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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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ターニング:脱獄

「はぁー、重い」
俺はジャラジャラした鋼鉄の鎖を見て言う。重いったらありゃしない。
「……よく寝れたものですね、ライトさん」
隣で、ユリアが言う。と言うかユイリ居ねぇ。上に連れ去られたまんまか?
「アインクラッド流極意ニ、寝れるときに寝ろ」
適当に言って、長いだけの鎖を見て、服の懐を触る。……よし、バレちゃいないようだ。
「ユリア、ベルトは?」
「在ります。腰とかには注意されていなかった様です」
それを聞くと、俺はブレイバックルを取り出し、チェンジビートルをセットする。
「んじゃ、とっとと脱獄すんぞ」
「ハイ!」
俺は腰に着けると、ハンドルを引く。
『Turn Up』
すぐにオリハルコンエレメントが出現し、俺はブレイドとなる。
途端、拘束していた手枷が壊れ、自由に動くようになる。
ユリアも、同じく龍騎になって、鎖を破壊する。
「……と言うか、どうやってこれ破壊するんです?」
ユリアが鉄格子を見て言う。
「……まぁ、斬るしかねぇだ、ろっ!」
腰のブレイラウザーを煌めかせて斬撃を放つと、いとも簡単に壊れた。……大騒音を起こして。
「うるさっ!!」
「煩いですよぉ!!」
と、次の瞬間。
「うわっ、隣でも脱獄しようとしてる人がいるよ」
「同じく囚われた奴ってか」
「……キリト?」
一人の少年と、キリトが同時に現れた。
「……何その姿」
「それよりも、脱出だぜ脱出!!」
敢えてそれに触れないようにすると、螺旋階段を一緒にかけ上がって行く。
数分もしないうちに外に出られ、息を吐く。
「ふぃー……」
「ようやくですか……」
ユリアが隣で言うと、何やら色々とキリト達がやっている。……まぁ、放っておいても良さそうだ。
「ユリア、変身を解いて行くぞ」
「はい」
同時に変身を解いて、薔薇園に入ると、すぐに移動して広場に行こうとする。しかし。
「やっぱり脱獄してきたね?」
右側のベンチに整合騎士、エルドリエ・シンセシス・サーティワンが座っていた。
「ちっ、読んでたって事かよ……っ!」
「我が師アリス様の慧眼によって、だけどね」
すると、後ろからキリトと少年が現れ、更に面倒な事になる。
「おや、アリス様が連れてきた囚人達か。ちょうどいい、君らにはすぐに地下牢へ戻ってもらうよ?」
「ハッ!あんまり人を嘗めんなよ、整合騎士ッ!!」
俺とユリアはバックルとカードデッキを持って、前に出る。
「キリト、少年、そこに居ろよ!!変身!!」
『Turn Up』
オリハルコンエレメントを通り、俺はブレイド、ユリアは龍騎となって突進する。
「良いだろう。その気ならば、全力でお相手する!システムコール!」
途端、エルドリエ・シンセシス・サーティワンが高速詠唱を開始する。この術式は……不味い、武装完全支配術だ!!
「ユリア、カードベントを使え!!」
『METAL ROCK ROCKMETAL』
「え、は、ハイ!」
『ガードベント』
俺がメタルとロックを使って俺達に鋼鉄の防御を与えるロックメタルを使用し、ユリアがカードベントでドラグシールドを二枚呼び出す。と、同時に。
「エンハンスアーマメント!」
言い終わると同時に、鞭が俺達の身体に衝撃を与える。
「くうっ……」
「っ……!」
ロックメタルのお陰と、ドラグシールドのお陰で、幸い吹き飛ばされる事は無かった。……武装完全支配術を扱える整合騎士とは厄介だな。流石比嘉、いい根性してるぜ……。
「ほう……我が神器<霜鱗鞭>の一撃を初見で凌いだか」
「伊達に剣士やってねぇんでな!!」
『SLASH THUNDER RITNIGSLASH』
ライトニングスラッシュを発動させ、ユリアはドラグセイバーを持って突撃を再開する。
「はあっ!!」
エルドリエが再び鞭を放つと、二本に分裂し、襲い掛かる。
「ねじ伏せる!!」
それをライトニングスラッシュで弾くと、俺とユリアは左右に移動する。
「分裂かよ……」
「この霜鱗鞭には間合いが五十メルに拡大するだけではなく、最大七本まで分裂出来るのさ」
……まるでゼツみたいな完全支配術だなおい。
「ちっ、なら最大で行くぜ!」
『ABSORB EVOLUTION』
ライズアブゾーバーにアブソーブとエボリューションを読み込ませ、キングフォームになる。この際だ、ジョーカーに一時的になっても構いやしねぇ!!
「ユリア!サバイブ使え!!」
「解りました!!」
『サバイブ・烈火!』
サバイブ~烈火~のカードで龍騎サバイブに変身すると、俺はキングラウザーにカードを転送する。
『10 J Q K A ROIYRSTORRTFURASU』
ロイヤルストレートフラッシュを発動させる直前に、ユリアが動く。
『ファイナルベント』
途端、ドラグランザーが姿を現し、バイクになると、ユリアが乗り込んでウィリーで突撃しながら火炎弾を放つ。
「くっ……リリース・リコレクション!」
……あ、やべぇ。あれって、確か記憶解放術……。
途端、ユリアとドラグランザーが吹き飛ばされ、地面に転がされる。
(ユリア、ゴメン。後で土下座するわ)
俺は心でそう言うと、ロイヤルストレートフラッシュを発動。切れかかった霜鱗鞭目掛けて突撃していく。
「オオオオオオッ!!」
キングラウザーはそのままブーストされて霜鱗鞭を弾き飛ばし、俺はキングラウザーをつきつけた。
「チェックメイト♪……と言うか、どっかで見たような顔だな……」
すると、後ろの少年が言う。
「その人、エルドリエ・ウールスブルークだよ。四帝国統一大会の優勝者の」
「おお、少年。よく覚えてんな」
「ユージオだよ、キリトの知り合いさん」
少年、基ユージオはそう言うと、エルドリエの様子が可笑しくなってきた。
「……なん、だと」
「……アンタ、記憶が無いのか?エルドリエ・ウールスブルーク。確か、アンタの父親はエシュドルさん、母親はアルメラだったよな?」
「ア……ルメ……ラ……」
途端、何かが額から出てきて光った。……こいつぁ……。
と、考えてる時にも、ユージオ&キリトが記憶を思い出させようとする。しかし。
「罪人よ!騎士サーティワンから離れろ!!」
同時に弓が放たれ、キリトに当たる。おいおい……このタイミングで整合騎士がもう一人かよ……っ!
「走れお前ら!!ここは俺らが!!」
『Turn Up ABSORB EVOLUTION』
ギャレンに変身し、キングフォームになると、銃型のキングラウザーが現れ、ギャレンラウザーと共に矢を穿つ。
『シュートベント』
ユリアもドラグランザーと共に矢を巻き込むも、矢は多く降り注ぐ。
「おいおい、矢は無制限かよ!!」
「竜を落としましょう!そうすれば……!」
「無理だろどう考えても!!一先ずカセドラルに侵入する方が先だっつうの!!」
キリト達は既に逃走終了。俺達も逃げねば天命がヤバい。命を獲られる。
「ユリア、逃走準備!」
「ハイ!ランザー!!」
空で対空砲火をしていたドラグランザーが呼び掛けに応じると、バイクになり、ユリアと俺が乗り込む。但し、俺は整合騎士の方を向く。
『9』
ゼブラジェミニを使って分身体を作ると、同時にキングラウザーにカードを転送する。
『10 J Q K AROIYRSTORRTFURASU』
「「食らいな!銃撃版・ロイヤルストレートフラッシュ!!」」
同時にロイヤルストレートフラッシュを放つと、同時にドラグランザーが移動を開始、ヒットしたのを見届けると、カメレオンシーフを発動させて、内部に入るために身を隠した。 
 

 
後書き
カーディナルさん?……知らないです。カーディナルルートは既に終わっています、閉ざされています。
と、言うことでオリジナルルートです。ご了承下さい次回もよろしくお願いします!!ターニング、完っ結!! 
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