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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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SAO編
Chapter-3 転機の連続
  Story3-1 一人じゃない

シャオンside


俺は今、第9層の迷宮区にいる。

未踏破の部分が多いので、少し探っていた。

「マッピングも終わったし、帰ろっかな……

けっこういい時間だしな」















そう思って帰ろうとすると、どこからか

「きゃ~!」

という女の子の声がした。

「誰だろ……とりあえず行ってみるか」

俺はそっちの方向へ走っていった。

















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
















ついた場所では、一人の少女とモンスターの戦闘があったようだった。

よく見ると、少女の装備は少し心もとなく、HPもレッドゾーンまで減っていた。

モンスターにはまだその少女をターゲットしている素振りがあり、とても危険だった。






「……そりゃ、無理だよな……

って、そんなこといってる場合かよ、俺は……


おい! 大丈夫か!?」

反応がない。どうやら気絶しているようだった。








俺のレベルなら、ここのモンスターは大丈夫だった。

俺はモンスターに向かって片手剣スキル2連撃技〔バーチカル・アーク〕を繰り出し仕留めた。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















再び、俺は倒れていた少女に呼びかけた。

「おい!おい!」

「うっ……………ん?」

「目、覚めたみたいだな」

「き、君が助けてくれたの?」

今度は気づいてくれたみたいだ。

「あ、うん。そうだけど」

「ありがとう」

「俺はシャオン。君は?」

「私、フローラ」

「その装備じゃこの場所は少し危険だ」

「知ってるよ」

「じゃあ、何でこんなところに一人でいたんだ?」

「私、この世界で時間を失うのが怖くて、それで……」

「なるほどな……

その気持ちは痛いほどよくわかる。
実際俺もそうだったからなー」

「じゃあ、なんで君は平然としてるの?」

「だって、無理をして死んでしまったら、それこそ怖いからね。

折り合いをうまくつけて今を生きてるだけだよ、俺は」

「でも………私……」

多分俺の持病『ほっとけないやつ助けたい病』でも出たんだろうな。

なんとかしてフローラを元気にさせたかった。


そしたら、次の瞬間、俺の口から自分でも思ってもみなかった言葉が出た。

「大丈夫さ。どんなところにいても、絶対に君は一人じゃない」

「えっ?」

「絶対何かが自分の支えになってくれる」

「でも……今の私には…………」

「なら、俺がいてやる。

怖い気持ち、辛い気持ち、抱え込むよりはきだす方がずっといいからな。

俺とパーティー、組もう」

「え…………あ、ありがとう。


じゃあ………あらためて、シャオン君、よろしくね」

「じゃ、行こうか」

「うん!」













俺たちはダンジョンを抜けた。









これが俺、シャオンとフローラの出会いだった。
















Story3-1 END 
 

 
後書き
ついにヒロイン登場! 短いようで長かった……

無謀な攻略をする理由が、『時間を失うことへの怖さ』
いつかのアスナさんですなww

さあ、ヒロインが加わったばかりのこの物語ですが、次回は二人での初クエスト! です。


シャオンとフローラに何が起こるのか……楽しみにしててください。

じゃあ……

フローラ「次回も、私たちの冒険に!」

シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
 
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