ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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完成!チームトライホープのガンプラ 前編
前書き
ヒ「やっとできたのか」
シ「長かったわね」
ト「でも、僕のガンプラの腰が折れたらしいんだよね…。不幸だぁー!」
ヒ「ザマアww」
シ「ドンマイ…」
さて、試合まであと二日。二人のガンプラは今日の放課後までには完成させるらしい。そして、放課後にはそのガンプラのテストをすると言っていた。
だが、俺はなぜ朝から部室にいるんだろう?
「試合まで時間もないし、放課後までに完成させるためだよヒロヤ君」
「組み立てとか、不備がないか確認する必要もあったから」
「なるほど。で、なぜ俺まで部室に来る必要があるんだ? 」
昨日の夜中にトウイからメールが届き、内容を確認すると
『明日朝七時半部室集合』
とあった。漢字だらけで読みづれえよ。ひらがな入れろ。
と、言われるがままに来たわけだが、一体何の用なんだ?
「暇そうだから来てもら………ってギブギブ!タップしてるよ!! 」
俺はトウイに、腕を使って首締めををかけていた。
「つ・ま・り!俺はお前の気まぐれで呼ばれたわけだな? 」
「た、多分そうなる………かも」
「死にさらせーー! 」
俺は腕にさらに力を加えると、トウイからの抵抗がなくなったので、腕から落とした。
墓は作らず、硫酸の海にでも遺体を放り込んでおこう。
「それは本当に死ぬからアウトだよ!? 」
「いっそ死んでこい」
「俺は………俺は死なない!! 」
なにやらガンダムネタを言っているが、無視しよう。てかそのセリフの後って撃墜されたんじゃなかったか?
「で、シノのガンプラはどんくらい出来てるんだ? 」
「私のは、バックパックのパーツと武装を作り、組み立てるだけ」
ヤスリでパーツを削りながら答えた。
ふーむ。やることないし、教室に帰るか?いや、帰ろう。
「俺、一足先に教室に帰らせてもらうわ。じゃあ頑張れよ」
ーーー――
ヒロヤが部室を出たあと、私はパーツを改造したのを組み立て、トウイすでにバックパックが出来ており、今は可動範囲と、後ろにちゃんと付くか確認している。
「結構早く出来たのね」
「バックパックだけだからねー。そっちこそ、本体もなかったのに、もう完成率八割ってところじゃない」
「まぁそんなところね。あとは武装とバックパックだけだから」
ヤスリでパーツを削りながら答えていると、ふと思ったことがあった。
「そういえば、ヒロヤって前まではガンプラバトルしたことないのよね? 」
「そうだけど?ガンプラは作ったことはあるらしいけど、バトルはしたことないはずだよ」
「じゃあ、何か習い事でもやっていた?剣道とか空手とか柔道とか」
トウイはうねりながら考えているが、
「習い事はやってなかったはずだよ。けど、どうしたのいきなり? 」
「ちょっとね。初めての操作で弾道をしっかり捉えて、剣で弾いていたから、何かやっていたのかなって」
「まぁ、独学で剣術をやってたらしいけどね。それだけだよ」
なるほど。だから初心者なのにあんな無茶ができるわけね。
「それをガンプラでやってのけてる訳ね。ヒロヤは何かの再来かしら? 」
「宮本武蔵の再来かな? 」
「せめてガンダム系にしなさいよ」
ーーー――
「ブエックシュン!ヘックシュン!ハックシュン!! 」
クラスメイトA「どうしたサオトメ?風邪か? 」
「今春なのにか?にしても何かベタなような気がするんだが」
クラスメイトA「気のせいだろ」
ーーー--
朝のSHRが始まるちょっと前に、トウイとシノが戻ってきた。
「やぁヒロヤ君。朝からクシャミとか大丈夫? 」
なぜお前がその事を知っている?っと聞きたくなったが、すぐに疑問が解けた。
「犯人はお前達かぁーー! 」
トウイに回し蹴りを繰り出し、そのまま教壇に頭をぶつけた。
「ほ、星が見える………」
「三途の川でも見てろ」
一通りボケが終わったところで、そろそろ本題に移ろう。
「で、ガンプラは出来たのか? 」
「一応ね。朝話した通り、放課後にテストをするからよろしくね」
「了解。任せろ」
ーーー--放課後
今回の話、ちょくちょく時間跳んでね?『ーーー--』の回数が多すぎるぞ。
「さすがに読者も呆れてるよね」
「ああ。それは仕方ない」
「いいから。それじゃさっそく始めましょう」
「それもそうだな………」
バックからケルサスガンダムを取り出そうとすると、トウイからストップをかけられた。
「ヒロヤ君。それじゃなくて、こっち使って」
差し出してきたのは、ケルディムガンダムだった。
「なぜ? 」
それ格闘武装がないやつだよな?俺に射撃戦をやれと?
「君格闘馬鹿だから、射撃の練習ついでにやって」
「練習ついでに射撃をやれといったが………別に、やらなくてもいいんだろ? 」
「フェ〇トネタはいいから、やりなさい。まだ初心者なんだから」
ちっ!初心者だからといって馬鹿にしやがって!いいさ、やってやるさ!
素直にガンプラを受け取り、バトルシステムについた。
「じゃあやりましょうか」
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle』
『Dispersal』
『Damage level C』
『Field Resort』
フィールドは、東南アジアのジャングルだ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ。ケルディムガンダム、出る! 」
フィールドに出り、地面に着地する。
「シノのガンプラが見えなかったな…。まぁ、このフィールドじゃあ、姿を隠すのは当たり前か」
にしても、こう林ばっかだと相手が見つからないな。どうする………?
対策を考えていると、目の前に攻撃アラームがなり前方を確認するが何もなかった。
「なんなんだ? 」
頭部のスナイプセンサーを下げて更に遠くを見ようとすると、ビームがこちらに向かってきていた。
「マズイ!? 」
避けようとするも、回避が間に合わず左腕にかすってしまい、ほとんど動かなくなった。
「どんな遠距離狙撃だよ。おかげで左腕がいかれちまったよ…」
とにかく、まず相手の位置を確認しないとマズイ。しかも、この場所に留まっているのもダメだ。的になる。
移動する前に、狙撃された射線をスナイプセンサーで確認するも、既にシノも移動していたらしい。
「これって最悪、相手を確認も出来ずにやられるかもな…」
いや。それだけは回避したい。
といってもどうする?このままじゃ読者に、シノのガンプラがなにかわからないぞ。
「………そうだ!あの方法ならなんとかなるかもしれない! 」
となると、まずは高い所に移動しないとな。
周りを見渡すと、一ヶ所だけ剥げている山があった。
「よし! 」
ーーー--
「最初の一撃で終わらなかったってことは、まだ撃破してないってことね」
さて、どう出るかしらね?少なくともケルディムのどこかに当たったはずだけど…。
「にしても、うまく出来て良かったわ。狙撃もきちんと届く出力に出来たし」
機体のチェックをしていると、空に突如ビームが放たれた。
「なに? 」
ビームがうち上がった所を見ると、ケルディムが山の頂点に立っていた。
「なにやってるの?あれじゃ的になるだけなのに」
まさか狙撃を誘っているの?でもこの距離だと気づいたときには、ビームがほとんど目の前にいくし。
「剣もないから、弾くこともできないのに。何を考えているのかしら。まぁ、その誘いにはのってあげるけど」
ライフルを構え、照準をケルディムに合わせる。
「それじゃ、いくわよ」
引き金を引き、ビームが放たれる。
ビームはまっすぐケルディムに向かっていき、ケルディムに当たろうとする直前で完璧に避け、GNビームピストルでこちらに撃ってきた。
「嘘!? 」
GNビームピストルの射撃はもちろん外しているが、方角的にはこちらに向いていた。
そしてなにより、狙撃が避けきれない距離にも関わらずに避けた!?
「ならもう一発」
再度引き金を引こうとすると
『BATTLE DISCONTINUD』
バトルが中止した。
「なんで? 」
と口にすると、犯人がきた。
「いやね。見てたら僕も早くやりたくなってきたから」
と言ってきた。
「おいコラ。人のバトルに横入れすんなバーロー」
「まあまあ。シノさんのガンプラの性能のテストも出来たんだし、本題はクリアしたんだから」
「確かに性能のテストも出来たから本題はクリアしてる。けど、次はバトル中止とかはやらないでよね? 」
「大丈夫だよ。……多分ボソッ」
多分って聞こえたような気がするんだけど。
「それはさておき、そんじゃ、次は僕の番ね」
そう言って、私と交代することになった。
先ほどヒロヤが見せた動きについて聞いてみよう。
「ところでヒロヤ。最後の狙撃はどうやって気づいて避けたの? 」
「ん?いや、ちょっと集中してシノの気配を捜してたんだ。んで、撃たれる前に気配を感じたから避けれた」
それだけで、私の狙撃に気づいたわけ?最初の時と同じで無茶苦茶ね…。
それにしても、独学の剣術でここまでできるのかしら?
ーーー--
「さて、じゃあやるか。俺のガンプラでいいのか? 」
さすがにまた、ケルディムとかそこら辺のガンプラだときつい。さっきだって、シノに一方的にやられただけだし、ガンプラだって少ししか見えなかった。
けど、おそらくV2ガンダムベースだろうな。それっぽい翼が見えたし。
ふと、頭の中なのに話がずれてるのに気づき、もう一度質問した。
「別にいいよ。結果は変わらないから」
「はっ!じゃあお言葉に甘えてやってやるよ。そしてギッタンギッタンにしてやる」
なんか死亡フラグ立てたような気がするけど、多分気のせい。
もしフラグだったら、まずはそのふざけた幻想(フラグ)をぶち殺す!
「フラグを殺すの頑張って。じゃあ始めるよ」
あっ。やっぱりフラグだったか?
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle』
『Dispersal』
『Damage level C』
『Field Resort』
フィールドは宇宙空間だ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ。ケルサスガンダム、出る! 」
フィールドに出ると、小惑星がある所にトウイのガンプラが立っていた。
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