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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  0863話

 クリメナとの会話で俺達シャドウミラーがハイヴを攻略するという意見を国連に出してから数日。ある意味予想通りというか、予想外というか、国連はかなり混沌とした状況になっていた。
 自国の最も近くにある鉄原ハイヴの攻略を、しかも俺達シャドウミラーだけの戦力で行うという事で日本は真っ先に賛成。アメリカとしても俺達の機嫌を損ねたくないというのと、建設され始めたばかりでフェイズ2のハイヴならG元素も確実に存在しないだろうと、こちらも賛成。
 ……ただし、これからのハイヴ攻略に関するヒントを得たいという理由で、希望する国家の観戦武官を受け入れて欲しいという要望があったが。
 さて、観戦武官とやらが実際に調べるのは……ハイヴの攻略の仕方か、あるいは俺達シャドウミラーの戦力か。
 ともあれ、アメリカが賛成したという事でオーストラリアも何の憂いも無く賛成に回った。
 まぁ、オーストラリア自体が元々俺達と友好的な関係を築こうとしているし、アメリカと繋がっている者達も自分の飼い主が賛成に回った以上は反対するつもりもなかったのだろう。
 アフリカ連合、中東連合に関してはアラビア半島防衛戦で俺達シャドウミラーに対して友好的になっているし、クリメナから俺達が本当に狙っているハイヴはアンバールハイヴであり、鉄原ハイヴはその為の予行演習に近いものだという連絡がいっているから、こちらも賛成。
 ……ただし、アンバールハイヴ攻略の際には色々と要求するというのを暗に求めてきたとか。
 オーストラリアと関係の深いイギリスは、後日フランスにあるリヨンハイヴを始めとして欧州にあるハイヴ攻略の際に力添えをして貰えるのならということで、EUを含めて賛成に回って貰った。
 ここで俺が感心したのは、どこぞの国とは違ってあくまでも自分達の力でハイヴを攻略するのを前提にしている事だ。
 勿論俺達の戦力も当てにしているのだろうが、それはあくまでも援軍という位置づけであるというのを前提にしている。この辺、潔いというか何というか……
 ソ連は現在のところは態度が不鮮明らしい。沈黙を保ったままで、何を考えているのかは不明だ。
 そして韓国……より正確には韓国を含む大東亜連合は賛成に回って貰えた。
 何でも、当初は韓国が自分達の国内にあるハイヴに攻め込むのだから、相応の代金を要求するとか言ってきたらしいが、大東亜連合を組んでいる他の国々が馬鹿な事を言うなと黙らせてくれたらしい。
 正直、韓国の暴走を止めるという意味で大東亜連合がこれ程頼もしいと思ったのは始めてだ。思わずガン・ルゥを数台送ろうかとまで思ってしまった程に。

「ま、ここまではある意味予想通りではあるが……こっちも嫌な意味で予想通りだな」

 テーブルの上にある書類へと視線を向ける。
 そこにあるのは、統一中華戦線からの抗議文書。
 つまり、現在人類とBETAの戦いの最前線でもある中国の領内にあるハイヴを攻略しないのは、この世界の人類に対する裏切りだとか何とか。
 自分達の思い通りにならない事が余程腹立たしかったらしい。
 大体、確かに中国はBETAとの最前線ではあるが、それを言うならヨーロッパ方面のイギリスや、中東のアラビア半島、ソ連だってBETAに侵略されている以上は最前線と言えるだろうに。
 本当に俺達を思い通りに使えると思っていたのか? そうだとするなら、随分と甘く見られたものだ。
 ……いや、あるいはアラビア半島防衛戦の時の俺達の戦いの映像を見て中国政府の野望を燃え上がらせてしまったか?
 ともあれ、現在は俺達シャドウミラーが攻略しようとしている鉄原ハイヴに決まるのは時間の問題といったところか。
 ハイヴの攻略に関しては予行演習に近い以上、この世界のハイヴ攻略のセオリーを多少アレンジしながらやる事になるだろうな。
 そんな風にハイヴ攻略に関して考えていると、不意に通信が入る。
 その通信を送ってきたのは、非常に珍しい男。現在はネギま世界の火星でテラフォーミング作業を担当しているフェイトだった。

『やあ、アクセル・アルマー。久しぶりだね』
「確かに久しぶりだな。どうしたんだ?」

 相変わらず殆ど表情を変えぬままに尋ねてくるフェイト。
 だが、それなりに付き合いの長い身としては、どこか上機嫌なのを感じ取る事が出来る。

『ああ、実は君達がマブラヴ世界という場所でBETAとかいう存在の巣を攻略するという話を聞いてね』
「……どこから回っていった情報だ、それは……」

 ハイヴに挑むというのは、別にシャドウミラー内で隠している情報では無い。だが、それがどこをどう流れれば、基本的に火星に閉じこもっていてホワイトスターには何か重要な報告をする時と、コーヒー豆を買い漁る時……ああ、こうして考えれば、実は結構ホワイトスターに顔を出しているんだな。
 ちなみに割合としては報告1に関してコーヒー豆9くらいの割合だ。
 あくまでも目的はコーヒー豆である以上、そっち方面にはあまり顔を出していない俺とは何だかんだ言って会う回数は少ないのだが。
 ともあれ、そんな状況であれば話を聞いてもおかしくはないか。

『ホワイトスターへ買い物に出掛けた時に、ちょっとムウ・ラ・フラガに会ってね』
「ああ、そっちか」

 それなら別に驚く程でもないな。
 ハイヴ攻略に関しては既にシャドウミラー内については情報を広めているし。

「で、ムウと会ってハイヴ攻略の件を聞いて……それからどうかしたのか?」

 一応シャドウミラーのメンバーであるとは言っても、フェイトは基本的にネギま世界の火星担当だ。それを思えば、ここで首を突っ込んで来る理由が分からない。
 もしかしてBETAを火星の開拓に使おうとか考えてるんじゃないだろうな? もしそんな事をしようものなら、まず間違いなく火星が色々な意味で酷い事になるんだが。
 だが、そんな俺の疑問を気にした様子も無くフェイトが口を開く。

『実は、ハイヴ攻略に修羅達を使ってやって欲しいんだよ』
「……何? 何でまた、急にそんな事になる?」
『修羅達の闘争心は魔法世界にある闘技場で発散させていたんだけど、それだと修羅神を使えないだろう? その為に下級の修羅に色々とストレスが溜まっているみたいなんだよ。で、そこに丁度今回の話が耳に入った訳だ』
「ストレス解消かよ……いやまぁ、こっちとしては戦力が増える分には構わないけどな」

 ただ、予行演習的な意味もあると考えれば、今回のハイヴ攻略に修羅が関わるのは……いや、そうでもないか。ストレス解消という意味では、普通にBETAとの戦いに引っ張り出すのは問題は無いか?

「一応確認しておくが、BETAとの戦いでこれからも何度か引っ張り出すような事になっても大丈夫か? 特にテラフォーミング作業の方は」
『ああ、それは問題無い……とは言えないけど、そこまで問題になる程でもないよ。それよりも修羅達がストレスを発散してくれた方が喧嘩騒ぎも少なくなって、最終的にはいい結果が出そうだ』

 ふむ、こうして聞く限りでは問題無いようだな。
 となると、修羅を引っ張り込むのもありか。
 何故かBETAは倒してもPPを稼げないし、無理に俺達だけでどうこうする必要もない。

「分かった、ならそっちの方で無理しない程度に出せる修羅を選んでおいてくれ。ただし言うまでもないが、これは戦争だ。それも生存を懸けた……な。つまり修羅達にも被害が出る可能性は否定出来ない」

 BETAの能力を考える限りでは、そこまで悲観しなくてもいいんだろう。だが、BETAが弱いからと言っても、何が起きるのか分からないのが戦場だ。
 それに現状で把握しているBETAは確かに数だけの雑魚と言ってもいいが、ハイヴの防御を任されているような特別なBETAがいる可能性も否定は出来ない。

『勿論分かっているさ。だが、君こそ忘れていないかい? 修羅というのは基本的に戦いを求める者だという事を。そんな彼等が死を恐れて戦いに怯えると思うかな?』
「……なるほど。そっちの言い分は分かった。なら、修羅王のアルティスに話は通しておいてくれ。こっちは援軍なら大歓迎だからな」
『了解したよ』

 その後、火星についてのテラフォーミング作業について10分程話し、フェイトとの通信を終わる。

「……テラフォーミング、か」

 フェイトとの通信が終わり、椅子に体重を掛けながら小さく呟く。
 テラフォーミング作業。その言葉通りにその地域の環境をテラ……即ち地球に準ずるものへと変えるというものだ。そして、テラフォーミング技術というのはネギま世界の火星だけではなく、このマブラヴ世界にも必要なものだ。
 BETAはハイヴ周辺の自然環境を徹底的に破壊する。それ故に、もしハイヴを攻略してそこからBETAをどうにか追い出したとしても、その地域に自然環境を蘇らせるにはとてつもない労力と時間が必要になる。
 それにマブラヴ世界では劣化ウラン弾が普通に使われているし、光線級のレーザーに対抗する為のAL弾に至っては重金属雲を発生させる為、それらの意味でも自然環境の破壊具合は凄まじい事になっている。
 そして、当然シャドウミラーにはその手の技術についてもオーストラリアを通して打診がある訳で……

「とは言っても、こればっかりはな。下手をすると自然環境は回復するから核兵器使いまくれ、とか言い出す奴が出てきそうなんだよな」

 実際、中国とソ連はBETA戦の初期、光線級が姿を現して勝ち目がなくなり撤退を始めた時には核兵器を使いまくっているし、アメリカにしてもカナダに着陸ユニットが落ちてきた時に核兵器の集中運用をして撃破している。
 もっとも、後者はそのおかげでアメリカがBETAに蹂躙されるような事にはならかったんだが……
 それに、各国大使との交渉をしているエザリアやレオンからの報告によれば、綺麗な戦略兵器って事でアラビア半島防衛戦で使われたフレイヤに対して注目している国が少なくないらしい。
 ……が、正直な話、この世界の住人にとってフレイヤというのは早すぎる技術だろう。精神性と技術が伴っていないというか。
 何しろ、色々と問題があると分かっているG弾ですらオルタネイティヴ5では嬉々として使おうとしているのだ。そんな者達にフレイヤを与えたりすれば、それこそBETAではなく人間の愚かさによってこのマブラヴ世界は終焉を迎えるだろう。

「BETAか。厄介極まりない存在ではあるんだよな」

 小さく溜息を吐き、レモンから提出されていた筈の報告書をコンピュータに表示する。
 アラビア半島防衛戦でそれなりの数捕獲したBETAだったが、光線級や重光線級に関しては仲間のBETAに対して絶対にレーザーを撃たないという特性を利用し、戦車級辺りの中に詰め込んで捕獲した。もちろん上や下を向かないようにBETAを詰め込みまくって。
 それ以外のBETAは普通に動けないようにして捕獲したんだが……それでも暴れに暴れて、時間が経つと死んだらしい。
 恐らくエネルギー補充式みたいな感じになっており、そのエネルギーが切れたからではないかとなっている。
 更に厄介なのは、死んだ途端にBETAから発せられる強烈な悪臭。
 BETAを閉じ込めていたコンテナの類は全て破棄することになって、キブツ行きになったらしい。

「生きてても死んでても、結局厄介極まりないんだよな。……まぁ、ある種の生物兵器としてなら使いようがあるかもしえないが。いや、最初はともかく嗅覚が麻痺してそのうち効果がなくなるか?」

 そんな馬鹿な事を考えつつ、BETAの報告書へと続けて目を通していく。
 一応肉体とは違って突撃級の装甲殻や要撃級の前腕に関しては、悪臭の類は無いらしく何らかの素材として使用可能な可能性あり、と。……そうなると、悪臭を放っているのは肉体のみという認識でいいんだろうな。
 ともあれ、あの装甲殻やら前腕やらを素材にすると言ってもな。現在は普通にそれより優秀な装甲を持っているし。

「臭いがしないっていうのなら、ある程度の個数は何かに使えるように技術班の倉庫……」

 そこまで考え、すぐに却下する。
 ただでさえ現在技術班の倉庫は雑多だというのに、使えるかどうか不明な物を置いておくとなると邪魔でしかないと。
 そして、俺にはもっと便利な物がある。

「空間倉庫、だな」

 そう。ホワイトスターを入れられるだけの要領がある空間倉庫であれば、突撃級の装甲殻やら何やらは普通に収納出来る筈だ。
 もし何かあったら俺が出せば問題は無いし……
 そうと決まれば急ぐか。下手に時間をおけば忘れてしまう可能性も高いしな。
 別にボケが始まってる訳ではないが、こう見えて色々と忙しかったりするのだ。
 ……まぁ、そもそも多次元国家シャドウミラーとしてやっていけているこの状況でこの程度の忙しさしかないというのは、エザリアとレオンが頑張っている証拠なのだろうが。
 そんな風に思いつつ、早速とばかりに突撃級の装甲殻と要撃級の前腕を空間倉庫に格納すべく影のゲートを作り出すのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:25
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1114 
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