戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その九
二人は食べ放題飲み放題を心ゆくまで楽しんだ、そしてなのだった。
家に帰った、それからはのどかに寝たのだった。
二人が高校生としては八条町以外ではどうかという楽しみを送っている間にだ、西郷は褌一枚になり滝に打たれていた。
そしてそれが終わった時にだ、修行を見守っていた高僧の雪戒さん(モブです)に感嘆の言葉を述べられていた。
「そうして日々修行に励まれていますね」
「こうして心を常に清めていなければ」
「腐敗しますね」
「だからでごわす」
「ご自身を常に律されるのですね」
「日帝衆を預かり日本そして太平洋の顧問として」
そうした責任ある立場にあるからこそというのだ。
「おいどんは常に心を清めているでごわす」
「腐敗、堕落をしない為に」
「そうでごわす」
まさにそれが為であった。
「滝にも打たれるでごわす、そしてこの修行は」
「楽しみでもありますね、元老の」
「己の心を清めることは至上の喜びでごわす」
「鍛錬が」
「全くでごわす、酒を飲むもよし」
「しかし酒に溺れてはなりませんね」
「何に対しても溺れては駄目でごわす」
まさに己を常に律している者の言葉だった。
「だからでごわす」
「修行を楽しまれ」
「修行の為の修行ではなく」
「ご自身を律する為に」
「楽しんでいるでごわす」
「それを聞いてです」
モブの雪戒さんは西郷の言葉を聞いてこう言った。
「私は嬉しく思うと共に」
「残念に、でごわすか」
「若し西郷殿が出家されていたら」
そうしていたならばというのだ。
「必ず高僧になっておられました」
「そう言ってくれるでごわすか」
「そう思うが故に」
「おいどんが今日帝衆の元老であることを」
「嬉しく思い」
そして残念に思うというのだ。
「しかしそれが西郷殿の天命ですね」
「日本、太平洋ひいては世界を正すことが」
「西郷殿の天命です」
「おいどんはその様な偉大な漢ではなかもうさん」
己はあくまでそうだと思っている西郷だった。
「ですから」
「そうしたことはですか」
「想像もしもうさん」
まさに全く、というのだ。
「おいどんは天の僕でごわす」
「ではそれ以外は」
「そうでごわす」
まさにというのだ。
「おいどんは小さな人間でごわす」
「では修行は」
「神でありもうさん人間ならば」
それならとだ、西郷は言っていった。
「慢心、それこそがでごわす」
「陥る元凶ですね」
「その通りでごわす、己が何者であるかを常に理解し」
そしてとだ、西郷は澄んだ大きな目で遠くを見つつ語っていく。
「そして修行に励み」
「己を律し修行し」
「高みを目指し、そしてでごわす」
「心を常に清らかにしてこそ」
「人は成るのでごわす」
「では西郷殿は」
「この立場にあるからこそ」
日帝衆の元老、この立場にあるからというのだ。
ページ上へ戻る