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ドリトル先生と学園の動物達

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第九幕その三

「日本人も学校を作っていたんだ」
「そうだよ、王子の国以上にね」
「学校が建てられて」
「先生が来て教育を行っていたんだ」
「そうだったんだ」
「そういえば台湾ってね」
 王子はこの国についてです、これまで聞いたことをお話するのでした。
「凄いお金持ちの国だよね」
「うん、かなりのものだよ」
「そうなったのは日本だったからなんだ」
「日本の統治が台湾の今の基礎を築いたんだよ」
「あれだけの国になったんだ」
「そうだよ、日本の統治は確かに問題もあったけれど」
 それでもというのです。
「台湾があそこまでになる基礎を築いた統治なんだ」
「そこまでよかったんだね」
「そう、だから王子の国に日本の人達が学校を建てて先生が来ることは」
「いいことだね」
「きっと王子の国の為になるよ」
 このことは間違いないというのです。
「橋や堤防。道路も作ってくれるね」
「そうそう、それもね」
 それもまた、と言う王子でした。
「有り難いよ」
「別に悪い魂胆もないから、日本人には」
「お仕事のことで便宜位かな」
「まあそんなところだね」
 流石に何もなく、はないですがそれでもです。
「日本人が僕の国にしてくれていることは有り難いよ」
「そうだろうね、じゃあこれからもだね」
「日本人を歓迎するよ、公平で親切な人達も多いし」
「では何時かは台湾みたいにだね」
「ああした豊かな国になりたいね」
 しみじみとして言う王子でした。
「是非ね」
「そういうことだね」
「うん、それで話が戻るけれど」
「お菓子のことだね」
「何につけても誰か突き止めてその人に直接言ってね」
「止めてもらわないとね」
「これからも動物の皆が虫歯になるから」
 だからというのです。
「そこを何とかしよう」
「絶対にね」
「すぐに誰か見付かりそうだね」
 インド人だからです、ここでもこう言う王子でした。
「本当に目立つ人達だし、それに」
「それに?」
「食堂で食べるものも決まってるしね」
「ナンかカレーだね」
「とにかくカレーばかり食べるよね」
 インド人はというのです。
「びっくりする位に」
「元々あの国の料理だからね」
「そうだね、まあ日本のカレーはインドのカレーとはまた違うけれど」
「それでもカレーを食べているね」
 このことは間違いないというのです。
「あそこの人達は」
「だからこのことでもというんだね」
「うん、わかるよ」 
 食事のことでもというのです。
「あの国の人達については」
「そうだね、じゃあ調べていこう」
 是非にというのです、そうお話してです。
 そうしてでした、王子は先生にです。こうしたことも言いました。
「それでなんだけれど」
「今度は何かな」
「先生に前にナポリタンご馳走したよね」
「あの日本のスパゲティだね」
「他にもスパゲティ食べてるかな」
「うん、トミーが作ってくれているよ」
 時々です、トミーがというのです。
「休日なんかにね」
「それはいいことだね」
「ナポリタンはいいね」
「そうだね、けれどね」
「けれど?」
「他のスパゲティも食べているよ」
 ナポリタン以外のスパゲティもというのです。
「ミートソースやボンゴレ、他にもね」
「色々なスパゲティを食べているんだ」
「ペスカトーレもね」
 そのスパゲティもというのです。 
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