守護者に俺はなる!!!
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アーロン襲来
ここは、東の海にある1つの島。そしてそこにある村はココヤシ村。これは、そこに住む一人の少年の物語である。
「ふ~、今日も大漁だ。これだけあれば、皆腹一杯食べれるな♪」
俺の名前はユウ15歳だ。この島にあるココヤシ村に住んでいる。今俺は、海に漁に出ている。今日も大漁に取れた魚を持って島に帰っているところだ。
ユウ「俺が何とかして、ベルメールさんの負担を少しでも軽くしないと。それに、もうすぐアイツの誕生日だしな。ヘソクリもだいぶ貯まってきたし♪」
俺はそう思いながら船を進めるのであった。島に帰ると、村の人達が何時もの様に迎えてくれる。
「お帰りユウ。今日も大漁みたいだね」
ユウ「ただいま。今日も調子がよくてね♪また後でお裾分けに行きます」
俺は、大量の魚を抱えて家に戻る。その途中でまた声を掛けられる。
「ユウ、戻ったのか」
ユウ「ただいまゲンさん」
声を掛けてきたのは、この村の村長であるゲンゾウさんだ。皆からはゲンさんと呼ばれている。
ユウ「ナミも一緒だけど、どうかしたの?」
ゲンゾウ「お前からも言ってやってくれ。店から本を盗ったんだよ」
ナミ「いっぱいあるんだから、一冊くらいいいじゃん!!」
ゲンゾウ「バカたれ!!本屋に本がいっぱいあるのは当たり前だ!!商品を盗っちゃいかんと何度言わせるんだ!!」
ナミ「だってウチはビンボーなんだもん!仕方ないじゃんケチ!!」
ゲンゾウ「こういうわけだ」
ユウ「やれやれ。ナミ、何で俺やベルメールさんに言わなかったんだ?」
ナミ「・・・・・・」
ナミは黙り混んでしまった。
ユウ「・・・仕方ない。ゲンさん、俺が代わりに払うよ。いくら?」
ゲンゾウ「しかしだな・・・」
ユウ「ナミが、その本を離しそうにないからね。お金なら、少しはあるから」
ゲンゾウ「・・・分かった。儂から店主に話しておこう」
俺はゲンさんにお金を渡して、ナミと一緒に家に帰るのであった。
ユウ「ただいま~」
「お帰りユウ。おや?ナミも一緒かい」
「お帰りユウ兄」
ユウ「ただいまベルメールさん、ノジコ。今日も大漁だよ♪」
俺は、魚をテーブルに乗せる。
ベルメール「いつも悪いね」
ユウ「別にいいさ。これでも俺達は、まだまだベルメールさんに恩を返せてないんだ」
俺達3人は、昔ベルメールに拾われた。親を亡くし行き場所を失った俺達に場所を与えてくれ、自らも俺達の母親代わりになってくれていた。
ユウ「早速獲ってきた魚を捌くとしますか」
ベルメール「手伝うよ」
俺とベルメールさんは、キッチンに向かい調理を始めるのであった。暫くして料理も出来たので、皆で食べることにした。
ベルメール「それじゃあ、いただきます!」
「「「いただきます!」」」
俺達は、四人仲良く夕食を食べるのであった。食べ終わり、後片付けを終えると俺はナミを呼び出した。
ユウ「ナミ、今日のことはもう言わなくていい」
ナミ「どうして?」
ユウ「ん?ナミも反省したのは分かったからな。けど、次からはキチンと俺やベルメールさんに相談するんだぞ?」
ナミ「うん♪」
ナミは笑顔になり、俺の膝の上に座るのであった。
ベルメール「おやおや。ナミはユウにベッタリだね♪」
ナミ「うん!私ユウお兄ちゃん大好きだもん♪」
ノジコ「私もユウ兄大好きだよ♪」
ノジコも俺の膝の上に座ってきた。こんな時間が、何時までも続けばいいと切実に願うのであった。しかし、それは脆くも崩れ去ろうとしていた。翌日、いつものように漁から戻ると、村の様子がおかしかった。慌てて村に行くと魚人族がいた。
ユウ「これは一体・・・」
「誰だてめェ?」
ゲン「ユウ!!戻ってきたのか!?」
ユウ「ゲンさん!!」
俺はゲンさんに駆け寄る。見ると酷い怪我をしていた。
「アーロンさん!村外れに一軒の家を見つけました!!」
ゲン「!!?」
ユウ「あの方角は!?」
あっちには、俺達の家がある。急いでベルメールさんに知らせないと!!すると、アーロンと呼ばれる魚人は、既に家に向かっていた。
ユウ「まずい!!急いでベルメールさんに知らせないと!!」
ゲンゾウ「待ちなさいユウ!!」
行こうとする俺をゲンさんが止める。
ユウ「離してゲンさん!!急がないとベルメールさんが!!」
ゲンゾウ「心配するな、私が行く!お前はここにいなさい!!」
そしてゲンさんは、走っていってしまった。すると、ドクターが慌ててやって来た。
ドクター「大変だ!ナミとノジコがいない!!」
「何だって!?」
ドクター「きっと、林から裏にまわったんだ!!」
ユウ「!?」
俺はそれを聞き、急いで家に向かった。走って走って走り抜いた。ようやく到着すると、ベルメールさんが頭に銃を突きつけられていた。
アーロン「くだらねェ愛に死ね!!」
ユウ「待て!!」
ベルメール「!?」
俺はベルメールの前に立つ。
アーロン「なんだ小僧?」
ユウ「金なら払う。だから少し待っててくれ」
アーロン「本当に払えるんだろうな?」
ユウ「あぁ」
俺は家の中に入り、隠してた場所からお金を取り出しアーロンに渡した。
アーロン「あん?小僧、後5万ベリー足りねェぞ?」
ユウ「いや、それで充分だ。ベルメールさんとナミとノジコ。俺は殺せ」
ベルメール「ユウ!!」
ゲンゾウ「何をバカな事を!?」
アーロン「なるほど。そういうことか」
ユウ「そうだ」
ナミ「ダメだよユウお兄ちゃん!!」
ノジコ「そうだよユウ兄!!」
ユウ「ごめんな。ナミ、ノジコ、それにベルメールさん。けど、俺は三人を助けたい。ならこうするしかなかった」
ベルメール「だからって・・・」
アーロン「シャハハハ!!なら望み通り、お前を殺してやろう。おい、コイツをグランドラインにでも捨ててこい」
「分かりました」
アーロン「後、一応負傷させとくか。万が一生き延びて、海軍に知らされたら面倒だ」
そして俺は、アーロンから銃弾を数発撃たれたのであった。
ユウ「元気でな・・・ナミ、ノジコ。大好きだぞ♪」
『ユウ(兄)(お兄ちゃん)~!!』
そしてユウは、アーロンの部下に連れていかれたのであった。
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