンであった。
「もう大丈夫だよ芽吹ちゃん、助っ人はまあだいるから」
「助っ人って」
と動揺してる中突然芽吹の肩が持ち上がった、隣を見てみると
「おい芽吹よ、そんな無様の姿になって大丈夫か?」
と隣にいたのは何とルシファー
「なっ、ルシファー家にいたんじゃねーのかよ、他の連中は?」
と聞かれるとルシファーは
「おい芽吹、貴様の目は節穴か、全員いるではないか」
と周りを見ると確かに他の7大罪も全員いた。この展開には大津宮と端っこで見ている花宮も流石に驚きの表情を隠せなかった。
 
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