うちはの巫女
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十五話
中忍試験当日、私達第七班の六人は試験会場のビル前にいた
「ここが一次試験の会場ですか」
「時間もあるしいくぞ」
相変わらず周りにキツく接しますねサスケっちは
ビルにはいり一次試験会場の三階を目指して階段を登り出す
「ここが三階だわ」
サクラ、幻術の修行していたのにこんなのみわけられないのですかね?
「サクラ、ここは、二階。三階はもう一つ上だよ?」
「え?」
幻術だと気づいたのは六人中五人ですか、サクラが一番劣っていますか
「幻術の修行をしたんですからこれくらいのは見分けられるようになって下さいよ」
「う、うん」
◇
「僕の名前は、ロック・リーです。失礼ですが、貴方の名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
幻術を見破り、試験の会場に向かおうといている七班の面々は、そう、声をかけられた。一人だけ気づけなかったサクラは、その言葉に、一瞬立ち止まり振り返る。
緑の全身タイツを見事に着こなしている、太い眉の少年は、サクラが振り返った瞬間に顔を真っ赤に染める。サクらはその少年を訝しそうに見つめながら、名前を告げた。
「春野、サクラですけど…」
「春野サクラさん!! ああ、何て名前通りの美しいお方なんだ」
そう言って、更に頬を赤く染め、サクラに熱い視線を注ぐロック・リー。
なんか変な奴が来たなと、思わず目を細め、班の仲間である人間を探そうとサスケっちは辺りを見回すが、しかし、仲間らしき人影は見つからない。どうやら独断行動の様だと判断し、どうしたものかとリーを見る。
「絶対に、貴方を幸せにしてみせます!! だから僕と結婚してください!!」
「いやです! 私、好きな人がいるんで。今ものすごく機嫌が悪いので」
「?! それはだれですか!? 僕より強い人なんですか!?」
「え、えっと」
ちらりとサスケっちを見やり、もじもじとサクラは指を擦り合わせる。そこはやはり女の子というべきか、好きな人が目の前にいるのに告白は出来ないらしく、恥ずかしそうに、しかし、分かりやすくサスケっちの方を伺っている。
普通の人ならば、すぐさま、サクラの好きな人がサスケっちと気づくだろうが、しかし、彼女に惚れたのは熱血の象徴ともいえる、ロック・リーだ。
好きな人とやらが誰か気が付かないらしく、なぜですかぁぁ!! と嘆き悲しむ様子を見て、サクラが引きつった顔になる。
(仕方ないですね)
私は助け船を出すためにサスケっちに小声で話しかける
『サクラの後ろで私と変化して場所を変わって』
『わかった』
私とサスケっちが動き出しサクラに隠れ私とサスケっちが入れ替わる
「サクラの好きな人は俺だ」
「!?」
サクラが驚く、変化したことは気づいていないですからね
「あなたみたいな人ではサクラさんを守ることはできません」
口だけは達者ですね
「今は無理だろうな、でも、それは、お前も同じだろ?」
「なら、試して見ますか?」
簡単に挑発に乗りすぎ、だめだなこいつ
「見る必要は無い」
「怖じ気付きましたか?」
弱い犬ほどよく吠えるってこういう事を言うのかな?
「お前ごときと戦うのが面倒なんだよ、体術しかできない野獣さん?」
そのばを後にし会場に向かった
続く
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