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ドリトル先生と学園の動物達

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第十一幕その九

「宗教学部でも。神学の論文も書かれていますね」
「うん、何度かね」
「その論文も評価が高いですし」
 このこともあって、というのです。
「先生は宗教学部でも人気がありますよ」
「そうだったんだ」
「ですからご安心して下さい」
 こう先生にお話するのでした。
「その様に」
「それじゃあね」
「さて、それでなのですが」
 お話が一段落したところで、です。日笠さんが言ってきました。
「お話も終わりましたし」
「はい、そうですね」
「もう後はですね」
「ここにいてもですね」
 先生がその日笠さんに応えます。
「用件がないと」
「解散としませんか」
 日笠さんは皆に提案しました。
「そうしますか」
「そうだね、じゃあ僕は家に帰って」
 まず王子が応えました。
「くつろぐよ」
「ジャイフルさんは動物園と水族館の方に後で謝罪して頂くことになりますが」
 日笠さんはこのこともお話しました。
「法的には犯罪にはなりませんしご本人も反省されていますし」
「だからですね」
「はい、それで終わりになると思います」
 ジャイフルさんの謝罪で、というのです。
「無事に」
「もうしませんので」
「はい、ですから」
 もう、というのです。
「終わりということで」
「それでなのですね」
 先生も日笠さんに応えます。
「今日はこれで解散ということで」
「どうでしょうか」
「そうですね、もうお話も終わりましたし」
 先生もこう言うのでした。
「でしたら」
「はい、解散ということで」
「わかりました、それでは」
 日笠さんも応えてでした、そのうえで。
 皆は解散となりました、王子もジャイフルさんもお別れしてです。トミーも先生に穏やかに笑って言いました。
「じゃあ僕も」
「あれっ、帰るんだ」
「そうさせてもらいます」
 先生への返事です。
「晩御飯の用意をさせてもらいます」
「ああ、それでだね」
「今日は何がいいですか?」
「ロールキャベツかな」
 先生はふとこのメニューを思い浮かべて答えました。
「お味噌汁とあとお野菜もあればいいね」
「じゃあお味噌汁を作って。それに」
「お野菜もだね」
「ゴーヤで何か作りますね」
「ああ、ゴーヤでだね」
「先生最近ゴーヤもお気に入りですね」
 それでというのです。
「作らせて頂きます」
「それじゃあね」
「行って来ますね」
「それじゃあ僕達も」
 動物の皆もでした、ここで。
 先生にです、待ってましたと言わんばかりに言ってきました。
「トミーと一緒に帰るから」
「後は先生だけでね」
「好きにしてね」
「何処にでも行ってね」
「あっ、そうするんだ」
 先生も皆に応えます。 
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