うちはの巫女
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十六話
審査会場に入る前に変化を解く。
「さっきはありがとうサスケくん!」
「礼を言うならタマにしておけ」
助けたの私ですからね
「サスケくんにタマが変化していたの!?」
「そうですよ、そう言えば、いのがキレていたから気をつけてね」
サスケっち、サクラ、ナルトと別れ私達三人で席に着く
説明をされ今回の中忍試験、第一次審査である、目の前の筆記試験の問題用紙を睨み付けた。
重要なルールは三つ。
一つ、この試験はチームメイト全員の点数をあわせたものが合格点。
二つ、複数の試験官が下忍の動向を見張っている。
三つ、カンニング五回見つかれば失格だが、五回までなら減点ですむ。
そして、ルールではないが、重要な問題である『アカデミーでは習わない程の公式を使う…普通の下忍では、決して合格できない』ということ。
…まあ、つまりは、『試験官にバレない立派なカンニングをしろ』とのことです。
筆記に弱いサスケっちも、今頃気付いているでしょうね。サクラはきっと普通に解いている。この試験の目的を分かっていない。ナルトは、解いてすらいない。
ザンザスと白ですか?二人でしたら気づいて試行錯誤しています
「(私も解き始めますか……)」
まあ、カンニングなんですけどね
「(第三の目開眼!)」
会場内の壁に複数枚の札を貼っておきそれをとうして答えを確認できる。先代から受け継がれてるけど確実にこのために開発しましたよね
問題を全て解き、暇なので鉛筆を転がしていると終了15分前になった頃
「さて、10問目を発表する…前に、ルールを説明する」
「ル-ル?」
いきなり出されたその言葉に、緊張で張りつめていた教室の空気が少しばかり緩むが、慌ててしめなおされる。
「まず……お前らにはこの第十問目の試験を"受けるか""受けないか"のどちらかを選んでもらう。
"受けない"を選べばその時点で失格。班員も道連れだ」
「そんなの、受けるにきまってるだろ!!」
「そして、もう一つの分」
話している試験官が笑う
「受けるを選び、問題の回答が不正解だったものは、」
そこでわざとらしくきって、たっぷりと間を開けた後、余裕を持った笑みを浮かべる。
嫌な予感が、生徒の頭に走る。
「今後、永久に中忍試験の受験資格を破棄する」
その瞬間、全員が絶句する。
その顔を愉快そうに見ていた試験官はくくっと笑った。それを見ていたキバが、吠える。
「そ、そんなバカな話があるか! 現にここには中忍試験を何度も受けている奴がいるんだぞ! そんなふざけたルール……」
「残念だったなぁ、今回は運が悪かった」
そういって試験官はにやにやと笑う。試験官たちが、筆舌しがたい、そのなんとも絶妙な演技に、息を呑む。
「ここでは俺がルールだ。それで何人中忍になろうと、未来を絶たれようとどうでもいい。怨むんなら、今年、俺を試験官に選んだ火影様を恨むんだな」
「ライバルが減るのは別にいいが、里の収入が減るのは駄目じゃないのか。それにこの試験、ちゃんと受かるように設定されているはずだが?」
「ああ。安心しろ。落第者数が多かったら、きちんと敗者決定戦が行われる」
「なるほど。自分は好き勝手にして、後始末は他人任せか。まったく、恐れ入る。そう言うのは好きだな」
あ~長い、早く終わらせたいですね
「受けない人はさっさと消えて下さい、邪魔なんで」
私の言葉に全員、私の方を向いてくる。何人かは睨み付けながら、何人かは『よく言ってくれた!』的な目で七班の仲間達はよくわかんないです
「他の者にも言っておくぞ! 中忍試験において、試験官が決めたルールは絶対だ。試験官が決定したことは、例え五影であろうと覆すことは許されない。それは絶対のルールだ! まあ、一生下忍でもそのうち良いことぐらいあるさ。気にすんな」
「ふざけんな、そんな理由で俺らの運命をきめられてたまっるか!」
キバってうるさいですよね
「ですから、最初から提示されているんですよ? 受けないっていう選択肢をね」
「そうだ。その巫女の言うとおりだぜ」
その巫女ですか、まあ、いいです
「第十問。受けないを選択する者は挙手しろ」
次の瞬間、悦が溶けた表情が消え、まじめな顔になった試験官に、ごくっと唾を飲んだ一人が恐る恐る手を上げる。
「お、俺は受けない!」
「お、俺もだ。済まない、二人とも」
その言葉を皮切りに、どんどん人が流れ出す。
上々だと笑った試験官の一人は、時間に目をやる。
今の生徒にとってはそれすらもあせりに繋がる。
時が、過ぎていく。緊張が体を締め付ける。
「もう一度聞くぞ。受けない奴は手を上げろ」
その言葉に、今度は誰もあげなかった。
目が覚めたというように、意志の強い瞳で試験官を睨み返す。
「では…」
第十問目が言われると、私を除く全員が筆をとり、問題用紙を睨み付ける。
今から言う言葉を一字一句危機のが無さ異様にしようとした彼らの耳に、その言葉届いた。
「この教室にいる全員に、一次試験合格を言い渡す」
「はぁ!?」
一斉に生徒から驚愕の声が出され、教室に響き渡る。きんきんと、幾重にも重なったその声の所為で痛む耳を押さえながら、私は次の試験のことを考えていた。
中忍試験、一次試験72人の合格者を出した
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