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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その十

「おいどんはでごわす」
「己を律していかれますか」
「それだけでごわす」
 まさに、というのだ。
「おいどんは」
「わかりました、では」
「また時があればお邪魔させてもらうでごわす」
「何時でもいらして下さい」
 高僧、雪戒は西郷に厳かな声で答えた。
「そして修行に励まれて下さい」
「そうさせてもらうでごわす」
 こうしたことを話してだ、そしてだった。
 西郷は修行の後で一瞬で長野から京都まで移動しそこで執務にかかった。そこで毛筆でサインをしながらだった。
 源田とハルトマンが来てだ、彼にこう言って来た。
「それではです」
「今回はです」
「空軍衆がでごわすな」
「はい、それでは」
「お任せ下さい」
 是非にと答えた二人だった。
「そして今度こそ」
「あの二人を成敗します」
「そしてそのうえで」
「次の段階に移りましょう」
「再併合でごわす」
 日帝衆は不屈だ、諦めるということは決してない。反省はするがその反省が常にいい方向にいくとは限らないのが人類だ。
「必ずや」
「そうしましょう」
「何があろうとも」
「まずはあの二人を成敗し」
「そして再併合です」
 日帝衆の辞書に諦めるという言葉は存在しない。
「先の併合は失敗でしたが」
「しかし今度こそはです」
「完璧な統治です」
「仁愛と寛容に満ちた」
 日帝衆は常に反省する、しかし人間は反省したからといってそれが常にいい結果に至るとは限らない生物である。
「前回以上の政治をしましょう」
「あの三十六年以上の」
「まさに内外が和楽し笑顔でいられる」
「あの時より遥かに素晴らしい統治を」
「先の併合では、でごわす」
 西郷も腕を組み瞑目す様にして述べた。
「今思うと至らないことが多かったでごわす」
「彼等への配慮を忘れていました」
「万全の統治ではありませんでした」
「日本人への贔屓があったのでは」
「同じ民族と考えていましたが」
「何処かで線を引いていました」
 同祖論があった、このことから併合は同等に考えていたのだ。
 しかしだ、その時の併合はというのだ。
「それを反省し」
「そしてですね」
「もう一度一つの国になる」
「是非にですね」
「その通りでごわす、人間は寛容でなければならないでごわす」
 絶対にというのだ。
「だから次こそはでごわす」
「はい、必ず」
「勝ちます」
「我等空軍衆が武勲を挙げます」
「勝利を」
「お願いしもっそ、では上田大尉に出陣を命じるでごわす」
 この人物にというのだ。
「今回の勝負は書道」
「上田大尉は書道の達人です」
「その腕は当代、いえ二千年に一度の逸材です」
「しかも完成されています」
「何一つとして欠点はありません」
 そこまで素晴らしいものだからだというのだ。 
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