| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十三話 一時帰還

 
前書き
一時的に大輔達の世界に帰還。

フェイト「はい、お待ちどおさま」
ルカ「あ、オムレツだ。」
大輔「お、フェイトのオムレツか。俺好きなんだよな」
フェイト「今日はメレンゲオムレツにしてみたの。どう?」
なのは「あ、美味しい!!すっごくフワフワ!!」
ワームモン[中のチーズもトロトロだし…]
フレイモン[これならいくらでも入るな…]
ブイモン[これが中身がチョコなら…]
チビモン[苺ジャムも…]
全員【却下!!】
すずか「(でもイケるかなって思っちゃった…)」
アリシア「リリカルアドベンチャー、始まります!!」
 

 
ブラックホールに飲み込まれた大輔達は、偶然か必然か大輔が次元漂流した場所に着地した。
大輔「みんな、大丈夫か?」
フェイト「な、何とか…」
はやて「ここ、何処や?」
賢「ここは…お台場?」
チビモン(D)[間違いない。ここはジュエルシードを拾った場所だよ!!だいしゅけのランドセルもある!!]
ミノモン[あんまり時間が経ってないみたい。]
大輔「そうか…向こうとここじゃあ、時間の流れが違うのか…チビモン、お疲れ」
食料を渡すとチビモン(D)とミノモンはジョグレス進化で疲労したこともあり、アッサリと平らげた。
チビモン(D)[チビモン進化!ブイモン!!]
ミノモン[ミノモン進化!ワームモン!!]
満腹となったことでエネルギーも溜まり、成長期へと進化した。
チビモン[ねえ、これからどうしよう?]
ギルモン[ここははやて達の世界じゃねえだろ?]
フェイト「あ、そうだよね。どうしよう…」
大輔「明日は休みだし、フェイト。今日はうちに泊まってけ。キャンプの着替えがあんだし…」
賢「はやても僕の家に…立てるかい?」
はやて「ご、ごめん賢兄…立てへん…」
賢「やっぱりデジタルワールドじゃないと駄目か…今日はお父さんもお母さんもいないから、はやては僕の家に泊まるんだ。さあ、行こう。ワームモン、家まで頼めるかい?」
ワームモン[勿論だよ賢ちゃん!!ワームモン進化!スティングモン!!]
比較的にスティングモンはエクスブイモンやライドラモンと同じくらい闇に紛れやすい。
スティングモンは賢とはやてとギルモンを乗せると、急いで田町へ向かう。
大輔「じゃあ、俺達も帰るかフェイト」
フェイト「あ、うん。お邪魔していいのかな?」
大輔「構わねえさ。寧ろ親父やお袋なら絶対に喜ぶさ。フェイトを紹介して…、姉ちゃんに謝らねえとな…」
ブイモン[よし!!じゃあ、帰ろう!!]
チビモン[うん!!いざ、だいしゅけお兄ちゃんの家へ!!]
フェイト「チビモン、はしゃがないの」
二人と二匹は本宮家に向かう。






























大輔「た、ただいま…」
時計を見てたら、夕食の時間はとうに過ぎていた。
当然両親から説教を喰らう。
そしてしばらく説教が終わり、両親はフェイトの方を見遣る。
「ところで、その可愛い子は誰なの?」
全員【(来た!!)】
鞄に隠れているブイモン達と説教を受けていた大輔達の心が一つとなった。
大輔「えっと、この子は…」
フェイト「いいよ、大輔。自己紹介は自分がするよ。初めまして、フェイト・テスタロッサです。大輔にはいつもお世話になっています」
フェイトは大輔との関係などを当たり障りのないように説明する。
大輔との関係は少し口ごもりながらも説明すると大輔の両親は目を見開き、少しの間を置いて特に母親が目を輝かせた。
「恋人ー!!?やるじゃない大輔!!こんな可愛い子を捕まえるなんて流石私の子ね!!」
「おい!!今日は寿司だ!!特上寿司!!」
「ええ!!フェイトちゃん!!今日はゆっくりしていきなさい!!」
大輔の両親二人は凄い勢いで電話に向かって突っ走った。
残された大輔達は呆気に取られていた。
ジュン「あ~、フェイトちゃんだっけ?悪いわね、驚いたでしょ?」
フェイト「あ、いいえ。明るくて賑やかな人達でいいです」
ジュン「フォローありがとう」
大輔「あの…姉…ちゃん…」
ジュン「え?」
大輔の口から発された言葉。
“姉貴”ではなく“姉ちゃん”と自分を呼んだ。
大輔「光が丘テロ…のことなんだけど…」
ジュン「あんた…もしかして……」
“光が丘テロ”という言葉を聞いてジュンの顔が強張った。
大輔「うん…思い出したんだ…何もかも全て」
ジュン「そう…」
大輔「俺さ、今まで姉ちゃんのこと、俺のことを悪く言う最低な奴だと思ってた。でも違うんだよな…」
フェイト「大輔…」
大輔「最低だったのは…寧ろ俺の方だったんだよな…俺だけ都合よく忘れて、姉ちゃんも一輝兄ちゃんも苦しんでたのにずっと今まで忘れてたんだ…だから…」
ジュン「ストップ」
謝ろうとした大輔を遮ると、ジュンもバツが悪そうに大輔を見る。
ジュン「確かに私も、あんたが光が丘テロのことを忘れたことに目茶苦茶腹が立ったけど…今思い返してみると、あの時のあんた…まだ四歳だったもんね…寧ろ忘れていた方がよかったのかもしれない…私も悪かったわ。ごめん」
大輔「姉ちゃん…うん、俺もごめん。そしてありがとう」
こうして、本宮姉弟の長い姉弟喧嘩は終わった。
因みに夕食の特上寿司を食べる時、二人の馴れ初めを聞きたがる両親に大輔とフェイトは恥ずかしい思いをしたのは言うまでもない。
こっそり盗み食いしたブイモン&チビモンはわさびの辛さに悶えていた。
































そして深夜。
全員が寝静まった時、ブイモンはふと目を覚ました。
こっそり家から抜け出すと、見知った気配を感じた。
ブイモン[ダスクモン…?]
ダスクモン[やはり気づいたか…]
闇から現れたのはダスクモン。
ブイモン[どうしてお前がここに?]
ダスクモン[俺にも分からん。ダークエリアの亡霊共と戦っていたら、時空の歪みに飲み込まれてな。気づいたらこの世界にいた。]
ブイモン[そっか…明日大輔に事情を説明しておくよ。]
ダスクモン[ああ…]
こうして、大輔、賢、フェイト、はやての四人とデジモン達は一時的に大輔達の現実世界に帰還した。






























おまけ

リリカルアドベンチャーGTで、メインキャラから降格したと知らされたヤマトはとある場所にいた。
ヤマト「(な、何てことだ…!!俺が…俺がメインキャラから降格だと!!?公式イケメンで、かつての人気投票で太一を抜いて一位だったこの俺が……存在だけで数多くの女性をメロメロにしてきたこの俺が…!!)」
グラスのコーラを一気に飲み干すヤマト。
そしてグラスを勢いよく置く。
ヤマト「くっ…マスターもう一杯…!!」
「…………」
お代わりを要求するヤマトだが、マスターと言われた少年は無言でグラスを拭いている。
ヤマト「おい!!何、客の要求を無視してんだ…よ……」
遼「誰に向かってそんな口きいてんだ脇役?」
凄い威圧感を持って、ヤマト(脇役)を睨み据える遼(メインキャラ)。
ヤマト「…自分でやります……」
メインキャラに強く出れない脇役であった。 
 

 
後書き
本宮姉弟和解。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧