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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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ウエスターこそ裏切り者
武器提供キュアスティック
  第11話

 
前書き
 このエピソードも、元々の本編とタイトルが同じなので、記載しません。
 いきなり、イースが教会のあるときわ台駅前界隈を襲撃するシーンからスタートします。この有事の後、ミユキさんが待つ赤塚公園へ向かいますが、度重なる遅刻及び欠席行為に怒り、ダンスレッスンは中止されてしまいます。中止の上、以後、ダンスレッスンを行わないことに、何とか許しを請えようと、ミユキさんを追うことになります。 

 
 都営三田線 志村坂上駅停車中の地下鉄電車車内
 
 今日も地下鉄に乗って家路へ向かう美希と祈里。乗車している電車は志村坂上駅を出た。
 「ゴオーーーーーッ。ガタンゴトンガタンゴトン。」
 地上へ出たとたん。
 「ブーーーーッ、ブーーーッ。(マナーモードに設定している。)」
 「リンクルンに反応があるわ。」
 「どれどれ。」
 「何、緊急メールよ。」
 「こっちも見てみるわ。何々『東武東上線ときわ台駅前付近で怪物が出現。直ちに急行せよ。』
だって。」
 「次の志村三丁目で降りるわよ。」
 「うん。」
 電車は志村三丁目駅に近付いた。
 「キューーーーンキューーーーンキューーーーンキューーーーーウーーーーゥーーッ。プシュ、
ピンポンピンポン。」
 「ピューーッピューーッ。」
 「志村三丁目、志村三丁目。2番線は西高島平行き電車です。」
 「急ぐよ。まず、コインロッカーね。」
 「うん。」
 美希と祈里は階段を降りた。そして、改札を出た。
 「ピッ....ピッ。」
 「コインロッカーはどこかな。」
 「ここよ。ICカード対応よ。」
 「とりあえず、カバンを入れた。そして、Suicaの電子マネーで料金を精算し鍵を抜いた。」
 「行くよ。女子トイレへ。」
 「うん。」
 美希と祈里は女子トイレに入り、更に1つの個室へ入った。そして、変身準備に入った。
 「チェンジ。プリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 例の如くプリキュアに変身した。そして、トイレから出た。
 「ワッ、何者。」
 「モームスみたいな女の子が走って行ったわ。」
 ベリーとパインは志村三丁目駅舎を出た。そして、飛び立った。

 東武東上線 ときわ台駅前にある教会の出入口

 「ヤレッ、クビリストーラ・デ・ナケワメーケ3号。」
 「オマエハクビダアーーーーーッ。」
 「コロコロコロコロコロ。」
 「キャーーッ。」
 「ヒョイ。」
 「撃て、クビナケ3号。」
 「ピュピュピュピュ。」
 「キャーーッ。」
 「ツンツンツンツン。」
 「いたあ~い。こうなったらこれよ。」
 「ピーチは、リンクルンを差し出し横に開きある防具のファイルを呼んだ。」
 「2秒以上押してください。」
 「ハッ。」
 小さな盾のようなものがディスプレイから出て来た。
 「プリキュア・ワンダーバンクル。」
 「クッ、そんなもん出して来たか。引き続き撃て、クビナケ3号。」
 「クビダー。」
 「ピュピュピュピュ。」
 「コンコンコンコン。」
 「どんなもん。」
 「何、こんな防具も持っているとは。」
 すると、空からベリーとパインが近付き着陸態勢を取った。
 「何、また3人揃ってしまったか。」
 「ピーチ、お待たせ。」
 「待ってたよ。さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「何がレッツプリキュアだ。ヤレッ、クビナケ3号。」
 「オマエラクビダアーーーーーーッ。」
 「コロコロコロコロ。」
 「キャーーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイ。」
 「クビクビナケナケ。」
 「溝にハマって動けなくなったわ。」
 「こうなったら、一気にフィニッシュよ。」
 「OK。」
 ピーチは、ワンダーバンクルを引っ込めピーチロッドを呼び出す準備をした。
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ヒーリングブレアーーッ。」
 「シューーーッ。」
 「ウッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・エスポワールシャワーーーッ。」
 「シューーーッ。」
 「ウッ」
 「キィーーッ。」
 「パカッ。」
 ピーチは外部メモリーを差し込みキュアスティックを選択した。
 「2秒以上押してください。」
 2秒以上押した。
 「ハッ。」
 ディスプレイからキュアスティックが出て来た。そして、受け取った。
 「届け、愛のメロディ。ピーチロッド。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ラブサンシャイーーーン・フレーーーーーッシュ。」
 「ビューーーーン。」
 「シュッ。」
 「オマエラクビダアーーーーッ。シュワワシュワワ~ッ。」
 「やったあ、勝ったあ。」
 「幸せ幸せって、相変わらずくだらないね。覚えてらっしゃい。」
 イースは去った。
 プリキュア隊の3人は教会の出入口へ向かい報告をした。
 「コンコンコン。」
 「大丈夫よ。扉を開けて。」
 「畏まりました。」
 扉を開けた。
 「怪物がいない。」
 「良かった。」
 「プリキュア隊の皆さん、ありがとう。」
 「どういたしまして。」
 「それでは、私たちはこれにて失礼します。」
 「皆様、お幸せに。」
 「パチパチパチパチパチパチパチパチ。」
 プリキュア隊は飛び立った。
 挙式を行った一団は、披露宴会場へ向かった。
 「ベリー、パイン、これからどうするの。」
 「どうするのって、カバン志村三丁目駅のコインロッカーに預けているから、それを取りに行って
再び地下鉄に乗ってから、赤塚公園へ行くわね。」
 「OK。先に待ってるわよ。」
 「OK。」
 こうして、飛行中にピーチはベリーとパインの2人と別れた。
 「プリキュア隊が二手に別れたぞ。」
 「どうなっているんだ。」

 赤塚公園

 「遅いわね。今日も来ない。」
 「アッ、プリキュア隊だ。」
 「エッ。」
 ミユキは空を見上げた。
 「今日もなにかあったね。確か、東武東上線沿線の方から飛んで来たわ。」

 志村三丁目駅前界隈

 建物の陰で変身を解き、その後駅へ向かい駅舎内にいた。
 「ブッキー、コインロッカーの鍵ある。」
 「コレよ。」
 祈里はコインロッカーの鍵を差し込み開けた。そして、荷物を取り出した。
 「さあ、行くわよ。」
 「うん。」
 美希と祈里は自分のカバンを持ち、改札口へ向かった。

 赤塚公園内のトイレ
 
 変身を解いたラブ、何かを忘れていたことに気付いた。
 「しまった、ダンスレッスンへ行くのを忘れてた。」
 ラブはまっすぐレッスンを行っている場所へ直行した。

 一方、美希と祈里は、西高島平行き地下鉄電車に乗車している。

 「ガタンゴトンガタンゴトン。」
 「次は西台、西台です。」
 「まだ4分かかるね。」
 「ダンスレッスン、遅刻してしまったね。」
 「ミユキさん、怒っていないかしら。」

 赤塚公園内ダンスレッスン会場

 「ミユキさん。」
 「今日も遅刻よ。他の2人、まだ地下鉄に乗って移動中なの。」
 「すみません。」
 「今日は中止よ。度重なる遅刻と欠席、次回以降の約束もできないわねえ。」
 「そ、そんなあ。あのう、これにはワケがありまして。」
 「言い訳など聞きたくないわ。事務所へ帰る。」
 「ミユキは去った。」

 赤塚公園内ドーナツカフェ

 「あれ、ミユキちゃんじゃねえかい。機嫌悪いぜ。一体、どうしたんでい。」
 ミユキは高島平駅へ向かった。
 「やっぱり、事務所へ帰るんでい。」
 「カオルちゃーーーん。」
 「お嬢ちゃん、どうしたんでい。」

 高島平駅 プラットホーム

 美希と祈里が乗車した地下鉄が到着しようとしていた。
 「キューーーーンキューーーンキューーーーンキューーーーウーーーーーゥーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーッピューーッ。」
 「高島平、高島平。4番線は西高島平行き電車です。」
 「着いたわ。」
 「急ごう。」
 「うん。」
 美希と祈里は急いで階段を降り、改札口を通過した。
 「ピッ....ピッ。」
 駅舎を出て、赤塚公園へ向かった。すると......
 「あれっ、ミユキさんでは。」
 「ミユキさん。」
 ミユキは無言だった。
 「やっぱり、怒らせてしまったのかしら。」
 「度重なる遅刻と欠席で、本気で怒らせたような気がする。」
 「ラブちゃんはどうしてるだろう。」
 「ドーナツカフェにいるのでは。」
 「とりあえず、行ってみよう。」
 「うん。」

 再び、ドーナツカフェでは

 「エーーン、エーーン。」
 「一体、どうしんだんでい。」
 「ミユキさんのダンスレッスン受けられなくなったよ~う。」
 「何、ダンスのDVDを見て自分で練習するんでい。」
 「DVD買うおこづかい無いよーーーーう。エーーン、エーーン。」
 「しょうがないでい。」

 すると

 「お嬢ちゃん、青いブレザーと黄色いブレザーのお嬢ちゃんが来たでい。」
 「ミキタン、ブッキー。」
 「ラブちゃん。」
 「レッスン、受けられなくなったよぉーーーーっ。エーーン、エーーン。」
 「泣かれてばかりで困るでい。なぐさめてあげるんでい。」
 「はい。」
 「ラブ、やっぱり、今回の有事が響いたわね。」
 「仕方ないわよ。でも、余裕のある日時を選択しなかったのも悪いののよ。」
 「特に、平日。」
 「移動時間ギリギリではダメでしょ。」
 「ミユキさんはプロダンサーでもあるから、スケジュールの折り合いも考えなけれはならないよ。」
 「その通りでい。君たち、学生だから分からないことがたくさんあるんでい。」
 「そうなの。」
 「ミユキさんだって生活かけているんでい。」
 「そうだよね。」
 「ラブちゃん焦り過ぎよ。」
 「本当、その通りでい。『急いては事を仕損じる。』って、言うでい。」
 「流石はカオルちゃんね。」
 「私、何が何でもミユキさんに謝罪したい。」
 「でも、どうやって見つけるのよ。」
 「確か、ミユキさんには弟さんがいるはず。しかも、幼なじみでラブちゃんのクラスメートよ。」
 「誰。」
 「ほら、忘れたの。」
 「大輔君よ。」
 「大輔君。」
 「そうよ。」
 「聞いてみて。もしかしたら、ミユキさんのスケジュール知っているはずよ。」
 「うん、分かった。明日、聞いてみる。」
 ラブたち3人はドーナツカフェを後にした。
 「終わった終わった。後片付けするでい。」
 「カオル。」
 「また、ジュリアーノ。」
 「今日の売り上げ、集金に来たわ。」
 「トホホホホホホホ。」

 夜、桃園家ラブの部屋

 「ラブはん、相当重症でっせ。」
 「キュアキュア。」
 「こんな元気ないラブはん、初めてでっせ。」
 「フィリップ~ウ。」
 「浮かせてどないすんねん。」
 「フィリップ~ウ。」
 ラブの元気の無さは致命的だった。

 翌朝
 
 今日は珍しく早めにラブは学校へ向かった。
 「おはようございます。」
 「ラブちゃんいますか。」
 「もう行ったで。」
 「フェレットがしゃべった。」
 「可愛い。」
 「そうでっか。」
 「先に行ったのね。」
 「ヘエ。」
 「それでは失礼します。」
 バス通学の女子高生たちは去った。

 一方、ラブは

 「おはよう。どうした、ラブ。」
 「大輔君。」
 「元気がないけど。」
 「ダンスの教習、受けられなくなったよ。エーーーン、エーーーン。」
 「オイオイ、こんな所で泣くなよ。」
 「あら、あの男。女の子泣かして。」
 「最低ね。」
 「おいおい頼むから泣いてくれるな。」
 「エーーーン、エーーーン。」
 「誰から教習を受けているのか。」
 「ミユキさん。」
 「ア、姉貴か。」
 「どうしても、謝罪したいの。スケジュール教えてくれる。」
 「分かった、分かった。昼休み、食堂へ来てくれるか。」
 「うん。」
 「その時に詳しいスケジュールを教えよう。」
 「ありがとう。」

 昼休み

 「ラブさん、今日はここで食うの。」
 「いつも弁当持ちなのに珍しい。」
 「大輔君、スケジュール教えて。」
 「ここに書いてある。見るだけだぞ。」
 ラブは、今日の放課後以後のスケジュールのメモを取り始めた。

 鳥越高校

 「ミユキ先輩からダンス教習受けられなくなった。」
 「ミユキさんってこの学校のOGで確か、トリニティのリーダーの人。ヤバイわよ。私も教習受けたいのに。」
 「ごめん。ラブちゃんが無理な時間を選択するから、帰って来る時間ギリギリなんだから。」
 「配慮が無いねえ。電車通学していることを。」
 すると、美希のリンクルンに着信が入った。
 「もしもし、ラブ。何か進展あった。」
 「ミキタン。ミユキさんのスケジュール掴んで来たわ。帰宅途中の駅で合流したいんだけど。」
 「どこが良いの、新宿、池袋、巣鴨。」
 「護国寺。」
 「有楽町線の駅ね。東武東上線で行くの。」
 「東上線の駅は遠い。三田線で行くわ。」
 「じゃあ、巣鴨ね。」
 「巣鴨なら、分かりやすい待ち合わせ場所があるからいいね。」
 「うん。」
 「じゃあ、ブッキーにも連絡して。」
 「うん。」
 通話を切った。
 「あの娘、都心へ来るらしいよ。」
 「地元の都立高校へ通っている子。」
 「そうよ。中学までの同級生だからね。」

 白詰草女子学園高等部

 「ブッキー、ちょっと元気がないね。どうしたの。」
 「何でもない。」
 「嘘でしょ。最近、成績はよくないし、獣医目指すのあきらめたの。」
 「そうじゃない。」
 祈里のリンクルンに着信が入った。
 「もしもし、ラブちゃん。」
 「今日放課後、ミユキさんを探しに行くわ。」
 「行くの。どこで待ち合わせるの。」
 「ミキタンと相談したのだけど、巣鴨駅はどう。」
 「巣鴨ね。分かったわ。」
 「それじゃあよろしくね。」
 通話を切られた。
 「ダンスやめた方が良いと思うけど。学問について行けなくて、落第になるわよ。」
 「だけど、賭けてみる。」
 「変わったわね。」

 再び、四ツ葉高校では

 「地下鉄で行くのか。」
 「うん。」
 「なら、このチケットを駅で購入しておくと良いぜ。」
 「どんなの。」
 「都営地下鉄・東京メトロ一日乗車券。」
 「それって、どんなチケット。」
 「地下鉄2社共通でその日乗り放題だぞ。」
 「いくら。」
 「千円で売っているぜ。」
 「千円。」
 「いちいち、乗る度にチケットを買っていたら、もっとお金がかかるぜ。」
 「分かったわ。」
 「放課後、俺も行く予定だけど一緒に行くか。」
 「イヤだ。」

 放課後

 ラブは高島平駅へ到着した。同じ地下鉄で通学するクラスメートと共に。
 「ラブちゃん、地元なのに、地下鉄に乗るの。」
 「そう。これを買えばいいね。」
 ラブは券売機に千円を入れた。そして、共通フリー券を選択した。
 「これなら、地下鉄乗り放題ね。」
 「一緒に乗る。」
 「うん。」
 ラブたちは、改札口へ向かった。そして....
 [ピッ....ピッ....ピッ....カシャスルスルっとパツ。」
 「チケット出てきた。」
 「何喜んでるの。」
 「みんなカードだね。」
 「定期券だからカードだよ。PASMOの定期券よ。」
 「あれっ、ミキタンとブッキーのと違う。」
 「あの娘たち、JRで通っているでしょ。」
 「中野と大崎だからね。」
 「それはSuicaよ。使ったことないの。」
 「うん。地元だからね。」
 「良いわね、通うのも楽で。」
 ラブたちはホームに着いた。
 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく1番線に巣鴨、大手町、目黒方面東急線直通日吉行きが到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」

 一方、祈里は大崎駅に到着した。

 「今日も速達線で池袋ね。池袋でミキタンと待ち合わせの約束したからね。」

 美希も中野駅に到着した。

 「まずは、ノンストップの快速に乗って、新宿駅から速達線で池袋ね。どっちも、ノンストップで
行っちゃうからね。」

 日吉行地下鉄電車車内

駅へ着く度、順次、同級生・クラスメートが降りて行きます。新板橋駅発車後はラブだけになった。

 数分後

 「次は巣鴨、巣鴨。山手線は、中程の階段をご利用ください。お出口は右側です。」
 「やったあ。もうすぐだ。」
 「ゴオーーーーーーーーッ。」
 2分後、電車は巣鴨駅に到着した。

 池袋駅山手線外回りホーム

 「例の場所で待っていれば、ブッキーは来るね。」
 しばらくして
 「ブッキー。」
 「ミキタン、お待たせ。」
 「ラブちゃん、今頃巣鴨の連絡改札口で待っているはずよ。」
 「急ごう。」
 「うん。」
 「ピコピコピコピコピーーーン。」

 巣鴨駅JR駅舎内

 「ミキタン、ブッキーまだかな。ああ、退屈。」
 5分後、美希と祈里が乗っている山手線電車が到着した。
 「巣鴨、巣鴨。都営地下鉄三田線はお乗換。1番線上野・東京方面行き間もなく発車します。次
は駒込、駒込です。」
 発車メロディーせせらぎが鳴った。
 「ドアが閉まります。ご注意ください。」
 「ピッピッピッピッスルスルピッスルスル。」
 「見かけないねえ。あっいた。ミキターーン、ブッキーー。」
 「ラブちゃん。良かった、待ち合わせの場所にいて。」
 「ピッ....ピッ。」
 「JRとの共通フリー券もあるのに。」
 「だって、余計高いもん。」
 「ラブちゃんの小遣いでは高嶺の花ね。貧乏だから。」
 「私たちの方が地下鉄、別運賃になるわよ。この駅でラブちゃんが持っている同じチケット買って
来るわ。」
 「そう。」

 都営地下鉄巣鴨駅

 「最初の目的地は護国寺だったよね。運賃表見てこんなに高いわよ。」
 「飯田橋まで安いのに。」
 「飯田橋から会社が変わるのよ。」
 「ラブちゃんが乗って来たのは都営地下鉄。飯田橋から護国寺まで乗る地下鉄は東京メトロよ。
会社が違うからそれぞれ別運賃で計算されるのよ。」
 「エッ、そうなんだ。」
 「だから、SuicaのSFで利用するワケには行かないの。」
 「だから、チケットを買うのよ。」
 美希と祈里は、券売機で地下鉄共通フリー券を購入した。

 しばらくして

 「買ってきたわ。」
 「ラブ、行くわよ。」
 「うん。」
 ラブたち3人は、都営地下鉄巣鴨駅の改札を通過しようとしている
 「カシャスルスルスルっとパッ。カシャスルスルスルっとパッ。カシャスルスルスルっとパッ。」
 「ピッピッじゃないから慣れないわね。本当、こんなチケット久しぶりに使ったからね。」
 3人はまず、大手町、目黒方面行きに乗って春日へ向かった。

 数分後、春日駅
 
 春日で大江戸線に乗り換えるべく3番ホームへ向かった。
 「ここもホームドアがある。」
 「大江戸線は新しい路線だからね。」
 「ラブちゃん分かる。」
 「次の飯田橋でまた乗り換えよ。」
 「うん。」
 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく3番線に飯田橋経由都庁前行き電車が到着します。ホームドアから離れてお待ちください。」
 「一緒だ。」
 「でも、浅草線はまだ、ホームドアが無いからアナウンスは異なるわよ。」
 「へえーーー。」
 「フォン。ゴオーーーーーッ、キューーンキューーンキューーンキューーンキュウーーーーーウーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーッピューーッ。」
 「同じ効果音だ。」
 「都営地下鉄だからね。」
 「さあ、乗るよ。」
 「うん。」
 ラブ、美希、祈里の3人は、都営大江戸線の電車に乗り込んだ。
 「タタタタタンタンタタタタタンチャラララーン。」
 「プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッ、キューーンキューーンキューーンキューーーーーン。」
 「次は飯田橋、飯田橋。東西線、有楽町線、南北線、JR線はお乗換えです。お乗換えは、前方の階段をご利用ください。お出口は右側です。」
 2分後、ラブたちの乗っている地下鉄電車は飯田橋に到着した。

 東京メトロとの連絡改札口

 「連絡口があるでしょ。」
 「こんなところに改札口があるのよ。」
 「そうなんだ。」
 「これが、会社の壁ってヤツよ。」
 「通過するよ。」
 「スルッとパッ、スルッとパッ、スルッとパッ。」
 3人は護国寺へ行く地下鉄有楽町線のホームへ向かった。

 東京メトロ飯田橋駅 有楽町線ホーム

 「和光市に川越市。」
 「この電車、東武東上線へ直通運転している。のよ。」
 「やっぱ、自転車で東武練馬駅へ行けば良かったかなあ。」
 「あら、東武練馬駅では、有楽町線電車に乗れないわよ。」
 「西隣の下赤塚か成増へ行かないと有楽町線には乗れないわよ。」
 「意地悪だな。下赤塚で曲がって行くなんて。」
 「仕方がないわよ。」
 すると
 「間もなく4番線に池袋、小竹向原方面和光市行き電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン、ゴオーーーーーーッキューーンキューーンキューーンキューーンキュウーーーーーウーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「飯田橋、飯田橋。」
 ラブたち3人は乗り込んだ。
 「東西線、南北線、都営大江戸線、JR線はお乗換えです。4番のりばは池袋、小竹向原方面和光市行き電車です。」
 発車メロディー星のゆくえが鳴った。
 「ドアが閉まります。手荷物をお引きください。無理なご乗車はおやめください。」
 「プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッ、キューーンキューーンキューーンキューーン。」
 「ラブちゃん、護国寺は次の次よ。」
 「うん。」

 2分後、途中の江戸川橋駅を発車した。

 「次は護国寺、護国寺です。」
 「やったあ、もうすぐだ。」

 更に、1分後

 「足元にご注意ください。出口は右側です。」
 「キューーンキューーンキューーンキューーンキュウーーーーーウーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「着いたあ。」
 ラブたち3人は、目的地の護国寺に到着した。改札を出た後、南出口へ向かった。そして、地上に出た。
 「もうすぐね。」
 「どこへ行くの。」
 「四葉出版よ。ここで、グラビア撮影行っているらしいから。」
 3人は四葉出版へ向かい到着した。
 「着いたわ。」
 「入るわよ。」

 四葉出版受付

 「申し訳ございません。一般の方は立ち入り禁止となったおります。」
 「ガーーーン。」
 「仕方ないわね。」
 「次へ行こう。」
 「次はどこ、赤坂よ。」
 「港区。大分かかるわよ。」

 四葉出版内撮影スタジオ

 トリニティは、グラビアの撮影を行っている最中だった。
 「カシャ、カシャ。」
 「いいねいいねえ。」
 「カシャ、カシャ。」
 ここのは弟、大輔もいた。
 「どうやら、ラブちゃ んたち向かって来るそうです。」
 「あの桃園家の娘。」
 「知っているのですか。」
 「そうよ、2ヶ月前板橋区立文化会館での興行、危うくメチャクチャにされそうだったのを、マイク持って怪物に立ち向かってミユキを助けたのよ。」
 「ええっ、そんなことがあったのですか。」
 「そうよ。」
 「ラブちゃん、相当思い入れがあるなあ。」
 「カシャ、カシャ。」
 「撮影は終了しました。」
 「お疲れ様。ミユキ、ちょっと話があるの。」
 「ハイ、マネージャー。」
 「どうしたの最近、表情が変だけど。まだ、桃園家の娘さんを1人で教えてるの。」
 「ハイ、そうですがもうやめました。時間にルーズですから。」
 「そんなことがあったの。」
 「何で1人で。」
 「ミユキ、トリニティは3人で常に行動しているのよ。あなただけの個人行動を認めるワケには行かないわ。確かに桃園家の娘には恩義はあるけと、トリニティの芸能活動にも支障を来たすわ。」
 「どうすれは良い。」
 「時間にルーズで我々の活動に支障を来たしているのも確か。ここは、社会の厳しさを教えてい
く上でも、娘さんたちの反省の態度があるかどうか見定める意味でも当分、厳格な対処をしましょ
う。」
 「流石はマネージャー。」
 「大輔君、分かったら、警備関係者呼んでください。近付けないようにするから。」
 「ハイ。」
 大輔は警備関係者を呼びに行った。

 護国寺駅

 「ねえ、赤坂ってどう行けばいいの。」
 「有楽町で乗換ね。そこから名前違いだけど、日比谷駅から千代田線に乗って行けば、赤坂へ
行けるわ。」
 「ややこしいね。」
 「ラブちゃん、行くわよ。」
 3人は赤坂へ向かい始めた。

 四葉出版

 「関係者来ました。」
 「ご苦労。」
 「護衛します。」
 トリニティは四葉出版を出ようとしていた。すると....
 「あれ、いないわね。」
 「先回りして向かっているのかしら。」
 「大輔君は地下鉄で行って。」
 「ハイ。」
 トリニティの面ツ成々は事務所の車に乗り込んだ。そして、出発した。

 数十分後
 
 ラブたちは赤坂駅に到着した。
 「次は、EBSでラジオとテレビのバラエティー番組出演よ。」
 「ラジオは確か公開中継よ。」
 「その公開場所へ行ってみよう。」
 ラブたち3人は地上へ出た。そこにあの女がいた。東せつなである。
 「フフフフフ。来たわね。ミユキだの幸せだの何を考えているのかしら。」
 「まだ時間があるから空いてるわね。」
 「今のうちに並んでおくよ。後から、たくさん人がくるわよ。」
 「うん。」

 EBS公開スタジオ前

 ラジオの公開放送が始まった。そして....
 「ミ、ミユキさん。」
 「ワーーー。」
 「キャーーーッ。」
 後の観客の押されて、追い出された感じになってしまった。
 「ダメだわ。」
 「こうなったら、裏へ回ろう。」
 「うん。」
 ラブたち3人は、EBSの裏側へ回った。もちろん、アポなしでは入れない。

 一方、トリニティは

 「ミユキ、うまく言ってくれるかしら。」
 「久しぶりの新作エクササイズDVDだからね。」
 「大丈夫。リーダーを信じなければダメよ。」
 すると、ラジオ番組の出演を終了したミユキが出て来た。
 「どうだった。」
 「バッチリよ。」
 「しっかりアピールして。次はテレビよ。」
 「ハイ。」
 ミユキたちは、次のテレビ放送のスタジオへ向かった。

 一方、ラブたち3人は

 「退屈ね。」
 「まだかしら。」

 数十分後、トリニティは

 「バッチリよ。」
 「ご苦労。次は、エクササイズDVDの録画で六本木のTAA放送局へ向かうわよ。」
 「ハイ。」
 トリニティの面々は、EBSを出ることにした。

 再び、ラブたち3人は

 「まだかなぁ。アッ。ミユキさーーーーん。」
 トリニティの面々は無言で事務所の車へ向かった。
 「何ですか。」
 「私たちは知り合いです。」
 「聞いてはおりません。お下がりください。」
 「そんなあ。」
 トリニティの面々は、全員車に乗り込み出発した。
 「待ってえ、ミユキさーーーん。」
 ラブはしつこく車を追った。しかし、引き離された。ミユキは終始無言だった。

 一方、美希と祈里は

 「ラブちゃんどこ行ったのよ。」
 「事務所の車は確か、乃木坂の方へ向かったわ。」
 「追っかけよう。」
 「うん。」

 一方、逸れてしまったラブは

 「確か六本木だったよね。こっちの通りへ行こうか。」
 すると突然、東せつなが姿を現した。
 「せつなさん。」
 「どうしたのラブちゃん。せっかくだから、こちらの公園で話をしない。」
 「うん。」

 檜町公園

 せつなとラブは、公園内のベンチに座った。
 「せつなさん私、ミユキさんを怒らせてしまったの。」
 「何で。」
 「ダンスレッスン、受講していたのだけど、時間にルーズで遅刻と欠席を繰り返してしまったの。そしたら、ミユキさんを怒らせてしまって2度とレッスンできなくなったの。私、これからどうしたらいいの、エーーン、エーーン。」
 「占って進ぜようか。もちろん、タダじゃないよ。」
 「いくらなの。」
 「学割料金で千円いただくわ。」
 「仕方ないね。ハイ。」
 せつなは、千円札をポケットに入れた。そして、別のポケットからトランプを取り出した。
 「今回はトランプ占いで占って進ぜよう。」
 せつなはトランプをシャッフルした。
 「結果が出たぞ。」
 「どうなの。」
 「ミユキさんと縁を切りなさい。」
 「そんなあ。」
 「ならば、このトランプ引くが良い。」
 「これっ。」
 ラブは、1枚出っぱてるトランプを引いた。
 「こ、これはジョーカー。」
 「どうだ。」
 「何で絶縁しなければならないの。」
 「ダンスレッスンなら、ダンスのDVDでも見ながら自分で練習することは十分可能だよ。」
 「イヤだ。お金がかかるもん。」
 「貧しいね、あなた。お母さんも共働きだからね。」
 「悪かったわね。」
 すると、街頭テレビの映像からミユキが姿を現した。
 「アッ、ミユキさん。」
 「本日はゲストとして、ダンスユニット『トリニティ』のリーダーでもあります、ミユキさんに来ていただきました。」
 「ミユキさん、こんばんわ。」
 「こんばんわ。」
 「トリニティの新作エクササイズのDVDが出るそうですね。」
 「ハイ、4月21日発売『トリニティ・ニューエクササイズ』のDVDです。ダイエット、日々の健康に効果のあるダンスをたくさん盛り込みました。皆さん、是非お買い求めください。」
 「今、DVDの映像見せております。健康的で誰もが動かせれそうなダンスアクションですね。」
 「ハイ、無理で無駄な動作もなく効果的な振りを考えてみました。」
 「ところでミユキさん。最近、何かありましたか。」
 「ハイ、昔のアタシにそっくりな子と出会ったのです。」
 「その子はどんな子ですか。」
 「女子高生です。」
 「女子高生ですか。憧れる子も多いのでは。」
 「それもそうですね。だだ、時間にルーズなのがタマに傷で、常習的になってしまったのでキツく叱りました。」
 「そうですか。現代っ子はルーズな子が多いからね。」
 「だからこそ、他の子に負けてもらっては困るのです。」
 「そうですよね。他にもあなたに憧れて練習する子はだくさん出て来ますからね。」
 「だから、その子にプロを目指して欲しいのです。誰にも負けない気迫で。」
 「そうですか。うまく行けば、トリニティの妹分のユニットが誕生するかもしれませんね。」
 「もちろん、目指していただきますわよ。アマチュアで満足するよりも、是非プロを目指していただき、プロになって、プロだからこそ味わえる喜びと楽しさを教えてあげたいの。」
 「素晴らしいですね。」
 「だからこそ、あの娘に言いたい。プロだからこその本気の喜びと幸せを教えたいのです。」
 「本気の喜びと幸せか。」
 「せつなさん、ありがとう。」
 ラブは檜町公園を後にし、六本木にあるTAAへ向かった。
 「ケッ、うまくいかないね。後を付いて行くわ。」

 再び、美希と祈里は

 「ラブちゃん、どこへ行ったの。」
 「乃木坂から迷ってしまう。」
 「ここは、スウィーツ王国へ通話しようか。ラブちゃんまだ電源切ったままよ。」

 TAA

 ラブは、六本木にあるTAAに着いた。そして入った。
 またしても、ゲートと警備員に阻まれた。
 「一般の方、立入禁止だぜ。」
 「大輔君。」
 「今、アポ取ってあげてるぜ。」
 「そうですか。桃園の娘さん、お通しいたします。」
 「よし、行くぜ。」
 「大輔はゲートを通過した。」
 「さあ、来な。」
 「良いの。」
 「どうぞ。トリニティのマネージャーから許可を得ております。」
 「ラブはゲートを通過した。」

 一方、せつなは

 「ヤバイわ。警備が厳重。スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様が我が僕。」
 「ここは、大ジャンプして屋上から侵入するか。」
 「ハッ。」
 「ん、何だトンビか。」

 TAAにいるラブと大輔は

 「ここで待ってくれよ。奥のスタジオでエクササイズ撮影行って最中だからな。」
 「うん。」
 しばらくして。
 「フフフフフ、見つけたわ。」
 「ピーチ、覚悟しな。ナケワメーケ7号我に仕えよ。」
 「シューーーーッ、ペタッ。」
 「グングングングン。」
 「ヨーーーーイ、アクショーーーーン。」
 「キャーーーーッ。」
 「うわっ、怪物だ逃げろーーーっ。」
 「キャーーーーッ。」
 ナケワメーケ7号は動き出した。
 「アクション。」
 「キャーーーッ。」
 「ヒョイ。」
 「バシン。」

 再び、美希と祈里は

 「緊急メールが来たわ。」
 「場所はどこ。」
 「六本木のTAA放送局よ。」
 「急ごう。」
 「うん。」
 美希と祈里は、乃木坂から六本木へ急行し始めた。

 TAA

 「キャーーーーッ。」
 「バリン。」
 「もう放置できないわ。変身よ。」
 ラブはリンクルンを差し出し、外部メモリーを差し込み90度に捻った。
 「チェンジ。プリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 ラブはプリキュアに変身した。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ヘッ、てめえ1人かい。ヤレッ、ナケワメーケ7号。」
 「アクショーーーーン( {畏まりました)。」
 「ブーーーン。」
 「ヒョイ。」
 「ドーーーン。」
 「このままでは中がメチャクチャになってしまう。屋上へ誘導よ。」
 「カーーーット。」
 「ブーーーーン。」
 「ヒョイ、ヒョイヒョイ。」
 「どこへ行く気だ。」
 「ヘヘッ。ここまでおいで。」

 再び、美希と祈里は

 「六本木へ着いたわ。」
 「アレよ。」
 「メールで言ってたTAA。」
 「そうよ。急ごう。」

 TAA

 ピーチとイース及びナケワメーケ7号共屋上にいる
 「アクショーーーン。」
 「パンパンパンパン。」
 「ヒョイヒョイヒョイヒョイ。」
 「タアーーーーッ。」
 「バコン。」
 「き、効いていない。」
 「1人で倒せると思ってるの。」

 TAA前

 美希と祈里は警察の張った規制線を突破しようとしていた。
 「待ちなさい。ここは危険です。お下がりください。」
 「ちょっと待ってよ。」
 「あたしたちプリキュア隊よ。」
 「何を言う、タダの女子高生ではないか。」
 「ダメだね。」
 「ここは一旦下がろう。」
 美希と祈里は、1台の1BOXカーの陰に隠れた。2人共リンクルンを取り出し外部メモリーを差し込み90度に捻った。
 「チェンジ。プリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 美希と祈里はプリキュアに変身した。そして、規制線へ向かった。
 「プリキュア隊です。」
 「ハッ。どうぞ、お通りください。」
 ベリーとパインは規制線を通過した。

 TAA屋上

 「カーーーーット。」
 「ピュピュッ、ピュピュッ。」
 「しまった。」
 「クルクルクル。」
 「チキショーーーッ。」
 「ブンブン振り回しておやり。」
 「ブーーンブーーーン。」
 「キャーーーッ。」
 すると
 「何。」
 「ピーチ。」
 「来てくれたの。」
 「連絡が無かったから心配したわよ。」
 「まずはこれね。プリキュア・ウォーターシューーーート。」
 「プュシュッ。ジャーーーーーッ。」
 「ウゴゴウゴゴウゴゴ。」
 「解けた。」
 「ベリー、パイン、啖呵切ってよ。」
 「OK。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「またしても3人揃ったか。ヤレッ、ナケワメーケ7号。」
 「そうは行かないよ。」
 「あなたは。」
 「ゲッ、このアマ。」
 「あたしは、ダンスユニット『トリニティ』のメンバーレイカよ。この女のことはあたしに任せて、君たちは怪物を討伐して。」
 「ハイ。」
 「またあなたね。」
 「何を。」
 命令系統を失ったナケワメーケ7号はオドオドしていた。
 「機械系ねならはこれね。プリキュア・サンダーーー。」
 「バチッ、ビリビリビリビリ。」
 「ウゴォーーーーーーーッ。」
 回路がショートした。
 「しまった、7号」
 「バコッ、ボコッ。」
 「おらあ、まだやる気か。」
 「ウグウグウグ苦しい。」
 「ショートしたね。一気に加えるわよ。」
 「OK。」
 プリキュアの3人は一斉にジャンプした。そして....
 「トリプルプリキュア・キィーーーーーック。」
 「バコバコバコ。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ドスン。」
 「離してくれ。」
 「観念したか。自首しな。」
 レイカは掴んだむなぐらを離した。
 「誰が、覚えてらっしゃい。」
 イースはワープして去った。
 「しまった。逃げられた。」
 「レイカさんありがとう。」
 「ああ。」
 「さあ、仕上げるわよ。今回は私1人で充分。」
 「キィーーッ。」
 ピーチはリンクルンを出し横に開いた。ピルンを差し込んだ。キュアスティックのコマンドを選択した。
 「2秒以上押してください。」
 ピーチは2秒以上押した。
 「ハッ。」
 ディスプレイからキュアスティックが出て来た。そして、受け取った。
 「届け、愛のメロディー。ピーチロッド。」
 「ドレミファソラシド。カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ラブサンシャイーーーーン・フレーーーーーッシュ。」
 「ビューーーーン。シュッ。」
 「ウッ。」
 「ハアーーーーーッ。」
 「カーーーーット。シュワワシュワワーーーッ。」
 「やったあ。」
 「勝ったあ。」
 「ご苦労。騒ぎで撮影が中断されたからここへ来たのよ。」
 「ミユキさん。ナナさん。」
 「ラブちゃんがキュアピーチであることを、私たちは知っているからね。」
 「エエッ。」
 「ピーチ、何をしたの。」
 「ごめん。ベリーとパインが就任前、お母さんと共に板橋区立文化会館で開催した興行を危うく
中止されるところを救ったのよ。」
 「それで、皆さんが知っているのですか。」
 「そう。」
 「大輔君は知っているの。」
 「彼には教えていない。正義の掟に従い、他言は一切していないのよ。スタジオで待たしておる
わ。」
 「ありがとうございます。」
 「2人増えたね。誰だかさっしはつくわ。青いのは美希ちゃんで黄色いのは祈里ちゃんでしょ。」
 「何で分かるの。」
 「私が誰か、いずれ分かる時は来るわ。」
 「マネージャーさん、ここで謝罪してよろしいですか。」
 「ミユキ。」
 「ハイ。」
 「ここで謝罪しても、許してあげる。」
 「良いですよ。」
 「ならば、面と向かって謝罪しなさい。」
 「ハイ。」
 プリキュアの3人とミユキは対面状態になった。
 「申し訳ございませんでした。」
 「今度から気を付けてね。必ず約束は守って。」
 「ハイ。」
 「この格好でスタジオへ行くワケには行かないでしょ。」
 「途中の女子トイレで変身を解くように。」
 「ハイ。」
 プリキュア隊とトリニティのご一行は、建物の中へ入り女子トイレへ向かった。

 しばらくして

 「ここよ、行って来なさい。」
 「ハイ。」
 プリキュア隊3人は女子トイレへ入って行った。そして、変身を解いた。
 「お待たせしました。」
 「ラブ、美希、祈里に戻ったわね。さあ、行きましょう。」
 「ハイ。」
 トリニティ一行とラブたち3人は、更に階段を降りてスタジオへ向かった。

 TAA内撮影スタジオ

 着いたわよ。
 「お疲れ様です。美希ちゃん、祈里ちゃんも来ていたのか。」
 「そうよ。」
 「ミユキさん。」
 「何、ラブちゃん」
 「今度こそ、本気で幸せゲット目指します。」
 「頑張ってよ。今までのようなことしていたら幸せゲットにはならないわ。まあ、『努力せずにして幸せは来ず。』よ。」
 「ハイ。」
 「大輔君、アレを持って来て。」
 「ハイ。」
 「ラブちゃん、私のことも覚えているね。」
 「ナナさん。」
 「これからは、私とレイカさんもレッスンに協力するからね。」
 「ハイ。」
 「イース逃がしちゃったのは悔しいねえ。」
 「レイカさん。」
 「相変わらず頼もしいね。」
 「日頃から体を鍛えてるからよ。ルーズなことをしたら幸せ逃げて行くわよ。イースを観念できるよう、お互いに頑張りましょう。」
 「ハイ、レイカさん。」
 「さあ、君たちにはこれをあげよう。」
 「これは。」
 「今度、新発売予定のエクササイズDVDの体験版とコントローラーマットよ。」
 「これがあれば、レッスンを受けられなくても、家で練習できるぜ。」
 「いずれ発売日以降、エクササイズDVDをお送りするわ。」
 「ハイ。」
 「ミユキ、ナナ、レイカ。撮影再開よ。スタンバイして。」
 「ハイ。」
 「トリニティの3人はステージへ向かった。」
 「それから、レッスンの受講時間に間に合わなかったり、来れない場合、この名刺を渡すから必
ず連絡して。」
 「ハイ。」
 マネージャーはラブたち3人に名刺を渡した。
 「さあ、もうすぐ始まるわよ。見学して行って。」
 「ハイ。」
 エクササイズ映像撮影が始まった。
 しばらくして
 「素敵。」
 「たまらないね。」
 「これがプロのダンスなの。」
 ラブたち3人は自然と体が動いた。
 「ミユキさん、絶対に誓うよ。本気の幸せゲットすることを。」

 完 
 

 
後書き
 許しを請うことに成功したラブたち3人。今後も、ダンスレッスンが開催されて良かった。 
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