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悪魔と人間

作者:新島幸治
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第二十一の罪

 
前書き
短めでスンマセン 

 
「君のその七つの大罪の腕輪が欲しいんだけど」
まさかの発言に戸惑いを隠せない芽吹だが
「断る!」
と大津宮の要求を頑として拒否言い跳ね返した。これはさすがに大津宮も想定内で
「うーんやっぱり駄目かー、じゃあ取引をしないかい?」
と言われて芽吹は
「取引?てめーらがこの腕輪に対等なものなんてあるのか?」
と言うと大津宮は
「今僕が持ってるこれでどうかなと」
と浮かしている数珠を芽吹のいる所に降ろした。数珠にはカニや肉それに数々の豪華な品の数だったが、芽吹はそんなに笑みを浮かべずむしろ激怒した顔で上にいる大津宮にどなった。
「おいてめこれ俺のもんだろ、返しやがれー」
と飛びつこうとした瞬間数珠は又大津宮のいる上まで戻り、芽吹は壁に顔をぶつけた。それに大爆笑する大津宮に芽吹も何か吹っ切れた顔で
「もう分かった俺の負けだ。こんな腕輪が欲しいならくれてやる」
と思いっきり芽吹は腕輪を宙に投げた。これには大津宮も驚いたが瞬時に落ち着き腕輪を取った。
「意外だねー、こんなすぐに渡してくれるもうちょっと丁寧なやり方なほうがよかった....」
「どうしたんです、支部長?あっ」
驚く大津宮と花宮、大津宮が腕輪だと思ったそれは今話題の魚介ウォッチだった。しかもなんかメダルも挿入されていてじばフィンと連呼していた。それには流石に大津宮も動揺し、一瞬景品を縛っている数珠が緩んだ。それに芽吹もこの動揺を見逃すわけがなく建物に囲まれた路地だったのを利用し左右の壁を蹴り大津宮のいる所まで上がろうとしたが先ほど景品を奪った三人組は芽吹が飛ぶのを邪魔しようとしたが
「支部長の前には行かせぬ」
「いさぎよく腕輪をよこせ」
「御命頂戴」
と忍者刀に似た武器を持ち芽吹に迫ったが、芽吹は目をつぶり
「一瞬で楽にしてやる」
と襲いかかる三人の攻撃を全てかわし、それと同時に全員に気絶のツボを打ち一瞬で再起不能にした。そして芽吹は三人を撃破してそのまま壁を左右に蹴り大津宮のいる所まで一瞬で飛び上がり大津宮の目の前で拳にグッと力を込め
「さっきのお返しだ」
思い切り殴った。大津宮もそしてその隣にいた花宮も芽吹の一瞬の行動さすがに反応しきれず大津宮は思いっきり殴り飛ばされるが直前で数珠でクッションを作りなんとか防いだ
「おい立てよ、まだ勝負は始まったばっかだぜ大津宮」
「ふぅーまさかあんなところから攻撃はあり得ないでしょ」
と口から血を吐いた大津宮だった、まだ落ち着きがあった。そして大津宮は数珠を周りに手繰り寄せはじめ
「ああ君の言ったとおりまだ勝負は始まったばかりだ、いやまだ始まってもないか」
と今ある数珠を全て周りに集め、臨戦態勢に入る大津宮、そして芽吹も大津宮のただならぬ何かに反応し彼も構えをとるが一回、芽吹と戦った事がある花宮は巻き込まれない様に端っこで彼の構えを見たが構えが違うのに気がついた。 
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