NARUTO after days
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06暗雲
ナルト班が活動を始めて約一ヶ月。任務を終えたナルトたちは少し里の近くの森の中で休憩していた。
「そーいやナルト先生ずっとそわそわしてんな」
「ナルト義兄様、トイレは我慢しないほうがいいですよ」
「ハナビそれは違うぞナルト先生はヒナタさんに告白するつもりでなかなか会えなくて困っているだけだ」
「荒太!!なんで知ってんだってばよ!!」
ここまで突っ込んでナルトは後悔してしまう。目を輝かせる3人にナルトは仕方なくカバンの中にある箱を取り出してそれを見せる。そこには指輪が入っている。つまり・・・
「ついに心を決めたんですね」
「ああ・・ヒナタには黙っておけよ」
「うん黙っておくよ」
「頼むぜ・・・って!?」
ごく自然に会話に混ざっていたその男に四人は身構える。ゆったりとした着衣に身を包んだその男、肌の色は少し白っぽく顔はトネリとサスケを足して2で割った感じだ。
「何もんだてめぇ!!」
「僕の名はジャシン・・・僕は平穏を望んでいないだから壊しに来た!!」
それ言葉と同時にジャシンの体から物凄いチャクラが溢れ出した。
「・・お前たちは逃げろ!!コイツは危険だ!!」
目の前で放たれるチャクラそれを感じた3人はナルトに従うしかなかった。それこそが今打てる最善の手であるためだ。
「必ず助けを呼んできます!!」
里の近くの森をヒナタ、シカマル、サイの三人が移動していた。雲隠れとの合同任務を終えて里に帰っているのだ。最近ヒナタとナルトは忙しく全く会えていない。それゆえにヒナタは今度こそ、と願いながら里に帰還していた。
「姉様!!」
突然ヒナタたちに声ををかけてきたのはヒナタの妹ハナビだ。しかも顔は真っ青だ。
「ナルト義兄様が・・」
「ハナビ!!何があったの!!」
ハナビと後から追い付いてきたキュウカクがヒナタたちにジャシンと名乗る男に襲撃され現在ナルトが戦闘中であることを知らせる。その話を聞いたヒナタはナルトの元に走り出した。それを追うようにシカマルたちもナルトの元に向かった。
「・・・こいつツェー」
ナルトとジャシンの戦闘は誰も予想できてない展開だった。チャクラモードを使い戦うナルトだがジャシンには全く通用しなかった。逆に棍棒のようなもので繰り出す攻撃に苦戦していた。その攻撃はとても早く目視した時にはすでに遅くただ攻撃を喰らうだけだった。
「この程度のチカラで姉上を封印したなんてね・・・確かめたいことは確かめたまた会おううずまきナルト君」
ジャシンはそう告げるとそのまま地面に溶けるように消えていった。
「なんだんだってばよアイツ・・そういや!!」
ナルトはあることを思い出し自分のポケットを確認する。戦闘の前にハナビ達に見せていた箱は無残にも形を変えており中の指輪も形が変形していた。
「ナルト君それ・・」
指輪の変わり果てた姿に落胆していると誰かが声をかけてきた顔を上げると目の前にはヒナタがいた。
「ナルト君それってもしかして・・・」
最後まで言おうとしてヒナタは言葉を詰まらせる。ヒナタは意外とカンが鋭い。ナルトが持つ指輪の意味にもすぐに気づいたのだ。
「・・・ヒナタ世間からすればまだ短いってのはわかっている・・でも俺は我慢できねぇ!!お前とずっと居たい!!俺と家族になってほしいんだ!!・・ってこんな指輪じゃ雰囲気でねぇよな」
「そんなことないよナルト君」
そう言ってヒナタはナルトのもつ指輪をとった。
「ナルト君が持ってるあの赤いマフラーみたいにこの指輪には大切な想いが込もっているんだよだから私はこれでいいよ」
そう言ってヒナタ笑うとナルトの顔に口を近づけキスをした。
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