ドリトル先生と学園の動物達
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第五幕その四
「調べてみましょう」
「誰がこの様なお菓子を動物達に与えているのかを」
「そうしましょう」
「それでは」
「しかし、本当に甘過ぎますから」
トミーはケーキを口を何とか保っているという様子でフォークを使って食べながらです、先生と日笠さんに言うのでした。
「これは」
「作る人もですね」
「限られます、それに」
「それに?」
「かなりの動物達が虫歯になってます」
このことも言うのでした。
「それを考えますと」
「かなりの種類の動物達のコーナーにですね」
「犯人、そう言っていいかはわかりませんが」
この前置きをしてさらにお話するトミーでした。
「その人はお菓子をあげて回っていますね」
「そうですね、それでは」
日笠さんはトミーのお話を聞いて言いました。
「園内の全ての防犯カメラをチェックして」
「そのうえで」
「はい、全体をチェックしまして」
そして、というのです。
「どの人がお菓子をあげているのかを確かめましょう」
「鰐やアナグマ、シロクマ、ゴリラのコーナーも」
「肉食動物にもお菓子をあげていますので」
彼等のコーナーにも行っているというのです。
「そのことも考えて」
「そうしてですね」
「全ての防犯カメラをチェックします」
「そこでお菓子をあげている人が」
「いる筈です、しかも同一人物が」
複数のコーナーにというのです。
「通っていてお菓子をあげています」
「そうなればかなり限られますね」
「そうです、そうすればわかります」
「では」
「今度は防犯カメラです」
園内のそれを全てチェックして、というのです。
「そうすればいいですね、では園長先生にもお話します」
「園長先生にもお話はいっていますか」
「はい、園内の動物の健康のことですから」
それ故にとです、日笠さんは先生にお話します。
「ご存知です」
「そうなのですか、では」
「先生も園長先生にお会いになられますか?」
ここで日笠さんは先生に尋ねました。
「その様に」
「そうですね、この件の解決の為には」
その為にはと言う先生でした。
「お会いしたいと思います」
「それでは」
「とにかくです」
「動物達ですね」
「彼等を何とかしないと」
彼等の虫歯、それをというのです。
「いけませんので」
「では」
「今日は検診を続けて」
「明日ですね」
「明日お会いしましょう」
その園長先生にというのです。
「そうしましょう」
「わかりました、それでは」
「その様に」
このことも決まりました、先生が動物園の園長先生とお会いすることもです。そして日笠さんは先生にこうも言うのでした。
「それとですが」
「はい、それで」
「水族館でもです」
「動物達が虫歯にですか」
「なっているのです」
彼等もというのです。
「歯のある動物達が」
「海豚達がですか」
「いえ、海豚達は水槽の中にいますので」
それで、というのです。
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