守護者に俺はなる!!!
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懐かしい顔
ドラム王国を出発して五日目。今日も船は順調に進んでいる。
ユウ「気候も穏やかだな」
ナミ「そうね。このまま順調に・・・」
「「オッ・・・オカマが釣れた~!?」」
ユウ「いかないみたいだな」
ナミ「全く・・・本当にあいつらは」
叫び声がしたので、そこに行くと本当にオカマが釣れていた。
「いや~、ホントにスワンスワン。見ず知らずの海賊さんに、命を助けてもらうなんて。この御恩一生忘れません!!」
ユウ「溺れてたみたいだが、能力者か?」
「そうよ!あちしは、世にも珍しい悪魔の実を食べたのよ~!!」
『ふ~ん』
「随分テンション低いわね」
ナミ「別に珍しくないもの」
「言ったわね~い!!なら、見てなさい!!」
するとオカマは、ルフィを吹き飛ばした。
ゾロ「テメェ!!」
ゾロは素早く刀に手を掛ける。
「待ってよ~!余興だって言ったじゃない!!ジョ~ダンじゃないわよ~!!」
見ると、オカマがルフィになっていた。
ゾロ「なっ!?」
ユウ「マジかよ!?」
ルフィ「俺ェ!?」
「びびった!?びびった!?が~はっはっは!!そして左手で触れれば、ホラ元通り。これがあちしの食べた《マネマネの実》の能力よ~う!!」
ユウ「・・・・・・」
ルフィ「スゲ~ぞお前!!」
ウソップ「もっとやれ~!!」
「さ~ら~に~!!メモリー機能付きよ~!!」
そしてオカマは、次々と顔を変えていく。
ビビ「・・・えっ!?」
すると、ビビが小さく言葉を出す。すると、向こうから船がやって来る。
ナミ「あの船、あんたの船じゃないの?」
「アラ!もうお別れの時間!?残念ねい!」
「「「エ~ッ!!」」」
ルフィ達は残念そうに言う。
「悲しむんじゃないわよう!旅に別れはつきもの!!でも、これだけは忘れないで。友情ってヤツァ・・・付き合った時間とは関係ナッスィング!!」
「「「また会おうぜ~!!」」」
「行くわよお前達!!」
「ハッ!!Mr.2・ボン・クレー様!!!」
そして船は離れていく。
『Mr.2!?』
ビビ「あいつが・・・Mr.2・ボン・クレー!!!」
ルフィ「ビビ!!お前顔知らなかったのか!?」
ビビ「えぇ・・・私、Mr.2とMr.1のペアには会ったことがなかったの。能力も知らないし!!」
ユウ「そうだったのか」
ビビ「噂には聞いてたのに・・・Mr.2は、大柄のオカマでオカマ口調。白鳥のコートを愛用してて背中には《オカマ道》と」
『気づけよ』
俺達は思わずツッコミをする。
ユウ「けど、ここで会ったのは運がいい」
ゾロ「だな。対策ができる」
そしてゾロの提案で、印を付ける事になった。
サンジ「しかし、二段構えとはらしくない。まさか!?テメェ既にオカマ野郎!!」
ゾロ「斬るぞテメェ!!」
ルフィ「何だゾロか」
ウソップ「よかった。ゾロだ」
いつもの反応で納得する。
ルフィ「よし!とにかく、これから何が起こっても、左腕のこれが仲間の印だ!」
俺達全員左腕を付突き出す。
ルフィ「・・・じゃあ、上陸するぞ!!メシ屋へ!!!後アラバスタ」
『ついでかよ!!!』
そしてアラバスタに上陸する。すると、ルフィが一目散にメシ屋を探しに行ってしまった。
ユウ「やれやれ」
ビビ「《ナノハナ》の町は広いのに」
サンジ「心配ねェよビビちゃん。町の騒がしい所を探せばいい。いるはずだ」
ウソップ「ははは!そりゃ言えてる」
ゾロ「とにかく俺達もメシを食おう。考えるのは全部その後だ」
そして、サンジとウソップが買い出しに行き、メシと衣装に着替える。
ユウ「しかし懐かしいな。1年ぶりだな」
ビビ「そう言えば、ユウさんは来たことあるんでしたね」
ユウ「あぁ。コブラ王に会うのも久し振りだな」
話していると、何やら町が騒がしい。
ゾロ「・・・えらい騒ぎ様だぜ。海賊でも現れたか?」
追われてる奴を見ると、ルフィだった。
『お前か~っ!?』
ルフィ「よう!!ゾロ!!!」
ゾロ「なにィ~っ!!!?」
海兵「麦わらの一味がいたぞォ!!」
ゾロ「バカ!!てめェ一人でマいて来い!!!」
すると、何故かスモーカーまでもいた。
スモーカー「逃がすかっ!!!ホワイトブロー!!!」
ルフィ「ぐ!!!」
「陽炎!!!」
スモーカー「!!?」
ルフィ「え!?」
ユウ「この火は!?」
突然出てきた火を見て、俺は懐かしむ。
スモーカー「てめェか」
「やめときな。お前は煙だろうが、俺は火だ。俺とお前の能力じゃ、勝負つかねェよ」
ナミ「誰なの・・・!?あれ」
ルフィ「・・・エース!?」
エース「変わらねェな、ルフィ。それに、ユウも」
ユウ「確かにな」
エース「とにかくコレじゃ話もできねェ。後で追うからお前ら逃げろ。こいつらは俺が止めておいてやる」
ルフィ「分かった!!行くぞ~!!」
ルフィ達はメリーに向かって走る。しかし、俺はその場に残っている。
エース「・・・何でお前は残ってるんだ?」
ユウ「気にするな。ナミ達を逃がすためにな」
エース「なるほど。あれがお前が護りたい奴か」
ユウ「そうだよ。さて、さっさと足止めしてルフィ達を追い掛けるぞ」
エース「だな」
そしてエースが、炎上網を作る。
スモーカー「チッ!!」
ユウ「じゃあなスモーカー」
俺はお辞儀をしながら、エースとともにその場から消えたのであった。そして、メリーに到着する。
エース「誰が誰に勝てるって?」
ルフィ「エース!!」
ユウ「相変わらずだな。その能力は」
ナミ「お兄ちゃん!!」
ビビ「ユウさん!!」
エース「これがお前の仲間か?弟がいつも世話に」
『いやまったく』
エース「ルフィ、お前白ひげ海賊団に入らねェか?もちろん仲間も一緒にだ」
ルフィ「嫌だ」
エース「ハハハッ!だろうな」
ウソップ「白ひげ・・・やっぱりそのマークは本物なのか!?」
エース「あぁ。俺の誇りだ」
ユウ「白ひげさんは元気なのか?」
エース「相変わらずだ。治療はしてるけど元気にしてる」
ユウ「ならよかった」
俺とエースが話してると、ナミが入ってくる。
ナミ「ねぇお兄ちゃん、もしかしてお世話になった海賊って・・・」
ユウ「思ってる通りだ。一時だが、俺は白ひげ海賊団に世話になっていた」
『ええええええええええええええ!!!!!!!!????????』
その言葉に、全員が驚く。
エース「しかも、俺より古株だからなユウは。けど、いい加減親父って呼んでやれよ」
ユウ「いつかな」
エース「ったくよ♪」
ユウ「けど、何でエースがこんな所にいるんだ?」
俺がそう聞くと、エースの表情が変わる。
エース「俺はある人物を追い掛けている」
ユウ「ある人物?」
エース「・・・ティーチだ」
ユウ「何でティーチを?」
エース「あいつは・・・あいつは4番隊隊長のサッチを殺したんだ」
ユウ「何だと!?」
その言葉に、俺は驚きエースに掴みかかる。
ユウ「どういう事だ!!」
ビビ「ユ、ユウさん!?」
ナミ「落ち着いてお兄ちゃん!」
レモーネ「ど、どうしたのよ急に!?」
ユウ「わ、悪い…」
エース「いや、気にするな。お前の気持ちも分かる」
俺は掴んでたエースの服をはなす。
エース「ティーチは、サッチが手に入れた悪魔の実を奪って逃げ出した」
ユウ「その実の能力は?」
エース「流石にそこまでは・・・けど、あいつは俺の隊の連中だ。隊長である俺がケジメをつけさせる!!」
ユウ「そうか・・・ティーチは、手合わせ程度だが強い。恐らく本気で戦っていないはずだ」
エース「だろうな」
ユウ「油断するなよ」
エース「分かってる」
お互い拳を突き合わせる。そしてエースは、ルフィにビブルカードを渡して、行ってしまった。
ユウ「・・・・・・」
俺はエースが行った方角をずっと見ている。
ビビ「ユウさん…」
レモーネ「ユウ…」
ナミ「お兄ちゃん」
ユウ「・・・まさかティーチが」
俺はエースを見送りながら、そう呟くのであった。そして船を島の運河から入っていき、浅瀬付近で停泊させた。
ゾロ「ん?なんだ」
錨を下ろそうとしたゾロがそう言う。すると、水中から亀の甲羅を背負ったアザラシが出てきた。
ルフィ「なんだありゃ?」
ビビ「あれは…クンフージュゴン!!」
ユウ「クンフージュゴン?」
ビビ「はい」
すると、一匹のジュゴンが何かを話し始める。
チョッパー「『ここを通りたければ、俺を倒していけ。嫌ならとっとと反対側から出ていけ』だって」
ウソップ「なんだと?」
するとウソップが、前に出る。
ウソップ「たかがジュゴンが、大きな事を言うな。俺様が一瞬で倒してやる!とぅ!!」
メリーから大きくジャンプし、ジュゴンに向かっていく。だが…
ビビ「ダメウソップさん!クンフージュゴンは強いのよ!!」
ウソップ「はうっ…」
ボコボコに殴られ、あっさり敗北したウソップがいた。
ゾロ「負けんなよ…」
ユウ「しかも簡単に…」
ルフィ「うおおおおおおおおっ!!!!」
ナミ「あっちに勝ってるのもいるけど?」
見ると、ウチの船長であるルフィは、ジュゴンに勝っていた。
ビビ「勝ってもダメなの!」
レモーネ「ダメなの?」
ビビ「ええ。クンフージュゴンは負けると、その相手に弟子入りするのが掟なの」
ジュゴン「クオッ!!」
ジュゴンは、ルフィに頭を下げる。
ゾロ「意外と武道派だな」
ユウ「だな」
そして話してる間にも、次々とジュゴンを増やしていってた。
ジュゴン『クオッ!』
ビビ「って、いつの間にか増えてるわよ!弟子!!」
もう普通に二桁はいるよな…そして、ユバに出発しようとしたのだが…
ゾロ「ちょっと待て。そいつら連れてくつもりか」
ルフィ「あぁ、ダメか?」
ユウ「駄目だ」
俺はルフィにそう言う。後ろにはルフィに弟子入りしたジュゴンが並んでいた。
ナミ「お兄ちゃんの言う通りよ」
ビビ「クンフージュゴンに、砂漠越えは無理よ」
レモーネ「流石にねぇ」
ナミ達3人がそう言うと、ジュゴンが寂しそうにルフィの足に抱きつく。
「「「うっ…可愛い」」」
ナミ「なんか可哀想な事してる気が…」
ビビ「私も…」
レモーネ「そうよね」
結局は、チョッパーが食料を渡して話をしてもらったのだった。やれやれ、途中で寄れたら町で食料を調達しないとな。
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