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『ひとつ』

作者:零那
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『祈り』


たったひとつの祈りを叶えます。

それが現実に起こり得るとしたなら、何を祈るだろう。

幾つか在る祈りから消去法で選択する?
元々、祈りは、たったひとつしか無い?

僕には、たったひとつの祈りなど選択する事が出来ない。

何故なら、大事な存在がたったひとりだけじゃ無いから。

でも、それは、自分が生きてきた証拠で、これからも生きてく証拠。

支えてくれている存在が在るって事実。
守りたいと想える存在が在る真実。

祈りなら、いくらでも在る。

今生きてる全ての人に...なんて生温い綺麗事は言わない。

せめて、せめて...
大事な存在を失わないように、大事な存在の体と心の健康を祈りたい。

たったひとりだけじゃ無いけれど、たったひとつの祈り...

 
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