The end から始まる勇者冒険譚
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勇者って何次産業なんですか?
「いや、俺勇者じゃないです」
「その年でボケたのかい?ご愁傷様」
一言で俺のHPが半減くらいしたぞ
攻撃力高いなこの牧師さん
「君は勇者なんだよ。(3年も待たせやがって…)」
裏音声は隠してくれよ
え、3年?どゆこと?
「この世界はね、魔王の脅威に晒されていてね…
3年前にときの賢者サマが君を召喚しようとしたんだ
ただ、間違って別の世界に生まれちゃってね(あのクソ賢者マジ役にたたねぇ)」
ねぇ、心の声漏れてますってば
にしても賢者役に立たないね!!
「というわけで行ってらっしゃい!」
にこやかな笑顔でチュートリアルすっ飛ばされた
そして無言の威圧によりこれ以上何も言えず
追い出されるようにして教会をあとにした
ってか周り森かよ
主人公ってこんな理不尽なのかな…
今までアイツら恥ずかしいヤツとか思って眺めててごめん
「誰かぁぁぁぁぁぁっ!!助けてぇぇ!!」
甲高い声が森に響き渡る
早速クエストかぁ
…勇者も大変なんだな
最初のクエストで助けなくてはいけないのは
走るたびに汗が飛び散り顔は歪んでいる
黒髪は短く刈り上げられていてなびかない
一歩踏み出すたびに大地を揺るがし
塗り壁じゃないかってくらいに厚化粧をした
オネエさんであった
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