ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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インベーティング:光指す道
僕は、与えられた野営用天幕の内部を見回し、そしてそのベッドに愛銃二挺を放り投げた。
「長旅つっかれたぁ~……」
僕のベースは基本ライトなので、体力等はライト基準になっている。とは言え、自分自身のスペックを加算しても、どうしようもないレベルにまで、ライトが闇に落ちているのが解る。ルシファーか。墮天使なのか。
「……いや、取り合えずツッコミはよそう。うん、好きで落ちた訳でもーーーーー」
『お前は煩い』
「どわぁあああああっ!!」
いきなりのドラゴンからの交信にビックリしてしまい、ビクーッ!としながら叫んでしまった。
すぐにアンダーワールドに赴くと、ドラゴンがそこに居た。
「ドラゴン!!来たなら言ってよ!」
『……小心者か貴様は』
ドラゴンだけには言われたくない。原典では殺そうと思えば殺せた人を殺さない甘い竜め。
『……ブレスで焼くぞ』
「何でわかんの!?」
『顔に出ている』
恐るべし、ファントム。
『いや、ファントムは関係無いぞ』
ドラゴンに突っ込まれる始末。どうしてこうも面倒な物に……。
「……じゃあ用件言ってよ」
『ライトの光が闇に染まって来ている。このまま侵食が続けば不味いことになるだろうな』
「それを早く言えこの駄竜!!」
少々手荒く殴るが、それでもファントム、傷一つ付きやしない。
「……でもま、それは結構重症だねぇ。過去が過去なだけに」
『あの黒い奴よりはマシな人生だと思うが』
……いや、アイツの場合はアレだよ。一度この世界で死んでるからだよ。そんで生き返って神の力を手に入れてるからだよ。
「……まぁ、人生なんて人それぞれだよ?僕の知る歌好きも、それでも前に進んでるし、ライトの知る黒い馬鹿と白い馬鹿も向き合って前に進んでいる。でも、僕から言わせれば結局、人生なんて在っても無くても人の存在が有る限り、その人の存在は変わらない。過去が未来がじゃなくて、現実を見て、それでも前に進める人が、最後は強いんだよ」
ライトがそうだったように、ダークがそうだったように僕らはそんな願望から生まれてきた。
ライトを守るようにではなく、前に進ませる為に。
「人は変われるよ、変わろうと思っても変われる人は少ない。だけど、それは諦めを決め込んでる唯の馬鹿だ。手を差し伸ばせる人が入れば、その人の方へ行ける様に変わろうとする。ーーーーー嘗てのライトみたいに」
僕の知るライトの台詞に、一つ、心に在る。
『俺は誰かを救うだけの力が在る。それを使わず、ただ剣を振るうのはただの馬鹿だ。俺はもう誰かを守れずにただ見ているのは嫌なんだ。……だったな』
ドラゴンが言う。
「……え?」
『最初に奴と会ったとき、俺は契約を無かった事にしようとした。しかし、それでも奴は諦めずに俺に説教をかました。久しぶりだ、あの魔法使いと同じように俺を叱咤するのはな』
ドラゴンがそう言うと、そこに雷が落ちる。
「うわっ!」
『……暴走体か。それとも、闇が造り出した幻想か』
僕とドラゴンの前に現れたのは、闇を纏ったライトーーーーー変わり果てた狩人の姿のライトだった。
『ハンター!』
「ヘンシン」
『ハンター!!』
そして、その上に更にジンオウ装備を付けたδへと変化する。
「ドラゴン、もう少しだけ力を貸してくれない?」
『シグナルバイク!』
『……良いだろう、貴様の光、何処までか見させてもらうぞ』
『ライダー!』
「レッツ……スタート!」
『マッハァ!!』
変身音がなり響き、マッハに変身すると、ドラゴンが中に入る。
そして、その腕にドラゴタイマーが装着されていた。
『セットアップ!』
「さぁ、お楽しみは俺からだ!!」
「コイ……ハラウモノ」
ライトは加速して一気に接近してくる。
「行くぜ……?」
『ズーット、マッハァ!!』
ブーストイグナイターを押して、此方も加速。
今、アンダーワールド内での大規模戦闘が、幕を開けた。
後書き
現在のライトは全世界のライトを結合した形になってます。なので、全世界の能力を共有しています。厄介極まり在りませんよ?次回もお楽しみに!
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