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新妹魔王の契約者~龍剣使いの神皇帝~

作者:黒鐡
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1巻
  新たな義妹二人追加

この外史では蒼い翼という大企業は存在し、もちろんその社長というのは織斑一真であって表では姿を見せない謎の社長として言われていた。深雪も織斑雪音としてではあるが同じく姿を見せる事もなく、実在するという事実を知っているのは蒼い翼と警察関係や軍関係の上層部だけが知っている。今回国連軍所属ではないが、第1課からの者達によって俺らが関わる事を諜報関係でもみ消してくれる。そして今日は深雪の妹になる者との面談日なので、蒼い翼関連のファミレスの一室にいた。

「ホントにここでいいんですかい?個室があるファミレスなんて初めて聞きましたよ」

「ああここでいいのさ、客名を成瀬と分かれば従業員がここまで案内するようにしてある。もし既にいたとしても、すぐに月中基地支部に送られたデータを元に人物を探すように言ってある」

「お兄様は外見は高校生ではありますが、中身は立派な大人であり初めて会う人なら個室の方がいいと私も思います」

『同じく私達もよ、初めて会う人物を歓迎しなきゃね』

「まあ俺が連絡を入れた後に、ここを指定したのは俺ですから。それに俺の知り合いの者に保護を頼んだと言ってあるから大丈夫かと」

そう言いながら俺達はそれぞれ飲み物を飲んでいたが、今の四季は夏であり青空で真夏の昼下がりである。昨日さっそく迅から顔合わせと聞いてから、俺と深雪は楽しみにしていた。今は高校生という外見的な容姿となっているが、中身は大人であり全てを創ったと言われる創造神とは俺の事だ。あとはこの辺りにいる警察官は、立派な顔馴染みであって署にいる者達全員が第1課のメンツ達である。なので見た目高校生でも運転免許書や他の資格やらを取得しているけど、ここまで来たのは車だ。

「そういえば表向きは再婚話だと聞くが、それについてはどうなんだ?」

「表向きは織斑家の者とあちら側との再婚という設定になってはいますが、実際は二人の子を預かる形となります。まあその夫が一真さんの訳ではありますが、俺は保証人としてですけど」

「まあいいや、俺の妹は深雪であるが更に増えるのはどうかと思うがまあ深雪にとっては姉になるからいいのかな?」

「深雪としてはとてもよろしい話だと思います」

ま、深雪が承諾しているのなら問題ないと思った。その時ファミレスの中に会う人物がいたので、連絡をもらった俺達は監視カメラでその二人を見たら迅がこの二人だと言ったので、近くの従業員はこの二人をこっちに連れて来いと言った。しばらく映像を見ていると従業員の一人が二人に話しかけていたが、しばらくすると二人が飲み物を持ってから立ち上がったのだった。そうして監視カメラの映像を切ったら、扉からノックする音が聞こえたので迅が立ち上がってから扉を開けたのだった。そして迅が誘導して二人を俺らの反対の席に座った後に迅が俺の隣に座ったのだった。

「やはり他の席にいたようだな、ここはファミレスにはない特別な一室だ。だがあまり緊張はしない方が身のためだぞ?」

「分かってます、ですがこの人達が織斑家の方なのですか?迅さん」

「そうだ。俺とこいつらとは同居人でな、織斑家の者で夫の方は結構な大企業の社長さんをやっている。なので俺が預かってこの二人を育てて来た訳という事だ、その前に互いに自己紹介でもしようや一真に深雪よ」

「初めまして、俺の名は織斑一真だ。よろしくな」

「初めまして。私は織斑深雪と言います、兄の妹となっていますが今回の再婚話で私の義妹になると聞いてワクワクしてました」

そう言った迅だったので、俺達はとりあえず自己紹介した後に二人も簡単な自己紹介をしたのだった。赤い髪をしたのが成瀬澪で隣にいるのが成瀬万理亜だった。迅は今回の再婚話を持ってきた事だったが、実際は親を亡くした二人娘を預かるという形となったと迅から俺達に説明をする。しかし深雪もかわいいが、今回義妹になる二人もかわいいなと思った。雰囲気だけで、普通ならドキドキするような身体付きをしている。

「・・・・でも一真さんと深雪さんが優しそうな人でよかったです」

「そりゃ、表では再婚話だったが実は亡くなった母親からの頼みを聞いた迅さんからだったからな。俺らは家族が増える事を楽しみにしていた」

斜め前に座る万理亜が、こちらに向かって「えへへー」と笑っていた。深雪と澪とは外見では一歳違いしかないのにこのような笑みを浮かべるのは、まるで鞠や雀を思い出すかのようだった。中学三年のようだが、一見幼い容姿には見える。

「年頃の男の子にしては随分と大人な雰囲気が出てますね、切れているナイフのような人だったらどうしようかと思ってました」

「私もこんなに早く兄と姉が出来るとは思わなかった。綺麗な人が義姉なんだと思うと緊張しちゃう」

「ははは。そんなに緊張しなくてもいいぞ、この二人は一見お前らと同じ歳だが中身は『迅さん?』今のは何でもない話だ。俺は織斑の旦那から言われて同居人してるだけだからなのか、俺が何か指示する前にやるからな」

そう言って来たが、俺達は緊張もしないしこの先の事も知っている。迅が会う時までは不審者に襲われるという事が何度もあったと聞くし、迅が出会った時も屑野郎に絡まれていたらしくしつこいストーカー野郎までいるそうだ。物騒な世の中になっているが、ま、俺らでガードしていれば大丈夫だろうし俺達が実は神族の者というのは知られてなさそうだ。だけどあちら側からは微量であるが魔力が伝わってくる。もう少し隠せられないのかね?と思ったが、今まで人間として暮らして来たがある日突然ウィルベルトの部下である養父母が殺された。そこから自分は先代魔王を継ぐ魔王だと聞かされてから、現魔王勢力からの逃亡生活を送ってきたと迅から聞いている。

「それで俺達のところに来た訳か、こちらとしては歓迎するよ。澪に万理亜よ、俺達の事は実際の兄妹のように同居をする事をな」

「分からないところがあったらいつでも私かお兄様に言って下さいね?一時的な保護と言わずに家族だと思って頂けると助かりますよ」

俺と深雪がそう言うと二人は安心したかのような微笑みを浮かべるが、澪は拠点D×Dにいりリアスに似ているな。それも戦闘だと魔力を使う方だと聞いているし、俺と深雪は神族だけど俺だけは勇者の一族という風にしている。あとは俺達としばらく話したが表向きでは保護という形ではあるが、本物の家族だと思えという事。後々また事件に巻き込まれるのは癪に障る事だし、勇者やら現魔王派から狙われるから俺らが守ってやらないといけない。

「ところで住む家には私達が暮らせる部屋とかはあるんですか?」

「その辺りなら心配するな、俺達の家は元々デカくて豪邸に住んでいるようなもんだから問題ない」

「豪邸ですか?」

「そういや言ってなかったが、俺らの家は三人だけでも広すぎてな。正直部屋数が余っているところなのさ、織斑の旦那は超が付くほどの金持ちでな」

澪と万理亜はこれから住むところを聞いてきたが、既に準備済みなので問題ない。今まで住んでいたところは売ってから、拠点より小さいが豪邸と言える程のを買ってもらったという設定でホントは俺が創って建てたし、ちゃんと不動産屋の許可で建てたような感じだ。

「あとこれからは俺の事は一真でいい、深雪も呼び捨てで構わないと言っている。まあ歳は同じだが、慣れなければさん付けでも構わん」

「私もお兄様と同意見だから、これからは姉として見るけどよろしくね」

「よろしくお願いします一真さん」

「わーい、よろしくお願いします。一真さんに深雪姉様」

とこんな感じで、すぐに打ち解けた俺達は早速俺らの家に向かったが高級一戸建てを見るのが初めてのようではあったが迅や俺達の出迎えにすぐに打ち解けた。で、俺と深雪と迅さんは一人部屋で澪と万理亜はなるべく二人一緒の方がいいだろうとの事で大部屋一室を与えたのだった。あとは家財道具は全てこっちに持ってきてから、料理は俺と深雪で任せてから新たな家族に乾杯をしたのだった。 
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