守護者に俺はなる!!!
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新しい仲間はトニー・トニー・チョッパー
ユウ「・・・・・・」
フカフカする。それに、暖かい。俺は死んだのか?それにしては、周りから音がする。ゴリゴリと音が聞こえる。もしかして俺はまだ生きてるのか?目を徐々に開けていく。
ユウ「・・・知らない天井だ」
「!!」
誰かが何かにぶつかり、物が落ちる音が聞こえた。ゆっくりと起き上がると、そこにいたのは青鼻のトナカイだった。怯えて隠れるトナカイ。しかし、隠れ方が反対だ。
ユウ「・・・逆だぞ」
俺が指摘すると、トナカイはゆっくりと体を壁に隠す。
「う、うるせェ人間!!後、お前大丈夫か?」
ユウ「喋った!?」
「ぎゃあああああっ!!!」
「うるっさいよチョッパー!!!」
トナカイと入れ替わりに、やたらスタイルのがいい婆さんが入ってきた。
「ヒ~ッヒッヒッヒッヒッヒッ!!体調はどうだい小僧!!ハッピーかい??」
ユウ「あんたは?」
「あたしゃ医者さ。Dr.くれは、ドクトリーヌと呼びな。ヒ~ッヒッヒッヒ」
ユウ「医者・・・じゃあここは・・・」
ドクトリーヌ「若さの秘訣かい?」
ユウ「聞いてない」
俺は素早くツッコム。
ドクトリーヌ「しかしよく生きてたね。お前さん、後3日すれば楽になれたのにね」
ユウ「どういう事だ?」
ドクトリーヌ「後3日で、お前さんは死んでたからだ。この病名はイオス。七日間で人を死なせる。100年も前に絶滅したと聞いたが、一応抗生剤を持ってて役に立ったよ」
ユウ「あの島か」
ドクトリーヌ「心当たりがあるのかい?呆れたねェ。まァ、暫く安静にしてな」
そしてドクトリーヌは奥に消えていった。再び俺は目を閉じて眠りについた。暫く寝ていると、今度は震動で目が覚める。
ユウ「今度は何だ?」
ドクトリーヌ「目が覚めたようだね♪」
ユウ「今度は何が起きたんだ?」
ドクトリーヌ「この国は・・・ドクロに負けたのさ。ヒッヒッヒ」
ユウ「・・・そうか」
俺は何故か納得した。
ドクトリーヌ「ところで、お前さんの連れが外にいるよ」
ドクトリーヌがそう言うと、そこにいたのはナミとビビだった。
ナミ「お兄ちゃん!!」
ビビ「ユウさん!!」
二人は俺に抱きつく。
ナミ「よかった!治ったのね!!」
レモーネ「そうね。顔色もだいぶいいわ」
ビビ「よかったわ」
ユウ「心配かけたな。それにビビ、俺のせいでアラバスタに行くのが遅れて」
ビビ「いいえ。皆が無事にアラバスタに行くことが大切よ」
その一言に、俺は思わずビビを抱き締める。
ユウ「本当に・・・ありがとう」
ビビ「い、いえ・・・そんな///」
ビビは顔を赤くしていた。
ナミ「・・・いつまで抱きついてんの!!」
レモーネ「そうよ!!」
ユウ「イテテテッ!?」
ナミとレモーネに耳を引っ張られる俺であった。体調も戻ったので、そろそろ出発しようとしたが、ドクトリーヌに止められる。少なくとも、後2日は安静にしていなきゃならないらしい。すると、ナミが鍵を取り出した。
ナミ「さっき聞いたけど、必要なんでしょ?武器庫の鍵」
ドルトン「それは武器庫の鍵!?」
ドクトリーヌ「このあたしに条件を突きつけるとはいい度胸だね。いいだろう、治療費はいらないよ。けど、ただしそれだけだ」
ナミ「だったら鍵は渡せないわ」
するとドクトリーヌが、指を指しながら言う。
ドクトリーヌ「奥の部屋に、コートと小僧の為の薬が置いてある。別に誰を見張りにつけるわけゃない。いいね、絶対に大人しくしてるんだよ」
そしてドクトリーヌは、男達を連れて出ていた。
ナミ「コートと薬を持って、今の内に逃げ出せってさ」
ビビ「私にもそう聞こえたわ」
レモーネ「何考えてるのかしら?」
ユウ「・・・フッ。あの人なりの言い方だろ。なら、お言葉に甘えてさっさと行くか」
俺は言われた通り、コートを着て薬をポーチに入れて、ルフィ達の所に行くのであった。門前で合流すると、後ろからチョッパーが走ってきた。
チョッパー「皆ソリに乗って!!山を下りるぞォ!!」
その後ろには、包丁をナイフ投げみたいに投げてくるドクトリーヌの姿があった。
ドクトリーヌ「待ちなァ!!!」
『んな・・・何ィ~~~~~~っ!!?』
俺達は、急いでソリに乗り込み山を下りた。そして途中で大砲の音が聞こえた為、一度止まる。すると、城があった場所がピンク色に光、まるで桜が咲いているようだった。
チョッパー「ウオオオオオオオオオッ!!!」
チョッパーは、桜が咲いてる方に向かって叫んでいた。
ナミ「綺麗・・・」
ゾロ「見事だ」
ユウ「そうだな」
俺達はそう思っていた。
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ドルトン「よかったのですか?あんな別れ方で」
ドクトリーヌ「湿っぽいのは嫌いでね。さァ、行っといで。バカ息子・・・」
「ドルトンさん!!」
男が1枚のカードを持ってやって来た。
ドルトン「どうしたんだ?」
「俺のポケットに、こんなカードが」
男からカードを取り出すと、1枚の絵が入っていた。
ドルトン「これは・・・」
ドクトリーヌ「どうしたんだい?」
ドルトン「これを」
ドルトンは絵をドクトリーヌに渡す。そこに描かれていたのは、チョッパーとドクトリーヌ、そしてヒルルクが笑顔で描かれていた。
ドクトリーヌ「・・・生意気な小僧だね」
ドルトン「彼も、悪魔の実の能力者?」
ドクトリーヌ「おそらくね。じゃなきゃ、カードを隠せるはずないさね」
ドルトン「・・・そうですね」
ドクトリーヌは、微笑みながら絵を眺めていた。
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