遊戯王デュエルモンスターズ ~風神竜の輝き~
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第2章 風神竜と謎の男
第10話 胎動する陰謀
前書き
遅くなってしまって申し訳ありません。
デュエルの展開を忘れてしまった方はお手数ですがもう1度、前話からの閲覧をおすすめします。
《フレスヴェルク・ドラゴン》が無事に正規のカードと認められた遊雅は、嬉しさのあまり秋弥をデュエルに誘う。
しかし、デュエルは《フレスヴェルク・ドラゴン》が現れる前から、熾烈極まりない物となっていた。
「へっ、やるな秋弥!まさか1ターンでデルフォイアがやられるとは思わなかったぜ!俺のターン、ドロー!」
遊雅のドローカードは、《シールド・ウィング》だった。
(今の俺の手札じゃ……《ジュラック・ギガノト》を倒す事はできない。あいつが来るまでは、ひたすら耐えるしかないな……!)
その様に考えた遊雅は、防御一辺倒の戦法を取る事に決めた。
「俺は、モンスターを1体守備表示で召喚!更に、フィールドの全てのモンスターを守備表示に変更して、ターンエンドだ!」
「僕のターン、ドロー!」
ドローカードを確認した秋弥は、それをそのままデュエル・ディスクにセットした。
「僕はフィールド魔法、《弱肉強食の世界》を発動!」
周囲の景色が、鬱蒼と茂るジャングルのそれに変化する。
「やべっ、そのカードは……!」
「そう!恐竜族がモンスターを戦闘破壊した時、続けて攻撃する事ができるよ!更に僕は、《ジュラック・アウロ》を召喚!」
タマゴの殻を身にまとった、愛くるしい姿の小型の恐竜が現れる。
《ジュラック・アウロ》
☆ 炎属性
ATK/200 DEF/200
【恐竜族・チューナー】
このカードをリリースして発動できる。
自分の墓地から《ジュラック・アウロ》以外のレベル4以下の『ジュラック』と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
「このモンスターをリリースする事で、墓地からレベル4以下のジュラックを特殊召喚できる!その効果で、《ジュラック・プロトプス》を特殊召喚!」
《ジュラック・アウロ》を炎が包み込む。
炎が消滅した時、そこには先程の四足歩行のジュラックモンスターがいた。
《ジュラック・プロトプス》
ATK/1700→2100→2700
「そして、《ジュラック・ギガノト》で、まずはその裏守備モンスターを攻撃だ!」
《ジュラック・ギガノト》が、裏側表示のカードに向けて全力疾走する。
カードの元に辿り着いた《ジュラック・ギガノト》は、それを強靭な足で踏みつけた。
「残念だが、そいつは戦闘破壊できないぜ」
「えっ!?」
「裏守備モンスターは《シールド・ウィング》!1ターンに2度まで、戦闘では破壊されないモンスターだ!」
《ジュラック・ギガノト》が踏みつけたカードから、美しい翼を持つエメラルドグリーンの竜のようなモンスターが姿を現す。
「くっ……厄介な効果だね。なら《ジュラック・プロトプス》で、《クラスターズ・ファルコン》を攻撃だ!」
《ジュラック・プロトプス》が、地に下りて翼で体を覆っている《クラスターズ・ファルコン》に突進する。
《クラスターズ・ファルコン》は、あっけなくその突進に吹き飛ばされてしまった。
「そして、続けてもう1体の《クラスターズ・ファルコン》にも攻撃だ!」
突進の勢いをそのままに、《ジュラック・プロトプス》はもう1体の《クラスターズ・ファルコン》に狙いを定める。
あっという間に、もう1体の《クラスターズ・ファルコン》も消滅してしまった。
「更に、《バード・マスター》も攻撃だ!」
直線状に存在した《バード・マスター》もまた、《ジュラック・プロトプス》の突進によって儚く散ってしまった。
《ジュラック・プロトプス》
ATK/2700→2400
「遊雅のフィールドが一気に……!」
「くっ……流石にやばいな……!」
「僕はこれで、ターンエンドだよ」
「俺のターン、ドロー!」
遊雅のドローカードは、《九蛇孔雀》だった。
(駄目だ……こいつじゃ今はどうしようも……ん?)
そこで遊雅は、手札のあるカードの存在に気付く。
(このカード……そうだ、こいつなら……!)
思い立った遊雅は、すぐさまそれを行動に移した。
「俺は、《霞の谷の戦士》を召喚!」
両手に短剣を握る鳥人のモンスターが現れる。
「攻撃表示!?」
「いや、何か策があるんだろう」
「そして、《霞の谷の戦士》に、装備魔法、《ミスト・ボディ》を装備する!」
《ミスト・ボディ》
装備魔法カード
装備モンスターは戦闘では破壊されない。
「バトルだ!《霞の谷の戦士》で、《ジュラック・ギガノト》を攻撃だ!」
「攻撃力1700のモンスターで、《ジュラック・ギガノト》を……!?」
《霞の谷の戦士》が、《ジュラック・ギガノト》に向かって飛翔する。
両手に握った短剣をその強靭な肉体に突き立てるが、《ジュラック・ギガノト》は物ともせずに、《霞の谷の戦士》を弾き飛ばしてしまった。
南雲 遊雅
LP/3900→LP/2900
「遊雅……一体何を……」
「《霞の谷の戦士》の効果を発動!こいつとの戦闘で破壊されなかったモンスターを、持ち主の手札に戻す事ができる!」
「えっ、そんな……!?」
《ジュラック・ギガノト》は、突如巻き起こった強風に煽られ、その姿を消してしまった。
「なるほど……戦闘ダメージを受けたとしても、強敵である《ジュラック・ギガノト》を退場させる事を優先したわけか」
「俺はこれでターンエンドだ」
「やるね、遊雅……まさか、そんなコンボで《ジュラック・ギガノト》を除去して来るなんて」
「へっ、あんな厄介なモンスターをいつまでも残しておくわけには行かないんでな」
「なるほどね、確かにそれは同感だよ。僕のターン、ドロー!」
秋弥はドローしたカードを確認し、次の行動を起こした。
「僕は《ジュラック・プロトプス》をリリースして、《ジュラック・ヘレラ》をアドバンス召喚!」
《ジュラック・プロトプス》が炎に包まれる。
炎が消えた時、その場所に立っていたのは、2門の大砲を背負った二足歩行の恐竜だった。
《ジュラック・ヘレラ》
☆☆☆☆☆☆ 炎属性
ATK/2300 DEF/1500
【恐竜族・効果】
《ジュラック・ヘレラ》以外の自分フィールド上に守備表示で存在する『ジュラック』と名のついたモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、このカードを手札または墓地から特殊召喚できる。
「更に、《ジュラック・ヘレラ》を選択して、手札から《テールスイング》を発動!」
《テールスイング》
魔法カード
自分フィールド上に表側表示で存在するレベル5以上の恐竜族モンスター1体を選択して発動する。
相手フィールド上に存在する裏側表示モンスターまたは選択した恐竜族モンスターのレベル未満のモンスターを合計2体まで選択し、持ち主の手札に戻す。
「その効果により、遊雅のフィールドのレベル6未満のモンスター2体を、手札に戻してもらうよ!」
「なにっ!?」
遊雅のフィールドのモンスターは《シールド・ウィング》と《霞の谷の戦士》のみ。
当然、その2体はどちらもレベル6未満だ。
《ジュラック・ヘレラ》が振り回した尻尾に弾き飛ばされた2体のモンスターはそのまま消滅する。
「くそっ、俺のモンスター達が……!?」
「そのままバトル!《ジュラック・ヘレラ》で、遊雅にダイレクトアタックだ!爆・竜・砲!!」
《ジュラック・ヘレラ》が背中の大砲を遊雅に向ける。
照準を済ませた《ジュラック・ヘレラ》は、轟音を響かせながら2つの燃え盛る砲弾を放った。
砲弾は遊雅の両隣に着弾し、けたたましい音と共に爆発した。
「うわぁっ!?」
南雲 遊雅
LP/2900→LP/600
「南雲のライフポイントも残りわずかか……さぁ、どうする……?」
「僕はこれでターンエンドだよ」
「くっ……俺のターン、ドロー!」
遊雅のドローカードは、《フレスヴェルク・ドラゴン》だった。
(やっと来てくれたか……けど、今の状態じゃ……)
遊雅の手札は《フレスヴェルク・ドラゴン》、《シールド・ウィング》、《霞の谷の戦士》、《九蛇孔雀》、《ガルドスの羽根ペン》、《追い風の進軍》の計6枚。
(このターンを《シールド・ウィング》で防げれば……次のターンに《追い風の進軍》の効果で、《フレスヴェルク・ドラゴン》を出せるはずだ)
《追い風の進軍》
魔法カード
自分が風属性モンスターの通常召喚に成功したターンに発動できる。
そのターン、自分は風属性モンスターをもう1体通常召喚する事ができる。
また、このターン通常召喚された自分の風属性モンスターは、エンドフェイズまでカードの効果では破壊されない。
「よしっ……俺は、モンスターを1体守備表示で召喚して、魔法カード、《ガルドスの羽根ペン》を発動する!」
《ガルドスの羽根ペン》
魔法カード
自分の墓地に存在する風属性モンスター2体を選択してデッキに戻し、フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
「墓地の《クラスターズ・ファルコン》を2体デッキに戻し、《ジュラック・ヘレラ》を手札に戻す!」
突風に煽られた《ジュラック・ヘレラ》は、そのまま吹き飛ばされて姿を消してしまう。
「俺はこれで、ターンエンドだ」
「僕のターンだね、ドロー!」
ドローカードを含めた3枚の手札を確認し、秋弥は自分が出来る事は1つしかない事を悟った。
(あの守備モンスターはきっと《シールド・ウィング》。なら、今ここでこのモンスターを召喚した所で、どの道倒す事は出来ない……)
秋弥のドローカードは《ジュラック・グアイバ》。
モンスターの戦闘破壊がトリガーとなる効果を持ったこのモンスターは、戦闘破壊耐性を有する《シールド・ウィング》を相手にして、無力と化していた。
「モンスターを1体守備表示で召喚。そして、リバースカードを1枚セットして、ターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!俺は手札から、《九蛇孔雀》を召喚!」
セットモンスターの隣に、尾羽に蛇の形の紋様がある孔雀のモンスターが現れる。
「そして、風属性モンスターの通常召喚に成功した時、《追い風の進軍》を発動できる!このカードの効果で、俺はこのターン、もう一度風属性モンスターを通常召喚できる!」
「フィールドに2体のモンスター……と言う事は……!」
「その通り!俺は裏側表示の《シールド・ウィング》と《九蛇孔雀》をリリースして、《フレスヴェルク・ドラゴン》をアドバンス召喚!」
群青色の鱗を輝かせる美しい巨竜が、咆哮と共に姿を現す。
「リリースされた《九蛇孔雀》の効果を発動!墓地から《バード・マスター》を手札に加えるぜ!」
そして遊雅は、もう一度、《フレスヴェルク・ドラゴン》の姿を見上げる。
《フレスヴェルク・ドラゴン》もまた、遊雅の顔を見て再び高く吼えた。
「頼むぜ、相棒!《フレスヴェルク・ドラゴン》の効果発動!風属性モンスター2体をリリースしてアドバンス召喚された場合、フィールド上のカードを1枚破壊できる!」
ここで遊雅は、破壊対象をモンスターかリバースカードか、どちらにするかを悩んだ。
(《追い風の進軍》の効果で、フレスヴェルクはこのターン、カードの効果では破壊されない。モンスターを破壊すれば2回の攻撃で秋弥のライフは0に出来るけど……)
遊雅は、秋弥との最初のデュエルを思い出した。
秋弥はあのデュエルで、《フレスヴェルク・ドラゴン》の攻撃に対して《次元幽閉》のカードを発動した。
攻撃モンスターを『破壊』するのではなく、『除外』するのが《次元幽閉》の効果。
つまり、現状では《フレスヴェルク・ドラゴン》の攻撃に対して《次元幽閉》を発動されたとしたら、それをやり過ごす手段はないと言う事になる。
それを踏まえた上で、遊雅は破壊対象を決定した。
「破壊するのは、リバースカードだ!ジャッジメント・ストーム!!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》が甲高い咆哮と共に美しい翼を羽ばたかせる。
巻き起こる風は鋭い刃のように、リバースカードを切り裂いてしまった。
「そしてバトル!《フレスヴェルク・ドラゴン》で、守備モンスターを攻撃だ!ゴッドバード・スラスト!!」
旋風を纏った《フレスヴェルク・ドラゴン》は、少しだけ後ろに飛び上がってから、矢のように飛び出した。
裏側表示のカードから、低姿勢で身を守ろうとする《ジュラック・グアイバ》が現れる。
《フレスヴェルク・ドラゴン》は自身の体よりも随分と小さい恐竜の体を貫いて、再び空に舞い上がった。
「守備表示のジュラックモンスターが戦闘破壊された時、手札から《ジュラック・ヘレラ》を特殊召喚するよ!」
先程突風に煽られ姿を消した《ジュラック・ヘレラ》が、再び姿を現す。
しかしその姿は、先程の雄々しき姿とは打って変わって、身を守る事だけに専念している、そんな姿だった。
「バトル続行!《フレスヴェルク・ドラゴン》で《ジュラック・ヘレラ》に攻撃!追撃のゴッドバード・ストライク!!」
遥か上空から、風神竜は《ジュラック・ヘレラ》に向かって急降下を開始する。
その鋭い嘴に貫かれ、《ジュラック・ヘレラ》もまた消滅してしまった。
「俺はこれで、ターンエンドだ」
「僕のターン、ドロー!」
秋弥の手札は、たった今ドローした《次元幽閉》のみ。
《フレスヴェルク・ドラゴン》のカード破壊効果は、1ターンに1度使用できる。
秋弥は敗北を確信したが、あくまでまだ策はあるとでも言うように、ポーカーフェイスでそれをデュエル・ディスクにセットした。
「僕は、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド!」
「俺のターン、ドロー!」
ドローカードを確認しないまま、遊雅は宣言する。
「《フレスヴェルク・ドラゴン》の効果発動!そのリバースカードを破壊する!ジャッジメント・ストーム!!」
秋弥が伏せたカードは、《フレスヴェルク・ドラゴン》が起こした風にあっけなく切り刻まれてしまった。
「バトルだ!《フレスヴェルク・ドラゴン》で、秋弥にダイレクトアタック!ゴッドバード・スラスト!!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》の突進が、秋弥に襲い掛かる。
それを真正面から受けても、秋弥は前回のように倒れこまず、何とか踏みとどまった。
天藤 秋弥
LP/3100→LP/600
「《フレスヴェルク・ドラゴン》の2回目の攻撃!追撃のゴッドバード・ストライク!!」
秋弥の頭上から、《フレスヴェルク・ドラゴン》は急降下を開始する。
凄まじい勢いで秋弥に激突した青き風神竜は、再び上空に舞い上がり高く咆哮した。
天藤 秋弥
LP/600→LP/0
「おっしゃあ!ナイスだぜ、フレスヴェルク!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》はもう一度高く吼えてから、遊雅のデュエル・ディスクへ帰還する。
遊雅がそれを見届けるのと同時に、亜璃沙と秋弥は遊雅の元に駆け寄って来た。
「完敗だよ、遊雅。やっぱり《フレスヴェルク・ドラゴン》と一緒の遊雅には、絶対敵わないね」
「秋弥だって強いじゃねーか。《ジュラック・タイタン》とか出て来たら、勝ててたか分かんなかったぜ」
「そうよ。秋弥も負けてなかったわ」
「へへへっ、そうかな。ありがとう」
「2人とも、いいデュエルだったぞ。改めて、デュエル部の未来に希望が持てそうだよ。さて、ついさっき鬼島達も到着した所だ。早速部活を始めるぞ」
後からやって来た楠田が、3人にそのように告げる。
激戦を繰り広げた直後だったが、遊雅と秋弥は疲れも見せずに部活に取り組んだのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
時刻は22時。
辺りを照らすのは微かな月の光のみ。既に人通りは疎らになっていた。
それが都心部から離れた廃工場周辺ともなれば尚更、文字通り人っ子1人いない、そんな状況なのは必然だろう。
ただし、この日は違った。
1人の男が、1棟の廃工場を目指して歩いている。
黒いローブで全身を覆っているその姿は、昼であっても夜であっても、街を歩けば好奇の眼差しを向けられるような出で立ちだろう。
しかし生憎、この場にはその視線を気にする相手がいない。
最も、それがいた所で、この男はそんな視線など気にするような人間ではなかったが。
間もなく男は、目指していた1棟の廃工場に辿り着く。
鉄製の非常に重い引き戸を開けた男は、姿は見えないがそこにいると確信している人物に向かって跪く。
「ただいま戻りました」
男は、相手の次の言葉を静かに待つ。
「風神竜はどうした」
いかにも冷酷な男であろうと印象付ける低い声で、彼はローブの男にそう問いかけた。
ローブの男はすぐさま、それに返答する。
「はっ、南雲 遊雅と言う小僧が所持していた模様です。しかし、今は手元にないとの事。念の為、彼奴のデッキも調べましたが、所持している様子はありませんでした」
「南雲 遊雅か……すると、その小僧が奴の……」
「恐らく、間違いないかと思われます」
「そうか。引き続き調査を続けろ。その南雲 遊雅とやらがあれを所持していたのであれば、いずれその手の内に戻るやもしれん」
「はっ、畏まりました」
ローブの男は胸に手を当てて、会話の相手に向けて深々と頭を下げた。
そしてすぐに立ち上がり、廃工場を後にする。
「逃げ果せると思うてか、導師よ」
男は低く笑いながら、そのように呟いた。
夜はまだ深い。
それはまるで、これから1人の少年を待ち受ける運命のように、重く、そして何より暗かった。
後書き
これにて、第2章完結となります。
今思えば、2章のタイトルと7話のタイトル入れ替えた方がよかったかなーと思っていますが、まぁこのままにしておきましょうか。
色々新たな謎が散りばめられた第2章でしたが、いかがでしたでしょうか?
謎の男達の正体は?そして『導師』とは一体?
皆さんも色々推測して、是非楽しんでください。では、3章以降もよろしくお願いいたします。
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