ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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初めての試合
あれから二週間がたった。つまり体験入部もとい、仮入部期間が終わり、本入部ってことだ。
「にしても授業は退屈だなぁ~」
「まったくだよヒロヤ君」
「お前もそう思うかトウイよ」
「けど、授業はきちんと受けてるのね」
そりゃあねぇ。二週間で先生に目つけられたくないから。
なんだかんだ言いながら、俺中学校の授業ちゃんと受けていたから。
「そういえば、今日はどうするの部活? 」
「今日は何をするかってこと?それならムウさんに決めてもらいましょう」
「そうなるよね。やっぱ」
弁当をつつきながら話を聞いてる俺だか、あまり乗り気ではない。
何故かって?あの日以来、特訓だとかで一対三とか、一対五とか、挙げ句のはてには一対十とか馬鹿げてることをさせられたのだ。そりゃもう疲れる事だわ。
「どうしたのヒロヤ? 」
心配そうに見てくるが、お前も原因の一部だからね?止めてくれないどころか、お茶飲んでのほほんとしてたからね?
「いや………なんでもない。ハァ」
ため息をつきながら、弁当をしまっている。
あれから、ガンプラバトルをやっているが、なんと言うかしっくりこないんだよなぁ。エクシアもダブルオーもクアンタもなんか違うんだよなぁ。
そう思いながらも、教科書等を取りだし席から立ち上がった。
「次は移動教室だから、さっさと行くぞ」
「「はーい」」
ーーー――放課後
「さて、そんじゃ今日から本入部だな。よろしくな。三人とも」
「「「よろしくお願いします! 」」」
「よしよし。元気があっていいことだ。そんなお前らには、顧問の俺からプレゼントだ! 」
「プレゼント!なんですか?まさかガンプラを好きなの三つ買ってくれるとかですか!? 」
「それとも、どこか皆で遊びに行くとか、食事に行くとかですか?ムウさんの奢りで」
おいおいお前ら…。子供か?子供なのか?
まあ、プレゼントってのは気になるけど。
「違う!全然違う!二人とも俺の生活を壊す気か!? 」
ムウさんは机を叩き、小気味良い音をたてながら叫んでいる。
うるさいです。正直。
「静かにしてくださいよムウさん。じゃあ、部室でも新しくなったりするんですか? 」
「確かに少しボロいから新しくしてほしいが、それも違う! 」
「「「じゃあなんですか? 」」」
ムウさんはフッフッフッと笑っている。まえふりいいから、早くしてほしい。
「5日後、つまり日曜日に試合が入った。お前たちの初めての試合だ。楽しんでいこうぜ」
「マジすか!? 」
「相手はどこですか? 」
「相手は、夢弓学園だ」
うん。知らないなやっぱり。まあ初心者の俺が知ってるはずないけど。
「どこですかそこ? 」
「やっぱり知らないわね」
お前らもかよ!
「夢弓は、いつだか忘れたが全国大会に出たところだ」
………。
「はぁ!? 」
「ムウさん。もう一度お願いしむす」
噛んでるぞトウイ!
「……………」
シノに至っては唖然としている!
「まぁ勝てるかどうかは別として、何事も経験だ。全国の実力を感じてこい」
ムウさん…。あんたって人は…。
黙ってたシノが、口を開き
「とりあえず、少しでも戦えるように特訓しなきゃいけないわね」
「こうなったら、なるようになれって訳ね………」
前向きだなオイ………。まあ、それしかないか。
「こうなりゃやけだ」
「とりあえず今日は、自分だけのガンプラを完成させるか、図を描くかだ!だかヒロヤ!お前はまだまだだから、俺と特訓だ! 」
ふっざけんなぁぁぁぁあ!!!
そうして俺は、今日も地獄の特訓を受けるのであった…。
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