戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その十六
「負けるな!!正義の組織日帝衆や」
「大して変わってねえだろ、それ」
「作品の感じ同じじゃねえか」
「作者ネーミングセンスねえからな」
「そんな三秒も考えてないみたいなタイトルになるんだな」
「何だよ、そのタイトル」
「適当過ぎるだろ」
二人はそのタイトルに文句を言う、しかし。
その中でだ、早坂さんは二人にこうも言った。
「それで御前等今から勝負に行くんやろ」
「ああ、万博競技場までな」
「サッカーで勝負しに行くぜ」
その通りだとだ、二人は早坂さんに答えた。
「ちゃんと仲間達も連れてな」
「名付けてジャスティスイレブンがな」
「イーーーーーーーーーーーッ!!」
そのジャスティスイレブン、残りの面々は二人の後ろにいた。相変わらず黒の全身タイツと覆面である。
そのイレブンを見てだ、早坂さんは言った。
「弱そうやな」
「戦闘員にしか見えねえっていうんだろ」
「どうせそうだろ」
「そのままやろ」
やはり容赦のない早坂さんだった、モブだが言うことは言う。
「この連中」
「まあそうかもな」
「雑魚にしか見えない外見ではあるよな」
「けれど中身は違うぜ」
「中身は俺達だからな」
「ほな性根腐りきってるんやな」
中身がそうだと聞いてだ、早坂さんはこうも言った。
「そんなクローン焼却処分にせなあかんな」
「おい、俺達の優秀なクローンだぜ」
「そのクローンをそう言うのかよ」
「爺さんそりゃ幾ら何でもあれだろ」
「あんまりだろ」
「わし以外にもこう思ってる人多いと思うで。とにかく勝負に行くんならや」
それならとだ、また言った早坂さんだった。
「早く行くんや」
「ああ、もう時間だしな」
「それじゃあ行くか」
「それで勝って帰って」
「長澤奈央さんの写真集とDVDだ」
「絶対にゲットするぜ」
煩悩も全開にしてだった、二人は競技場に向かうのだった。そうして競技場に行くともう客席は満室だった。
観客席では日章旗、旭日旗が振られている。そして斎藤達日帝衆イレブンを応援していた。彼等への応援はというと。
「誰も応援してねえな」
「ジャスティスカイザー死ねっていう垂れ幕あるぜ」
「負けろとかな」
「邪悪成敗とかな」
「相変わらず俺達人気ねえな」
「嫌われるにも程があるだろ」
自分達で言うのだった。
「ったく、どうなんだよ」
「サッカーでも何でもな」
「応援する人間いないな」
「一人もな」
こう話すのだった、そして。
そうした話をしつつだ、二人はそれぞれのクローン達にこうも言った。
「じゃあそろそろ整列しようぜ」
「試合開始時間だからな」
「行こうぜ、中央に」
「今からな」
「ま゛っ」
クローン達は既にサッカーのユニフォーム、カナリア軍団に極めて酷似した服を着ている。尚そのユニフォームを観て画面の向こうのブラジル人達が激怒していることは言うまでもない。
その彼等がだ、両手を前に掌を指を開いた状態で肩の高さで前に出して応えた。その彼等を観てだった。
日本イレブンの青いユニフォームを着た日帝衆イレブンからだ、斎藤が問うてきた。
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