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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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波乱の幕開け

 
前書き
すいません、都合上、ロキエピソードは省きます

 

 
仮設ギルドになってから数週間


ギルドの再建設も進み、仕事も上手くいっていたある日



ナツ「星霊だぁ!!?」


ロキ「んー・・・まぁ、そーゆー事」


ナツがロキをじろじろと見続ける




先日の仕事の最中にルーシィはロキが星霊だと気づいたらしい


ロキはかつて青い天馬所属の「カレン」と契約していたが、カレンはロキの他に契約していた星霊「アリエス」を奴隷のように扱っていた


アリエスを救うため、自分とアリエスの契約を解除して欲しいと頼むが、カレンは契約を解除する事はなかった


自分の仲間であるアリエスをどうしても救いたかったロキは契約を解除するまで星霊界に戻らないという手段をとった


しかし、星霊がいつまでも人間界に留まっていられるはずもなく、ロキは月日が経つにつれどんどん衰弱していった


そして数ヵ月後、ロキはある話を耳にする・・・契約者のカレンが仕事先で亡くなったという話だ


ロキが人間界に留まっている間、カレンは魔力の関係で他の星霊を呼び出すことが出来なかったらしい


間接的に契約者を殺した罪で星霊界から追放され、命の限界を悟ったロキをルーシィが助け、自分を助けてくれたルーシィを守りたい思いから、契約を結んだそうだ



アルト「それにしても星霊界に帰れなくなる星霊なんていたんだ」


ロキ「うん、直接的でも間接的でも契約者を殺せば星霊界に帰る事を禁じられる・・・ボクが星霊界に帰れるようになったのもルーシィのおかげだよ」


ナツ「ちょっと待て!!お前牛でも馬でもねーじゃねーか」


ロキ「ナツの知ってるバルゴだって人の形だろ?」


ルーシィ「ロキは獅子宮の星霊よ」


アルト・ナツ「「獅子ー!!?」」


ロキが獅子の星霊だと聞いたアルトたちが声を合わせて驚く



ハッピー「獅子って大人になった猫でしょ!?」


ロキ「そうだね」


ルーシィ「違ーう!!!」



グレイ「つーか、お前これまで通りで大丈夫なのか?」


ロキ「これからはそうはいかないね、ルーシィが所有者(オーナー)になってくれたからね・・・ルーシィのピンチに現れる白馬の王子様役ってとこかな」


するとロキがルーシィを抱き上げる



ルーシィ「王子様なら間にあってるわよ!下ろしなさい!!」


ロキ「つれないなぁ、二人の今後について話し合おうよ♪」




アルト「いいなぁー、俺も星霊ほしいぞ」


ナツ「だよなぁー」


アルトたちがロキとルーシィを呟く



ハッピー「二人ともどんな星霊がほしいの?」


ナツ「そりゃドラゴンだろ!!せっかく滅竜魔法覚えたのに本物の竜と闘えねーのは甲斐がねえってモンだ!」


アルト「俺は力比べ甲斐がある虎とか象がいいなぁ」


ルーシィ「星霊は力比べの為に呼び出すものじゃないの!!」


ロキ「そうそう、星霊は愛を語る為に・・――」


ルーシィ「あんたももう帰りなさい」


ルーシィは強制閉門する為、ロキにカギを向ける



ロキ「ちょっと待って」


鍵を向けられたロキがコートのポケットからチケットを取り出し、ルーシィに渡す



ルーシィ「何コレ?」


ロキ「リゾートホテルのチケットさ、ガールフレンドたちを誘って行こうと思ってたんだけど・・・君たちにはいろいろ世話になったし、これ・・・あげるから行っといでよ」


ルーシィ「海!!」


チケットを見て、満面の笑みをこぼすルーシィ



アルト「すっげぇ!!」


ナツ「おおおっ!!!」


グレイ「こんな高ェホテル泊まった事ねえ」



ロキ「エルザにもさっき渡しておいた、楽しんでおいで」


そう言ったロキは星霊界へと帰って行った


ルーシィたちは先ほどから浮かれっぱなしだ



エルザ「貴様等、何をモタモタしている・・・おいていかれたいのか」


喜ぶナツたちの前を大きな荷物を引きずるエルザが横切る


それを見たアルトたちは声を合わせて言った


アルトたち「「「「気ィ早ェよ!!!!」」」」















砂浜に足跡を刻む5人組み


水着に着替えたアルトたちはアカネビーチに遊びに来ていた



ナツ「見ろよこの水!!めっちゃ透明だぞ!!」


グレイ「スゲェ!!!」


ハッピー「グレイ、海パンはこーよ」


海に浸かってはしゃぐナツたち




その頃、他の観光客に混ざってビーチバレーに参加していたアルト


アルト「よーし、行くぞー!!」


男「おう、あんちゃん!いつでもいいぜー!!」


女「頑張ってー♪」



アルト「名付けて・・・デストロイ・サーブ!!」


アルトがジャンピングサーブをかます


するとボールがとんでもない速さで地面に激突し、周りの砂や海水を打ち上げ巨大な水柱を作りだした



ルーシィ「うわぁー・・・少しは手加減しなさいよ、アルト・・・」


エルザ「ふふっ・・・容赦がないのは良い事だ」















それから時が経ち、時刻は夜


暗い空には月が浮かび輝いている頃



アルトたちはリゾートホテルの内部にあるカジノで遊び呆けていた



ナツ「ふぅー・・ふぅー・・!!」


ディーラー「お・・お客様困ります!!」


ナツ「だって17に入ってたぞ、オレは見たんだ!!」


ハッピー「あい!!」


ディーラー「そんな事あるわけないでしょー・・・」


ナツのクレームに困るディーラー



そんな光景を横目にダーツボードの正面に立ち、スタンスを確認するアルト


そして握っていた三本のダーツを次々と投げる


投げられた三本のダーツはリズムよく真中に全弾命中し、周りからはたくさんの歓声がとぶ



アルト「よっしゃっ!!」


ジュビア「素敵です、アルト様ー!!/////」


アルト「おう、ありが・・・って、ええっ!!?」


観客に交じって黄色い声援を送るのはかつてファントムロードの魔導士だったジュビア


突然姿を現したジュビアに対し、アルトは驚愕の表情を浮かべる



アルト「えっ・・お前って確か・・雨の魔導士・・・何でここに!?」


ジュビア「はい、アルト様に会うために・・・ジュビア来ちゃいました!」






ナツ「見たんだって!!オレの目はごまかせねーぞ!!!」


今だ引き下がらずにをつけるナツ


すると、ナツたちに一人の男の声がかかる



「ボーイ、大人の遊び場はダンディにたしなむものだぜ」


ナツ・ハッピー「「か・・かくかく!!!?」」


ナツたちの前に現れたのは全身ポリゴンのような形をした男



「ボーイ 一ついいコトを教えてやるぜ、男には二つの道しかねえのサ」


すると男は回転式の椅子を回しはじめる



「ダンディに生きるか・・・止まって死ぬか だゼ」


男はそういうと、いきなりナツを地面に押し伏せ、口内に銃口を突き付けた



ナツ「がわ゛っ・・・」


ハッピー「な・・何するんだー!!」


「二ィ・・・」


ハッピーの問いに答えず、不敵な笑みをこぼす男



ナツ「が(な)・・・がんがごいぐ(なんだこいつ)・・・」







同時刻、アルトは先ほど再会したジュビアとバーのカウンター席に座っていた


アルト「ふーん・・じゃあファントムは解散したんだ」


ジュビア「はい、ジュビアはフリーの魔導士になったのです」


そう言ったジュビアの首にはフェアリーテイルのギルドマーク型の首飾りがぶら下がっていた



アルト「なるほど・・それでフェアリーテイルに入りたいのか」


ジュビア「ジュビア入りたい!」


アルト「俺は大歓迎だけど・・一応元ファントムだし、マスターがなんて言うか」


ジュビア「ジュビア何でもします!!」


アルト「よーし、俺からも頼んでみるよ」


ジュビア「あ、ありがとうございます!アルト様ー!!/////」


アルト「だーっ、いちいちくっつくなよ!!」


その時、一人の巨漢がアルトたちに近づく



アルト「ん?」


アルトが巨漢に気づき、振り向いた瞬間



ジュビア「あひぃ!!」


巨漢の平手がジュビアをぶっ飛ばす



アルト「なっ・・ジュビア!!大丈――」


アルトが急いでジュビアに駆け寄ろうとするが、巨漢の男に道を塞がれる



「アルトレア・ウィルダントだな」


アルト「・・・あ?」


道を塞ぐ巨漢を思い切り睨みつけるアルト



「エルザはどこにいる?」



アルト「・・・その問いに答えるつもりはねェよ・・・とりあえずジュビアの分、殴らせろ」

 
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