ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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これが俺の………ガンプラだ!
「た、ただいま…」
あのあと俺は地獄の特訓を終え、疲れはてた状態で家に帰ってきた。
「お帰りー。ヒロヤ宛てに荷物が届いていたわよ~」
荷物?俺なんか応募してたっけ?
「とりあえず部屋に置いといたから、後で確認しなさい~」
「了解ー」
自室に行くと、机の上に確かに小包が置いてあった。
なんだこれ?開けていいのか?
宛名を確認すると、確かに俺宛だった。
開けるぞー。開けちまうぞー。
とまえふりはおいといて、あっさり封を開けた。
「………ガンプラ? 」
中身には、黒と白と赤で塗装されているガンプラだった。
「なんでこんなのが?誰なんだいったい? 」
とりあえず、これは明日皆に見せれば何か分かるかもしれないし、今は置いとこう。
ーーー――
「てなわけで、どう思う? 」
昼休み、いつものメンバーで弁当を食べてるなか、ガンプラを見せて言った。
「といわれてもなぁ」
「見たことないガンプラだしね」
二人とも知らないのか。どうしようこれ?
ガンプラを手に持って考えるも、どうすればいいか思いつかないし。
「何はともあれ、これはヒロヤ君宛てに届いたんなら、これは君の物だ。なら、使ってみたら?」
「それもそうね。なら、今日早速動かしてみましょ」
「うーん………。それもそうだな。なら使ってみるか)
(このガンプラの完成度は、めちゃくちゃ高いな………いったい誰がこれを…)
ーーー――放課後
「さて、早速使ってみるか。というわけで、相手をよろしくなトウイ」
さっきのガンプラとGPベースを取りだし、バトルシステムに着いた。
「いいよ。僕もそのガンプラとやってみたかったし」
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky partice』
『dispersal』
『Field Resort』
フィールドは、今回も荒野みたいだ。
『Please Set Your GUNPLA』
ガンプラを台座に設置すると、GPベースに機体の名前が浮き出てきた。
「機体名は………『ケルサスガンダム』か」
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダム!出る! 」
「ハルカゼ トウイ!フィルマメントフリーダム!いきます! 」
ケルサスガンダムは腰にビームサーベル、背中に鞘に収まってる剣、右手にはサブマシンガンを装備している。
トウイのガンプラ、フリーダム(フルネームめんどい)は、右手にソード付きハンドガンに、左腕にストフリのビームシールド、腰にビームサーベル。バックパックはエールストライカーを装備している。
「さて、まずはお手並み拝見といこうかな」
そう言うと、ハンドガンと頭部バルカンを、同時に撃ってきた。
「これぐらいなら………ってうおっ!? 」
かわせたのはかわしたのだか、機体の動きが速すぎて、倒れてしまった。
こんなにもスピードがあるのか………稼働も人間同等の範囲だし。
「まだ終わらないよ! 」
そう言うと、再度ハンドガンを撃ってきた。
「甘い! 」
マシンガンを左手に持ち変え、右手にビームサーベルを抜いて弾を弾く。
「やっぱり叩き切るか!なら、接近戦はどうかな!? 」
ハンドガンをソードに切り替え、こちらに接近してくる。
マシンガンをフリーダムに向けて撃つが、一向に当たる気配がしない。
「ちぃ! 」
「射撃はまだまだってところだね。とりあえず、破壊させてもらうよ」
フリーダムの頭部バルカンがマシンガンにあたり破壊されてしまい、そして今度はフリーダムがソードを大きく降り下ろしてきたのを、ビームサーベルで防ぐ。
「なめるなぁ! 」
大きく力を加えて、フリーダムを後退させる。
そしてビームサーベルを左手に持ち変え、後ろに収まってる剣を抜いた。
剣は黒く、刃は青い。
「黒い剣か………見せてもらおう。そのガンプラの性能とやらを」
フリーダムはまた接近してきたのを剣で防ぎ、ビームサーベルで切りかかったが、後ろに避けられてしまった。
「二刀流か……………なら、こっちも二刀だ! 」
フリーダムは左手にビームサーベルを構えて、こちらに向かってきた。
「はあぁ! 」
何度も何度も剣撃を繰り返していると、フリーダムはまたもや後退していく。
「させるか! 」
剣を構えてその場で剣を振るうと、その斬撃が飛んでいった。
「おお!? 」
フリーダムは二刀を使って斬撃を受け止めるが、こちらは手を緩めない。
何度も斬撃を飛ばしていた。
「ちょちょちょ!!? 」
防ぎきれなくなって空中に逃げ、反撃でハンドガンを撃ってきた。
「はあぁ! 」
がそれも弾いて、フリーダムに接近し、剣は青白い光に包まれた。
そのまま降り下ろすと剣速が早くなっている。
「早いし威力も上がってるのか………」
「どうだ?やるだろ? 」
「流石だね。なら、僕も少し本気を出そう」
そう言うと、フリーダムは動かなくなるが、すぐにこちらにきた。
「甘いぞ! 」
斬撃を飛ばすとフリーダム紙一重でかわしてきた。
そして両手に持っていたソードとビームサーベルをこちらに投擲してきた。
「なろ!? 」
その二本を弾くと、フリーダムは右手にビームサーベルを抜いて、そのまま振りかざしてきたのをすんでで剣で受け止める。
が受け止めていたが、左手にビームサーベルが抜かれていて、右腕を切られて、そのあとすぐに左腕も切断された。
そして、セイバーvsフリーダムみたいに切り刻まれた。
『BATTLE ENDED』
ーーー――
「負けたー! 」
「はっはっはっ!まだまだだね! 」
うわっムカつく!ひさしぶりにムカつくはそのニヤニヤ顔!
「二人ともお疲れ様」
と飲み物を差し出されてきたので、それを受け取り口にする。
「ああ。ありがとな」
「負けたけど、あとちょっとだったわね」
慰めてくれるシノさん?ありがとうございます。
「次は還付なきままに叩き潰すさ」
「頑張ってね。でも、トウイのガンプラまだ未完成らしいからね」
えっ?あれで未完成?そういえば、エールストライカーだったしな…。
「でも、初めて二週間とは思えない動きだったわよ」
「あれはケルサスガンダムの性能のおかげだ」
にしても、すごい機体だな。これ。本当に誰のなんだ?このガンプラは。
「そういえば、シノのガンプラは? 」
「私のはまだ本体もできてないわ。けど試合には間に合わせるから大丈夫! 」
と親指を立てて言ってきた。
まぁ、その、頑張れ。
「さて、じゃあ今日はここまで!今日は家に帰ってゆっくり休んでろ。休まないと体に悪いからな」
とムウさんに言われて今日は終了。
家に帰って自室の机に座り、ケルサスガンダムを取り出した。
「 ケルサスガンダムか…。お前が、俺のガンプラだ…。よろしく頼むな」
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